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  • 家庭内暴力にどう対処できるか
    目ざめよ! 1979 | 8月8日
    • ペルーの原住民であるゾイーラの話は次のようなものです。

      「私たちの結婚生活は完全に破たんをきたしていました。デービッドは私を置いて,毎晩のように家を空け,あり金すべてを使ってしまい,生活必需品に事欠くことさえ度々ありました。そして,私はよく殴られ,妊娠中にも,目の回りに黒いあざができ,指を折られる始末でした。私はおなかの中の赤ちゃんを傷付けられてはいけないと思い,腹部をかばいました」。やがて,エホバの証人である,デービッドのおばさんがこの二人を訪ね,聖書研究を始めました。デービッドは自分のそれまでの行為の誤りを認めるようになり,そのことで,自分が変化しなければ神が地から悪を除かれるときにエホバの恵みを期待できないことに気付いて,涙を流したことさえありました。聖書を適用することにより,二人は自分の人格や生き方を変化させました。今や二人にとって,家庭内暴力は過去のものとなっています」。

      ですから,ニュース報道が,殴られる妻,たたかれる夫,そして子供に対する虐待など,家庭内暴力の広まりを強調し続けているとしても,それは必ずしも,解決できない,あるいは回避できない問題ではありません。その犠牲になって来た人や,自らそれに加わってきた人でも,神の完全な助言を当てはめるために措置を講ずることができます。そうすれば,あなたにとっても,家庭内暴力は過去のものとなるでしょう。

  • 驚くべきイルカの習性
    目ざめよ! 1979 | 8月8日
    • 驚くべきイルカの習性

      象牙海岸の「目ざめよ!」通信員

      それは彼女の初めての子供になるはずでした。母親になろうとしている大勢の者たちと同じように,彼女も,お産の時期が近付くと,心配そうな様子で自分の母親を探しました。子供が産まれるときにその場にいて手助けをしてくれる“お母さん”がいるというのは,何とありがたいことでしょう。

      世界中の家庭で,母親たちは昔からそうした気持ちを抱いてきました。しかし,これからご紹介する家族は,人間の家族ではありません。その家族の成員はすべてイルカなのです。

      イルカははるか昔から人に知られていましたが,このような習性はほとんど知られていないようです。実際,イルカはギリシャの伝説の中でも顕著な存在です。有名なデルフィの神話は,アポロがその姿を借りたと言われるイルカ(ギリシャ語でデルフィス)にちなんで名付けられました。また,ある時期には,イルカは王族とさえ関係がありました。フランスの皇太子は,ドファン(イルカ)という名で知られていました。

      イルカのこっけいなしぐさや,おぼれかけた人を自ら助けようとすることなどに関する話が,この動物に対する興味を大いにそそったようです。しかしながら,太平洋上で撃墜された米軍機の飛行士の中には,イルカが差し伸べた救助をあまりありがたく思わなかった人たちもいました。イルカの救援隊は,その救命いかだを,日本領の島の方に押していったのです。

      とはいうものの,かなり最近になるまで,この驚嘆すべき水生動物に関しては,比較的わずかしか知られていませんでした。それで,イルカをもっとよく観察して,何を学べるか考えてみるのはいかがでしょうか。

      イルカという動物とその家族生活

      イルカは,見たところ魚に似ていますが,ほ乳動物です。イルカは子供に乳を飲ませ,空気を呼吸し,人間の体温とほぼ同じ一定の体温を保っています。これを聞いて驚かれましたか。13世紀のカトリック教徒が,“肉を食べない”金曜日にイルカを食べるのをやめるよう命じられたときも同じでした。確かに,この生物は外見とは全く違うのです。

      イルカをよく観察すると,イルカと魚の幾つかの興味深い相違点が分かります。いくら捜しても,えらを見つけることはできません。しかし,注意深く観察すれば,イルカの背中の,頭のちょうど後ろに,小さな穴が見つかるでしょう。それがイルカのたったひとつの鼻孔です。イルカは呼吸をするのに,とがったくちばしを用いません。目の真後ろにある穴が,動物界では匹敵するもののない完全な耳と言われてきたほど敏感な一対の耳に通じています。尾に関して,何か違った点に気付かれましたか。その通りです。それは魚の場合とは違って垂直ではなく水平についているのです。

      どの意味から言っても,イルカの家族は大家族で,その中には,体長が9.5㍍に及ぶシャチのような巨大な親族も含まれています。比較的小さなバンドウイルカでさえ,何と体長が3㍍から4㍍,体重が409㌔余りもあるのです。

      家族関係は,完全無欠というわけではありません。例えば,シャチは他の親族をおいしい食べ物とみなしているようです。しかし,それぞれの集団の中では,イルカ科の動物はりっぱな共同生活を楽しんでおり,成長した大きなイルカが支配的な役割を果たしています。

      イルカの住む水の世界では,そうした家族生活には多くの利点があります。例えば,赤ん坊が産まれると,その赤ん坊に最初の呼吸をさせるために即座に浮上させなければなりません。“赤ん坊”の体長は母親の三分の一もあるので,ひれ足を貸すイルカの助産婦がそこにいるのは好都合なことです。そうです,“おばあさん”でさえその役目を果たすことができるのです。

      しかし,産後の世話はそれで終わりではありません。誕生時に,母親と新生児の周りを共同体の他の成員が取り囲みます。血のにおいに引き寄せられて来るかもしれない捕食性のサメから守るためです。サメが現われても,だれの邪魔もせずすぐにその場を去るなら,そのサメは幸運にも長生きできることになります。数分もたたないうちに,見張り番のイルカたちが,頭を使って,招かれざる侵入者の肝臓を突き,そのサメを殺してしまうからです。

      それぞれの赤ん坊のイルカには“子守”もいます。母親と一緒に,この“子守”は,赤ん坊が絶えず世話と監督を受けられるように注意をしています。そうした世話の中には,すぐに言うことをきかない場合に懲らしめを与えることも含まれます。イルカの母親は,手に負えない子供を自分のあごの間にはさんで,30秒ほどの間,水中に沈めたり,水の上に出したりすることが知られています。たいていの場合,そうした“おしおき”をすれば,元通り静かになります。

      すばらしい造り

      長い間研究者たちの興味をそそってきたのは,イルカが泳ぐ時のスピードです。1938年という昔に行なわれた計算では,イルカはその形からすると,時速19㌔でしか泳げないはずでした。しかし,この生物はその三倍の速さで泳ぐことが知られています。見たところ,流体力学の法則に反するようでありながら,それほど速く泳げるのはなぜでしょうか。それは主として力の問題なのでしょうか。

      ある報告によれば,イルカは人間の六倍の力をもっています。しかし,イルカが速く泳げる主な理由は力だけではないようです。そのかぎは,ほとんど抵抗を起こさずなめらかに水中を通り抜けるイルカの能力にあります。それは,跡を消してしまうような泳ぎ方にだけではなくイルカの特別な皮膚に起因しています。小さくて伸縮性のある無数の支柱の上の皮膚は,ショック・アブソーバの役目を果たします。また,“自動閉塞”として知られる作用により,皮膚の表面の摩擦が小さくなります。皮膚にすり傷やきり傷ができると,皮膚から出た脂が傷の中に流れ込んでイルカの流線形の皮膚を元通りにし,出血が続くのを防ぎます。イルカの皮膚細胞が素速く補充されることをふまえ,急ぐときにイルカは“その皮膚から抜け出る”(英語では“驚いて飛び上がる”の意)といわれます。といっても文字通りに抜け出るのではなく,皮膚細胞を脱いで摩擦を少なくするという意味です。

      イルカは海生生物ですから,食物を得るためにしばしば深い海に潜らなければなりません。イルカは,五分以上も水深二百㍍のところにおり,それからすぐに海面に浮上して呼吸をします。人間にはそのような離れ技はできません。それは深海では大きな圧力がかかるからだけではなく,空気塞栓症にかかる恐れがあるからです。この病気は,周囲の水圧によって潜水者の血液中に窒素が入り込み,急激に浮上した場合には血液が“沸騰”してしまう,往々にして命取りになりかねない病気です。人間にはできないことがイルカにできるのはなぜでしょうか。

      それには幾つかの要因があります。潜水するときには,イルカの心臓の拍動数は半分に下がり,脳や心臓など,生命を維持するための器官にだけ酸素が供給されます。その結果,空気の必要量が減ります。とりわけ興味深いのは,肺の空気の90%を自由に外に出せるという,人間にはまねのできないイルカの能力です。残った窒素はすべて,その後,肺でできる乳液の中に吸収され,イルカが呼吸をするために浮上するときでも害を及ぼさないよう除去されます。水圧に関しては,イルカの肋骨の骨組みが非常に伸縮性に富んでいるため,深いところで圧縮されても害を被ることはありません。

      人間は水分の必要を満たすのに海水に依存することはできませんが,イルカはそうすることができます。なぜでしょうか。海水には,1㍑につき35㌘の塩分が含まれています。これは,人間の腎臓には処理し切れない分量です。人間の腎臓は22㌘の塩分しか除去することができません。それゆえ,人間が海水を飲むなら,のどのかわきが増し,脱水症状が起きて死を早めるに過ぎません。しかし,イルカにとっては何の造作もありません。海洋という環境向きに造られた腎臓は非常に多量の塩分を除去できるので,イルカは海水を飲んでも何ともないのです。

      イルカのもう一つの顕著な特徴は,どんなに強い人でも中に入ればわずか数分で死んでしまうよう

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