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『あわれみ深い人々は幸福 ― 彼らはあわれみを示される』目ざめよ! 1971 | 11月8日
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ことばからもわかります。「人に与へよ,然らば汝らも与えられん」― ルカ 6:38。
困っている人に霊的にも,また物質面でも同情と親切を示すとともに,あわれみにはもちろん人を許すということを含めるべきです。ですからイエスはご自分のたとえ話の一つの中で,自分の多額の借金を許してもらっていながら,相手のわずかな負債を許そうとしなかったひとりの奴隷に向かってその主人にこう言わせておられます。「悪しき〔奴隷〕よ,なんぢ願ひしによりて,かの負債をことごとく免せり。わが汝を憫みしごとく汝もまた同僚を憫むべきにあらずや」。その結論としてイエスは言われました。「もし汝等おのおの心より兄弟を赦さずば,我が天の父も亦なんぢらに斯のごとく為し給ふべし」。きわめて間近い将来に起ころうとしているできごとは,この問題においても聖書の述べる事柄が真実であることを明白に証明するでしょう。―マタイ 18:23-35。
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世界展望目ざめよ! 1971 | 11月8日
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世界展望
歴史の転換点か
◆ ニクソン米大統領が1972年5月までに中共を訪問したいとの計画は大きな期待を呼んでいる。元イギリス国連大使カランド卿は,「これは世界史の転換点をなすものである。私の生涯中これ以上に胸のおどる,あるいは励みを与えるできごとは思い出せない」と語った。NATOの新事務総長である,オランダのジョセフ・ランズは,「これは世界史上重大な時機の一つである」と述べた。しかし,神の時間表によれば,その訪問がどんな結果になるかにかかわりなく,あらゆる国家に影響を及ぼす,史上はるかに重大な転換点が間近に定められている。―ダニエル 2:44。
鉛筆をかむ人のための警告
◆ アメリカでは鉛筆には鉛が含まれていないことが再三保証されてきた。ところが今や,ニューヨーク保健局鉛中毒課は,鉛筆をかまないよう人々に警告している。塗料中に30%もの多量の鉛を含む鉛筆のあることがわかったのである。ある検査員が1歳の幼児の鉛中毒の原因が鉛筆にあることをつきとめた結果,そのことが明らかにされた。その幼児は鉛筆をかんでいたのである。
コレラのまん延
◆ 最近,東パキスタンから500万人以上の難民がインドに殺到し,衛生状態の悪い生活をしていることからすれば,コレラがまん延しているのも不思議ではない。すでに8,000名を越える死者が出ている。親族はコレラを恐れるあまり,遺体を埋葬せずに道端に捨てたままにしているため,ハゲタカやカラスや犬が奪い合っている。難民の生活は悲惨をきわめている。
核融合によるエネルギー
◆ 世界の多数の科学者は水素原子の核融合によるエネルギー,すなわち水素爆弾に秘められている力を取り出すことに努めている。科学者は,そうした原子核融合を制御しさえすれば,人類が必要とするエネルギーの問題を解決できると考えている。推定によると,核融合の方法を用いれば,4㍑の海水からガソリン1,200㍑分のエネルギーを生み出せる
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