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油絵 ― 健全な楽しみ目ざめよ! 1974 | 7月22日
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する代わりに,自然に見えるように,機械的な感じを与えないように配置するほうがずっとおもしろく,魅力があります。カンバスのまん中に直線の道路を描くようなことをしないで,道路にカーブをつけ,絵の片側に描くなら,驚くほど感じがよくなります。平行の線を何本も並べて描くことも避けます。たとえば樹木は一列に並べるのでなく,形式ばらない配置にします。どの絵にも,ひとつの興味深い中心点を持たせるのはよいことですが,この場合もそれを絵のまん中に置かないようにする注意が必要です。
構図を考えるときには,遠近を考慮に入れて種々の対象を置くことをおぼえていなければなりません。見る人に近い物の形は大きく,遠くにあるものは距離に比例して小さく描きます。濃い色に対して薄い色を,寒色に対して暖色を,大きな対象に対して小さな対象を置きます。こうすると絵におもしろみが加わり,距離感または遠近感が生じます。背景と主要な対象を描いたなら,こまかい物を描き加えます。うしろの物からだんだん前の物を描いていきます。一般には,見る者にいちばん近く思える物を最後に描きます。小さな花や垣のさくの陰などは絵に現実感を与えます。
同時におぼえておくとよいのは,むずかしい絵をへたに描くよりも,簡単な絵をじょうずに描くほうがよいということです。多くの場合,単純さには力があります。何もかも描き込もうとしないで,想像力を働かせる余裕を残しておくのはよいことです。
一度に少しずつ描くのが好きな人は,かわいてしまった描きかけの絵に手をつける前に,亜麻仁油を含ませた布切れで表面を軽く押えるようにするなら描きやすくなります。新しい絵の具は,表面が湿っているほうがよく粘着し,かわいた絵の具の上に直接に塗る場合ほど欠けたり,はげたりしません。
楽しみとしての油絵
油絵を気晴らしと見て楽しんでください。最初の絵は思い通りには描けないかもしれませんが,時がたつにつれて上達します。いかに有名な音楽家でも,調子のよい音楽を演奏するまでには,何か月も何年もかかって音符,和音,旋律などを学ぶのではないでしょうか。ですから,最初の絵がうまく描けなくてもがっかりしないことです。練習を楽しんでいるうちに,上達していくのがわかるでしょう。
屋外での写生も楽しいものです。もちろん,太陽が移動するにつれて影の位置が変わることを考慮に入れなければなりませんが,太陽の光と,絵を描く楽しみを最大の報いと考えてください。
自分で何かを描くことから大きな満足が得られることを経験されるでしょう。
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生きることの目的を得る目ざめよ! 1974 | 7月22日
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生きることの目的を得る
現在米国の北東部に住むひとりの男の人はこう話しています。「わたしは,メスカリン,LSD,その他の麻薬類によって“陶酔”し,それによって自分は“切り開かれる”と考えていました。しかし実際には心のうつろな状態になり,自分の頭が胸の中に沈み込むような感じになっていたにすぎません。
「そうしたある日,わたしが家に帰って来ると二人の男の人が戸口のところに立っていました。わたしは,麻薬類を売る人たちだろうと思いました。その人たちから,神の設ける真の政府,その政府が地上の諸問題を解決するという話を聞いた時,わたしは非常な驚きを覚えました。さっそく聖書の勉強が始まりました」。これはどのような結果になりましたか。そうした勉強によって,この人は麻薬を使う習慣から離れました。真の希望と,生きることの目的とを得たためです。
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