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    目ざめよ! 1980 | 4月8日
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      木星に関するさらに多くの情報

      ◆ 最近のこと,米国の宇宙船ボイジャーの撮った木星の写真を調べていた研究者が,太陽系内で最も速く動く衛星を偶然に発見した。新たに発見されたこの衛星は直径40㌔そこそこで,同じく新たに発見された木星の環の外周に沿って巨大な惑星の周囲を回っている。岩膚のごつごつしたこの黒い岩の塊は,地球の衛星である月の速さの約30倍に相当する時速10万8,000㌔の速度で木星の周りを回っている。

      ソ連のダイジェスト誌,スプートニクの伝えるところによると,1960年にはソ連の天体物理学者セルゲイ・ウセクスビアツキが木星の環の存在をすでに予告しており,そのことはアルメニア共和国科学学会報に発表されていた。同誌はこう述べている。「彗星天文学から得られるデーターによって確証されているように木星には噴火活動が認められるが,これは木星の周囲にも土星の環に似た環状の塵群が動いていることを十分うかがわせるものとなる」。

      幼い学習者

      ◆ 日本の4歳になる男児が,中学二年生と同程度の英語能力のあることを証明する試験に合格した。これまで7歳以下の子供が合格したことはなかったのに,この男の子はどうしてこのような離れ技をやってのけたのだろうか。英文毎日紙はこう報じている。「赤ん坊の時から子供を教育するよう親に勧めるある本に刺激されて,岩下家の母親は息子が2歳の時に英語学習用のテープを買い与え,3歳の時からラジオの英語講座を聞かせた」。母親の話では,英語のできるその幼児は自分で辞書を引くことさえできるとのことである。

      ブラジルの独創的なエネルギー政策

      ◆ 「ブラジルは,アルコールを用いる代替エネルギー政策を公式に定めた世界唯一の国である」。ブラジル・ゼネラル・モーターズ社社長ジョセフ・サンチェスはこのように語っている。昨年の9月末に,ブラジル自動車製造業協会は,向こう5年間に170万台のアルコール自動車を製造する協定を結んだ。ブラジルにある600万台の自動車の多くは,アルコールを20%含んだガソリンをすでに使用している。しかし目標は,再生可能なエネルギー源である純粋のアルコールに全面転換することである,すでに,アルコールの生産量は1975年当時の5倍以上になっている。純粋のアルコールは1ガロン(約3.8㍑)につき1㌦(約240円)足らずである。これに対して,レギュラー・ガソリンは約2㌦,ハイテスト・ガソリン(沸点の低いガソリン)は3㌦である。同国政府によると,アルコール製品の生産原価は1ガロンにつきわずか70セントにすぎない。

      ブラジルのゼネラル・モーターズ社は同社で製造する自動車に取り付ける“多燃料”エンジンを開発した。これには,アルコール,ガソリン,および両者の混合物のいずれをも用いることができる。ブラジル・フォード社も燃料にアルコールを使用する自動車の製造を手掛けている。エネルギー不足に悩む米国はこの新しい流れの中でどんな立場にあるのだろうか。自動車業界の一役員はこう語った。「理論的に言って,アルコール燃料車やエンジンを米国で販売したり製造したりすることを妨げるものは何もない。現在のところ,そのような計画がないだけのことである」。なぜそうしないのか疑問に思っている人は少なくない。

      中国の男性用経口避妊薬

      ◆ 米国の産児制限のある指導的な権威者によると,中国の科学者は男性用避妊薬を開発した。これには健康上どんな副作用もなく,服用を中止した後の生殖力が損なわれることもない,と中国の科学者たちは主張している。米スタンフォード大学の化学の教授,カール・ジェラッシ博士は,中国の研究者は当初民間伝承にすぎないと考えられていた話からその物質を知った,と説明している。揚子江の上流の地域では,女性はその土地の男性と結婚すると子供が生まれないが,別の土地の男性に嫁ぐと子供が生まれると言われていた。

      調査の結果,それがゴシポールの働きによることが明らかになってきた。ゴシポールはこの土地の人々が食事に用いる未精製の綿実油に含まれている。この化学物質は精子を無活動にするか,その細胞を破壊してしまうようである。上海<シャンハイ>の科学者によると,1万2,000人の男性を対象に研究が行なわれており,現在のところ良い結果が得られている。全世界の綿の年間生産高は2,500万㌧であるところから,ゴシポールの供給にはほとんど限りがない点をジェラッシ博士は指摘している。

      灰の中から立ち上がる

      ◆ 1973年の大噴火によって,アイルランドの近くにあるウエストマン島という小さな島が事実上埋まってしまった。5,000人の住民ほぼ全員が同島から避難した。その後何か月にもわたって溶岩が少しずつ前進し,火山灰が雨のように降り注いだため,幾百戸もの家屋が埋没した。その噴火から6年を経た現在,ウエストマンは再建された。同島には細かく砕けた噴石がふんだんにあるが,これにセメントを混ぜると,建築用の良質の石材ができる。地面の割れ目から伝わってくる熱で水を熱し,パイプを通して家庭に引き込み,暖房に利用している。また,冷えた溶岩の造る高い壁は,季節によって吹き荒れる風をさえぎる新たな防風壁となっている。町の港は溶岩流によって封鎖寸前になり,狭くなっているが,これがかえって防波堤の役割を果たし,漁師に恵みとなる静かな港を作り出している。漁師たちは,今までにないほどの漁があると語っている。冷えた溶岩が穏やかな水面を作り出し,営巣に適した岩棚や岩の割れ目が多く使えるようになったため,海岸の絶壁にすむ幾百万羽の海鳥も恩恵を受けているようである。

      類をみない集金人

      ◆ ロンドンのエコノミスト誌の伝えるところによると,企業心の旺盛なある会社が,口実を設けて支払いを遅らす企業から貸金をほぼ確実に集金する方法を考案した。スメリー・トランプス(臭い浮浪者)社は,20ポンド(約9,800円)で,「普通は礼儀正しい社員に胸の悪くなるような服を着せ,胃をむかつかせるような特別の化学物質をつけて」,これを強情な負債者の事務所に向かわせる,とエコノミスト誌は伝えている。「戦法は簡単で,小切手にサインするまで相手の事務所に座り込んでいるだけである」。スメリー社のある社員は,「受付係がわたしの仕事をほとんどやってくれます。一度においをかいだだけで,上司の所に行って,あんな人をとても置いておくわけにはいきません,と言ってくれます」と語っている。同社によると,負債のある企業の約9割が,訪問を告げる通知を一週間前に受け取るだけで支払いをすませるとのことである。相手が本当にお金を借りているかどうか確かめるために,同社は仕事を行なう前に申し込みを選別している。

  • 聖書理解の助け ― バアル
    目ざめよ! 1980 | 4月8日
    • 聖書理解の助け ― バアル

      「知恵は主要なものである。知恵を得よ。自分の得るすべてのものをもって,悟りを得よ」― 箴 4:7,新。

      バアル [主人,所有者]。

      1. ベニヤミン人エイエルの息子として四番目に挙げられている人。―歴代上 8:30,32; 9:35,36。

      2. ルベン人のひとり。その息子ベエラはアッシリア人「テルガテピルネセル」(テグラテピレセル)により捕囚のひとりとして連れて行かれた。―歴代上 5:5,6,26。

      3. ユダの領地内にあったシメオン人の飛び地の都市。バアラテベエル,またネゲブのラマと同じであったと思われる。―歴代上 4:32,33とヨシュア 19:7-9を比較せよ。

      4. 聖書の中で,ヘブライ語「バアル」は次の八つのものに関して用いられています。(1)自分の妻を所有する者としての夫(創世 20:3)。(2)地主(ヨシュア 24:11)。(3)「諸国民の所有者」(イザヤ 16:8,新)。(4)同盟者(字義的には「契約の所有者」)。(創世 14:13)。(5)有形物の所有者ないし持ち主(出エジプト 21:28,34; 22:8。列王下 1:8)。(6)特色となる性質,方法,職分などを有する人や事物。例えば,弓を射る者(字義的には「矢を所有する者」)(創世 49:23),「負債に対する債権者」(字義的には「負債を所有する者」)(申命 15:2,新),「怒りにくれる人」(字義的には「怒りを所有する者」)(箴 22:24,新),「わたしの係争相手」(字義的には「わたしの裁きを所有する者」)(イザヤ 50:8,新),「二本の角を持つ」(字義的には「二本の角を所有する者」)(ダニエル 8:6,新)。(7)エホバ(ホセア 2:16)。(8)偽りの神々 ― 士師 2:11,13。

      「バアル」の語が偽りの神バアルを指すときには,定冠詞(「ハ」)を付けて他の名詞とは区別されているのが普通です。聖書の中で,「ハ ベアリーム」(バアルたち)という表現は,ある特定の場所を所有ないし所持し,その場所に対して影響力を持つとみなされる地方的な神々を指しているようです。それに対し,「ハ バアル」(単数)の語はカナン人のある特定の神を指す際に用いられています。「バアル」という呼び名は当初は一種の称号で,この称号がその神の名に代わってもっぱら用いられるようになったと考えられています。

      イスラエルの歴史の中で時おりエホバが「バアル」の名で呼ばれていますが,それはエホバがその国民の主もしくは夫であるという考えを表わすためです。(イザヤ 54:5)また,背教したイスラエルが誤ってエホバをバアルと結び付けた場合もあったようです。そのことを裏書きする例としてホセアの預言があり,イスラエルが捕囚の身となり,そこから戻った後に,悔い改めてエホバを「わたしの夫」と呼び,もはや「わたしの所有者」(「わたしのバアル」,アメリカ訳)とは呼ばなくなる時が来る,と述べられています。その文の続きはさらに,「バアル」の名も偽りの神にちなむその連想ももはや二度とイスラエル人の唇に上ることはないと述べています。(ホセア 2:9-17)ヘブライ語「バアル」が堕落したバアル崇拝と結び付きを持ったため,この語は良くない含みを持つようになったのでしょう。サムエル後書の筆者が,「エシバアル」や「メリバアル」の代わりに「イシボセテ」や「メピボセテ」(ボセテの意味は「恥」)の名を使用したのはそうした理由によると見る人々もいます。―サムエル後 2:8; 9:6。歴代上 8:33,34。

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