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あなたは寿命を延ばせますか目ざめよ! 1977 | 6月8日
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35)「自分の魂を慈しむ者はそれを亡くしますが,この世において自分の魂を憎む[過度に命に執着しない]者は,それを永遠の命のために保護することになるのです」― ヨハネ 12:25。
迫害者たちの手にかかって早死にすることがどうして終わりのない寿命のためにそれを保護することになるのでしょうか。
なぜなら,神に忠実を保って死ぬ人は,永遠の命の見込みをもって死人の中からよみがえらされるという安心感を得ることができるからです。一方,妥協する人は地上でさらに幾年か生きるかもしれませんが,とこしえの命を得る見込みを危うくするのです。神のみ前における是認された立場を失うなら,それは,とこしえの幸福な将来を,不敬虔な世での幾年かの短い命と取り換えたことになります。なんと愚かな決定でしょう!
それで,寿命を延ばすことに本当に関心があるなら,聖書の健全な導きに従わねばなりません。そのためにどんな圧力を加えられようともそれを実行するのです。とこしえの命を与えることができるのは人間ではなくて神である事実を,決して見失わないようにしてください。
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地震警報! あなたは何をすべきですか目ざめよ! 1977 | 6月8日
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地震警報! あなたは何をすべきですか
昨年,つまり1976年だけでも,地震活動の結果,世界中で68万6,800人余りが命を失ったと言われています。自分たちの家などに物的被害を被った人は数知れません。実際,大地震に襲われると,財産や生命や身体などのすべてが危険にさらされます。
米国ではマグニチュード6から6.9までの地震を中規模地震,マグニチュード7から7.9までの地震を大地震,そしてマグニチュード8以上の地震を巨大地震と呼んでいます。グアテマラ,パナマとコロンビアの国境地方,千島列島,スマトラ,ニューギニア,そしてトルコなどでは大地震が起き,ソ連では二回,中国では三回大地震がありました。南太平洋のケルマデク諸島は二度,そしてフィリピンのミンダナオ島は一度巨大地震に襲われました。しかも,1976年中に世界中で見られた地震活動はこれだけではないのです。
地震は非常に危険で致命的なものとなります。では,自分の住む地方で一両日中に破壊的な地震が起きるという警告を放送で聞いたらどうされますか。でも,科学者たちは本当に地震を予知できるのでしょうか。例えばカリフォルニア州南部に住む人々は,その地方で土地が危険を知らせるかのように隆起しているという,最近公表された警告をどれほど深刻に受け止めるべきでしょうか。
地震予知の始まり
幾つかの地震に関しては,すでに正確な予知がなされてきました。地震予報が適中したごく初期の例の一つは,カリフォルニア工科大学のジェームズ・H・ホイットコム博士によるものです。1973年12月,同博士は,三か月以内にカリフォルニア州リバーサイド東部で地震が起こり,それはマグニチュード5.5以上の規模を持つものとなるだろう,と予告しました。予告どおり,翌月の1月30日,リバーサイドの東方48㌔ほどの地点を震央とする地震が記録されました。しかし,その規模はマグニチュード4.1にとどまりました。
その後同年の11月27日の晩,カリフォルニア州北部で開かれた地質学者の非公式な集まりの席上で,米国地質調査局のメンロ・パーク研究所の科学者たちは,ホリスターの近くにあるサン・アンドリアス断層でマグニチュード5ほどの地震が翌日にも起こり得ると語りました。そして,まさにその翌日の午後,ホリスターはマグニチュード5.2の地震に見舞われました。
これまでのところ,地震予報の中でとりわけ際立っているのは,中国で行なわれたものです。1975年2月4日,中国北東部にある遼寧<リャオニン>省海城<ハイチョン>市はマグニチュード7.3の大地震に襲われました。同市は破壊されましたが,地震学者たちが地震を予知し,人々はその危険について警報を与えられていたため,死者は少なくてすみました。全面避難命令が出され,その地区の百万人の人々は自宅を離れました。最終警告からわずか五時間半後に,破壊的な震動がその地を襲いました。幾千戸もの家屋が倒壊したにもかかわらず,死者は200人余りにとどまりました。
地震の危険にさらされる他の地区に住む人々は,中国でのこうした適確な警告について知り,どうして自分たちの住む地区ではそのような予報を出すことができないのか,疑問に思っています。どんな徴候を見て地震学者たちは地震が差し迫っていると言えるのでしょうか。地震学者はどんな計器を使うのでしょうか。人々は,地震警報に答え応じて,自分たちの日常の仕事を進んで中断しようとする態度をどれほど示すでしょうか。また,誤った警報が出されるなら,どんな結果になりますか。
前兆となる地殻の動き
一つの点として,地質学者は地震を予知するため,地面の歪曲の徴候に注目します。地球の外殻には大きなプレート(板)があり,それがゆっくりと地球の表層部を移動していると考えられています。二つのプレートが接する所には,地質学上の“断層”が出来上がります。一つのプレートが別のプレートに食い込むと,地面は隆起することがあります。一方,一つのプレートが別のプレートの横を通り過ぎるなら,断層面が水平に移動することがあるかもしれません。
このような動きは一年間に数㌢ほどのものにすぎず,目立つような変化ではありません。しかし,何年もかけて厳密な調査を行なえば,その動きを察知できます。カリフォルニア州ロサンゼルスの北方には,約1万2,000平方㌔にわたって地面が盛り上がりつつある場所があり,一般にパームデール隆起と呼ばれています。現在のところ,この地域一帯は15年前と比べて25㌢も高くなっています。これは,やがて地震によって発散される,歪エネルギーが蓄積していることを暗示しています。
調査の示すところによると,カリフォルニア州のサン・アンドリアス断層をさらに北に行ったところに,断層の西側の地面が東側の地面に対して北側にじりじりと移動している場所があります。ホリスター市の付近では,この動きの結果として,断層沿いにどちらかと言えば定期的な群小地震が発生しています。ところが,さらに北へ行き,この断層がサンフランシスコ市を横切っているあたりでは,そのような地震活動は見られません。ここでは1906年の大地震以来,断層の両側がしっかりと組み合わさり動かなくなってしまったようです。もしそうだとすれば,岩石の力が蓄積されつつある歪エネルギーに耐えられなくなったときに,そのエネルギーが突然別の破壊的な地震という形で発散される,という不吉な結論に到達します。
地震学者は,通常の調査方法によって,地震の起こりやすい場所を言い当てることができますが,それが起こる時期やその規模については大ざっぱなことしか言えません。最近では,ホリスター付近で厳密な地質調査をするために,レーザー光線が用いられるようになりました。これを用いれば,断層の反対側にある“水準点”の動きをより厳密に測定することができます。その結果,小さな動きが以前よりも早く察知できるようになりました。これは,地震の起こる時期をより正確に予知するのに役立つはずです。
地震の前兆
現在のところ,地震を予知する上で最も有用な指針は,群小地震や人間による爆破(石切り場などで行なわれるもの)の結果地震計に現われる記録を分析することから得られます。地震学者はかなり前から,地球のマントルを通って伝わる衝撃波を二種類に大別してきました。その一つはP波と呼ばれ,その進行方向内で起きる岩石の振動によって伝わります。もう一つはS波と呼ばれ,波の進行方向に対して直角に生ずる横の振動によって伝わります。P波が岩石の間を通る速度はS波よりも早いので,地震計にはP波が先に現われます。
1971年にソ連の科学者たちは,大地震の前のある期間P波の進み具合が遅くなることを発見したと報じました。その速度は地震の数週間あるいは数か月前から遅くなりはじめ,地震の数時間あるいは数日前に突然正常に戻ります。米国の科学者たちは過去の記録をもう一度入念に調査し,その観察の正しいことを確認しました。事実,1971年にカリフォルニア州サンフェルナンドで起きた破壊的な地震の三年半前から,P波の速度が遅くなっていたことが明らかになりました。この現象は,1974年のリバーサイド地震を首尾よく予知する根拠となりました。
地震活動の盛んな地域では普通,計器によって測定しなければ分からないほどの,マグニチュード3か4の群小地震がひんぱんに起こります。ところが,これらの小地震が起こらなくなり,数か月間静穏な状態が続いた後,大地震の直前になってそれが再び始まる場合もあることが分かりました。ですから,監視下にある地球のあちらこちらに設置した地震計の記録を注意深く調べることによって,科学者たちは初期の警告,および切迫した破壊地震の徴候となる事実を入手できます。
警告となる他の徴候
地震の起こる時期とその規模を予知するのに役立つと思われる別の指針の基礎となっているのは,実験室における岩石の研究です。岩石に加えられる圧力が大きくなるにつれて,その結果生じる歪みの徴候が岩石の壊れるよりもずっと前から見られるようになります。岩石の内部に小さなひびが入り,それがだんだん大きくなってゆくと,岩石は徐々にふくらんでゆきます。こうして岩石の特性の幾らかが変化します。その変化は,実験室の中だけではなく,地殻の中でも測定することかできます。この変化が及ぼす影響の中には次のようなものがあります。(1)岩石の体積が増す,(2)岩石の電気抵抗が変わる,(3)それに伴って付近の磁場に変化が生じる,そして(4)ガスや水をよく通すようになる,などです。このすべてから,差し迫った地震の前兆となり得る徴候を野外で測定するのも可能であるということが分かります。
岩石がふくらむと,その位置がわずかながら変化することがあります。そのような位置の変化を測定するため,岩石の内部にひずみ計(大工の使う水準器に似ているが,それよりもずっと精密な器具)を据え付けることができます。そのような器具がサンアンドレアス断層沿いの85㌔にわたって各所に設置され,その一連の器具が示した前兆となるしるしが主な根拠となって,1974年11月のホリスター地震の予報が出されました。
地震活動の盛んな地域にある岩石の電気抵抗は,互いに数㌔ほど離れた地面に電極を据え付け,一方に電流を流し,他方に示される電圧を測定することによって調べられます。ソ連で行なわれた調査の示すところによると,地震の起きる数か月前から電気抵抗が徐々に弱まってゆくこともあります。時には,地震の直前になってその変化が逆転する場合があります。同様にして,地球の磁場を10万分の1までの精度で測定できる器具に異常な測定値が現われれば,地震が差し迫っていることが分かります。ホリスター地震の前には,磁力に変化のあったことが認められました。
岩石が砕ける前にはその中のき裂が増加しますが,これは地震の起こる前に井戸水の中から普通以上のラドンが検出されるという観察結果と一致するようです。ラドンは,岩石中に含まれる微量のウラニュウムから発生する放射性のガスです。圧力がどんどん蓄積してき裂が生じると,地下水の中に溶け込んでゆくラドンの量が多くなります。この放射性物質を検出する器具は極めて感度が良く,地震活動の盛んな地域に散在する井戸を検査するのに用いられます。
地震前によく観察される井戸の水位の変化も,岩石の膨張ということで説明できるようです。こうした観察のためには,だれかが一定の井戸を監視して,すべての変化を報告するだけでよいのです。日本には,しろうとでありながら,この方法だけで地震を予知できると唱える人々がいます。
地震の直前になると動物が奇妙な行動をするという話が伝えられています。馬は物に驚きやすくなり,犬は家から逃げ出し,ネズミは建物の外に出,ニワトリは鶏舎の中に入らなくなると言われています。野生動物の中では,リスや鳥類が移動し,ヘビが一斉に穴からはい出して来ます。動物園では,サルがパニック状態になり,クジャクは鳴き叫び,白鳥は水から出てしまい,パンダはうめき声を上げながら踊り出します。中国ではそのような事柄が真剣に取り上げられ,より“科学的”な資料と共に地震予知に用いられています。今では欧米の科学者の中にも,地震の前兆となり得る別の要素として動物の行動を研究する傾向を強めている人がいます。
地震予報のための計画
全体的に見て,科学者たちは地震を予知する能力を身に付けつつあるようです。しかし,関連している科学面の基本的な問題を解決したからと言って,地球上で地震予報を必要としているすべての地域に地震予報を出せるようになるわけではありません。地球科学者たちは,米国における地震研究のための財政援助がごくわずかであることを指摘します。そして,必要とされる計器を広範な地域にわたって実際に配置することになれば,さらに多額の費用がかかるでしょう。また,その計器による観測を続け,記録を分析するためには膨大な数の科学者や技師が求められるでしょう。
ともあれ,かなり信頼の置ける地震予知がなされるとしましょう。それをどのように活用したらよいのでしょうか。地震が予知されれば人々は全くのパニック状態に陥り,それによって引き起こされる損害は地震そのものの引き起こす害にも匹敵するとの懸念を表明する人もいます。そのような懸念は誇張されているとはいえ,偽りの警報が出されるならどうなりますか。大きな都市で地震警報のために産業や商業の業務が停止したり短縮されたりしたのに,一両日中に何も起こらず,警報が解除されたとしましょう。経済的な損失について,どれほど多くの不満の声が上がるか想像してみてください。
地震について一般大衆に警告することに異論を唱える人さえいます。一年以内に破壊地震がロサンゼルス近辺を襲うかもしれないとホイットコム博士が新聞社に語ったところ,一市会議員は,その発表によって不動産の評価が下落すると思われるので,同博士に対する損害賠償の訴訟を起こすことも辞さないと語りました。
あなたはどうしますか
信頼のおける地震予知にあなたはどう反応しますか。その地震予知が正しかった場合を考え,生き残るチャンスを増やすために自分の生活の予定を変更しますか。その際どんな手順に従うことができますか。
家族が空地で寝るように取り計らえるでしょう。テント,寝袋,懐中電灯,コンロなどのキャンプ用品を持っているなら,それを活用できるでしょう。自動車を持っているなら,それをガレージから出して,庭先か路上に置いておくとよいでしょう。飲料水を容器に入れて安全な場所に置いておくのは分別のあることです。家屋が倒壊したときでも手の届くような場所に,かん詰め類や包装された食品類を置いておけるでしょう。大きな建物の中に入ったり,それに近付いたりしないほうが賢明です。一戸建ての家に住んでおられるなら,電線が切れたり,ガス管がゆるんだりする結果生ずる火災の危険を減らすため,ガスや電気をどこで止めたらよいか知っておられますか。
破壊的な地震に見舞われる可能性のある地区に住んでいて,地震が前触れなしに起きたとしても,事前の対応策が講じてあればそれなりの益があります。家が倒壊しても手の届くようなところに,緊急持ち出し用の備品や食糧を保管しておくことができます。通常の出入口がふさがれた場合に備えて,自分たちの家やアパートから脱出する様々な方法について家族と一緒に計画しておけるでしょう。すぐに手の届くところに懐中電灯を常に備え付けておくこともできます。
イエス・キリストの予告されたとおり,現在のこの「事物の体制」が終わるまで,引き続き「そこからここへと」破壊的な地震が起きるでしょう。(マタイ 24:3,7)それまでの間,本当に地震予報ができるようになるなら,そのような警告をまじめに受け止めるのは賢明なことです。現在でも,地震に襲われる可能性の高い地域に住んでいるなら,前触れなしに大地震に見舞われた場合にどうすべきかを事前に考えておくのは分別のあることです。聖書はこう述べています。「明敏な者は,災難を見て,自分を覆い隠す」― 箴 22:3,新。
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『大きな地震が起こる』目ざめよ! 1977 | 6月8日
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『大きな地震が起こる』
それは西暦33年のことでした。場所はエルサレム。イエス・キリストの弟子の一人が,その古代都市の神殿一帯に立ち並ぶ立派な建物について感嘆の言葉を述べたのに対して,イエスはこう宣言されました。「あなたはこれらの大きな建物に見入っているのですか。石がこのまま石の上に残されて崩されないでいることは決してないでしょう」― マルコ 13:1,2。
イエスの使徒であったペテロ,ヤコブ,ヨハネ,そしてアンデレは,この言葉を念頭に置いて,後ほどオリーブ山でイエスに近付いてこう尋ねました。「わたしたちにお話しください。そうしたことはいつあるのでしょうか。そして,これらのすべてのものが終結に至るよう定まった時のしるしには何がありますか」。その時イエスの説明したところによると,「しるし」には様々な特色があります。そのうちの一つを挙げると,キリストは,『そこからここに地震がある』と語られました。福音書記述者ルカは,その言葉を,『大きな地震が起こる』と記しています。―マルコ 13:3-8。ルカ 21:11。
そしてその通りになった
西暦70年にローマ人がエルサレムとその神殿を破壊する前に,大小様々な地震が確かに起こりました。天から下って来た使いがキリストの墓の前に置いてあった石を転がしのけ,イエスが復活された日に,エルサレムの近郊では「大きな地震」がありました。(マタイ 28:1,2)それからかなりの年月を経た後,使徒パウロとその同労者シラスがフィリピで投獄されていたとき,神に対する彼らの祈りと賛美の歌に答えて,「大きな地震」が起きました。その地震のお陰で獄の戸は開き,すべての囚人のかせが解けました。この出来事によって,牢番とその家族がキリスト教に改宗する結果を見ました。―使徒 16:25-34。
しかし,西暦70年にエルサレムとその神殿が滅ぼされる前に起きた地震はほかにもありました。著名な聖書注釈者アルバート・バーンズは次のように記しています。「その多くは,エルサレムの滅びに先立つものとして挙げられている。タキトゥスは,クラウディウスの治世中にローマで一つの地震があったことを挙げている。また,ネロの治世中にラオデキア,ヒエラポリス,およびコロッセの諸都市が破壊された,と述べている。著名な町ポンペイも残がいに覆われ,地震のためにほとんど壊滅状態になった。これらは年代記15巻および22巻に記されている。ほかにも,スミルナ,ミレトス,キオス,およびサモスなどの諸都市で起きたことが記録されている」。
単なる過去の歴史ではない
それで,確かに西暦70年に先立って,「大きな地震」が起きたと言えます。しかし,キリストの預言の成就はそれだけにとどまりますか。決してそのようなことはありません。地震に関するイエスの預言的な言葉には,20世紀の人々にとって特別な意味があります。この点は,イエスが答えておられた質問の性質からも明らかです。福音書記述者マタイは,その質問を次のように記録しています。「わたしたちにお話しください。そうしたことはいつあるのでしょうか。そして,あなたの臨在と事物の体制の終結のしるしには何がありますか」― マタイ 24:3。
したがって,イエスは,来たるべきご自分の臨在をも念頭に置いて答えておられたのです。その臨在は臨在の際に存在している「事物の体制の終結」と関連していますから,イエスの答えはやはりイエスの時代から見て遠い将来のことを指していたと言えます。(マタイ 13:24-30,36-43)それで,西暦70年のユダヤ教の事物の体制の終わりに先立って確かに地震があったとはいえ,『大きな地震が起こる』というイエスの予告に関して,より大きな成就が将来にあることは確実でした。
エホバの証人は聖書研究を通して,イエス・キリストが天的な王として臨在し,現在の事物の体制の『終わりの時』が始まったのは1914年であることを知りました。(ダニエル 12:9)しかし,予告されていた地震についてはどんな成就が見られますか。
興味深いことに,信頼できる筋によれば,1,059年間(西暦856年から1914年まで)に起きた大地震はわずか24件であり,それによる死者の総数は197万2,952人でした。しかしそれを,ここに挙げた,西暦1915年から1976年までのわずか62年間に起きた43件の地震の表と比べてみてください。その死者総数は157万9,209人に上ります。しかも,これはその期間に起きた地震の一部を挙げたものにすぎないのです。この期間に起きた幾つかの地震の被災地と,その結果出た死者の数を年を追ってここに掲げます。
1914年以降,地震活動に劇的な増加が見られることは,わたしたちがイエスの臨在の時に住んでいることを証明するのに役立ちます。こうした激しい地震は,『大きな地震が起こる』というイエスの預言を成就するものとなっています。
[10ページの図表]
年 地名 死者
1915 イタリア 29,970
1920 中国 180,000
1923 日本 143,000
1927 中国 200,000
1932 中国 70,000
1933 米国 115
1935 インド(現パキスタン) 60,000
1939 チリ 30,000
1939 トルコ 23,000
1946 トルコ 1,300
1946 日本 2,000
1948 日本 5,131
1949 エクアドル 6,000
1950 インド 1,500
1953 トルコ 1,200
1953 ギリシャ 424
1954 アルジェリア 1,657
1956 アフガニスタン 2,000
1957 イラン(北部) 2,500
1957 イラン(西部) 2,000
1960 チリ 5,700
1960 モロッコ 12,000
1962 イラン 10,000
1963 ユーゴスラビア 1,100
1964 アラスカ 131
1966 トルコ 2,529
1968 イラン 11,588
1970 トルコ 1,086
1970 ペルー 66,794
1971 米国 65
1972 イラン 5,057
1972 ニカラグア 6,000
1973 メキシコ(西部) 52
1973 メキシコ(中部) 700
1974 パキスタン 5,200
1975 中国 200
1975 トルコ 2,312
1976 グアテマラ 23,000
1976 イタリア 900
1976 バリ島 600
1976 中国 655,235
1976 フィリピン 3,373
1976 トルコ 3,790
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『神殿の中を通って器物を運ぶ』目ざめよ! 1977 | 6月8日
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『神殿の中を通って器物を運ぶ』
● イエス・キリストが地上におられた当時,人々は近道をするために神殿の敷地内を通ることを習慣にしていたようです。西暦33年の過ぎ越しの少し前,イエスが神殿を清められたことに関連して,こう書かれています。神殿の中を通って器物を運ぶことをだれにも許そうと(されなかった)」。(マルコ 11:16)これはなぜでしょうか。イスラエル人が,エルサレムのある場所から他の場所へ物を運ぶ際に,神聖な領域を公道のように使用して,神殿の神聖さをそこねることをイエス・キリストが望まれなかったのは確かです。
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