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子供は親に対してどんな恩がありますかものみの塔 1968 | 3月15日
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よいかわるいかは重要ではありません。上位者は特定の方法ですることを言いつけたのです。服従の原則は,その特定の方法ですることを義務づけます。たとえば男の子が,母親のつくった書きつけをもって買物にいきます。もし違った物を買うなら,その子どもは従順ではありません。母親は理由があって,書きつけにのっている物を買おうとしているのです。ほかの物にするかどうかは,子どもが決めることではありません。子どもは,大なきことにおいて従順であると同時に,小さなことにおいても従順であることによって,両親が自分にしてくれたことへの感謝と,両親の権威に対する尊敬を示すことができます。
懲らしめ
親の懲らしめを心にとめることは知恵の道です。「懲らしめ」という言葉には,訓練して人格を陶治し矯正するという意味があります。親がしてはいけないということをする子どもは,体罰を与えて懲らしめなければならない時があります。また,言葉で戒めるだけで十分な場合もあります。(箴言 13:24; 29:15)いずれの場合も,子どもの人格を陶治する訓練の一部です。それによって子どもは,社会に出たときにぶつかる諸問題に対処する備えを身につけます。そのような訓練は,正しい決定を下すための基礎を与えて,未熟な子どもの心を導きます。ですから,聖書が子どもたちに,「わが子よ,あなたは父の教訓を聞き,母の教を捨ててはならない」と助言しているのも十分の理由があるわけです。―箴言 1:8。
子どもはふつう家事や商売を手伝うのをいやがります。しかしそのような仕事は,子どもの訓練の重要な部分です。それによって子どもは,勤勉に働くことや責任を果たすことを学ぶと同時に,大切な技術を身につけます。ある程度の仕事を与えることは,ひまな時間全部を気ままにすごさせるよりも,子どものためになります。子どもには,仕事の価値が認められない場合もあるでしょう。しかし,親を愛し,親の権威を尊重しているならば,親から言いつけられた仕事は,どんなことでもするでしょう。親を助けるために,若い時の力を使うのは,正しいことではないでしょうか。これも親に対する子どもの義務です。
成人した若い人は,両親の健康や感情を思いやって,両親への愛を表わすことができます。親を心配させたり,精神的に苦しませたりするような悪い行為を避けることもそのひとつの方法です。これは愛のある行ないです。また,親と話すとき,親切な態度で話すことも愛です。ぶっきらぼうで,いやみのある,そっけないまたは荒々しい話しかたも,敬意をかいた,不親切な話しかたです。それよりも,親切に,おだやかに,敬意をこめて話すほうが,どんなにかすべての人の心をなごませ,家庭の平和に役立つでしょう。
子どもは親への負い目を払いつくすことはできません。おとなになって,親から独立しても,親に対してはいつも,愛,親切,尊敬という負い目があります。
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休暇開拓奉仕の祝福ものみの塔 1968 | 3月15日
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休暇開拓奉仕の祝福
● フィリピン共和国のエホバの証人の一会衆では,休暇開拓奉仕が行なわれた結果,1年間に伝道者の数がほとんど2倍にふえました。1966年4月,この会衆に交わっていた17人の献身した伝道者のうち,14人が休暇開拓奉仕をしました。その月に伝道者たちは大変多くの新しい聖書研究を始めたので,次の12か月間に,さらに16人がバプテスマを受け,献身した伝道者の数は32人になりました。休暇開拓奉仕がこのように祝福されたのを知り,1967年の4月に,32人の伝道者のうち22人が休暇開拓奉仕を始めました。
― エホバの証人の1968年度年鑑より
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