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「地の最も遠いところにまで」証言するものみの塔 1971 | 3月15日
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ふたりの聖書研究生は6か月で,「真理」の本を終え,今では,それら3人の婦人は,奉仕に参加して,近いうちにバプテスマを受けたいと願っています。現在,最初のふたつの聖書研究は八つにふえ,そのうちの7人が,台北で開かれている英語の集会に出席しています。人口200万に近いこの台北で,英語によって行なわれている,わずかふたつの家庭聖書研究の一つに,羊のような人々を導いて,必要の大きな土地で奉仕する,こうした努力をエホバは確かに祝福しておられます。
台湾の伝道者や宣教者は,ものみの塔協会ならびに世界各地の兄弟たちに感謝のことばを述べたいと願っています。なぜなら,そうした寄付のおかげで,広々とした王国会館と18名の宣教者を収容できる施設を備えた,りっぱな新しい支部の建物をここ台北に持つことができたからです。また,宣教者全員は,昨年の「地に平和」大会の一つに出席できるよう,愛ある援助を受けたことに対して,すべての兄弟に感謝していただきたいと申し出ています。
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読者からの質問ものみの塔 1971 | 3月15日
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読者からの質問
● 犯罪・不道徳・国家主義などが増大しているため,公立学校に通う若いクリスチャンは,多くの問題に直面します。したがって,法律上要求されている最低限の学校教育を修了すれば,学校をやめて,より多くの時間を宣教にささげるのが賢明でしょうか。それとも,普通の基礎的な学校教育は修めるべきでしょうか。―アメリカの一読者から
学校教育に関する慣行や法律上の要求は国によって異なります。ある土地では,一定年限の学校教育が,すべての子どもに義務づけられており,義務年限以前に学校をやめることに関する規定は,ほとんど,もしくは,なんら設けられていません。義務教育はわずか二,三年で,(あるいは全くなく),それ以外の教育のほとんどは,個人が事情に応じて受けるかどうかを決める国もあります。
アメリカ合衆国の学童は普通,7年か8年間(州により異なる),小学校に行き,それから約4年間,中学校に通います。ほとんどの州は,子どもが高等学校を修了すること,あるいは16歳まで学校教育を受けることを法律で定めています。しかし16歳で学校を出ることはできますが,大多数の子どもは,親の同意を得て,およそ18歳で卒業するまで学校に通います。以下の論議は主として,質問者が関心を持っておられる,アメリカ合衆国の場合を取り扱っています。しかし,そこに示されている要点や原則は,ある程度,ほかの土地においてもあてはまることでしょう。
正しい知識と教育は,いずれもすぐれた事柄です。クリスチャンの親は子どもの教育に関心を持っており,神の指示に従って,聖書・真の崇拝・家庭内での責任・正しい行ないなどを含め,多方面にわたって個人的に教え,かつ訓練します。(エペソ 6:4。箴言 22:6)エホバの証人の各会衆における神権宣教学校その他の集会は,若いクリスチャンが能力を開発し,身ごなしを学ぶのに,きわめてすぐれた助けとなっています。その結果,彼らはしばしば同じ年齢の普通の若者以上にすぐれています。しかし,公立の学校があるところでは,クリスチャンの親はやはり,適当な普通教育を子どもに受けさせたいと考えます。読み書きをじょうずに行なえるようにする専門的な訓練や,地理や歴史などの学科が,クリスチャン奉仕者として子どもに役だつと考えているからです。同時に,普通教育や,それに伴う訓練の中には,自分と自分の家族を扶養するのに必要となるような,就職の備えを得させるものもあるのです。―テモテ前 5:8。
『ところで,子どもたちは何年ぐらい学校に通うべきでしょうか』と尋ねるかたもおられるでしょう。それは,親が決めるべき問題です。(箴言 6:20; 23:22。エペソ 5:22-24)国の法律で義務教育の年限が定められているなら,クリスチャンは,「支配者としての諸政府や権威に……従順で」なければならないことを知っています。(テトス 3:1,新)しかし,法律の要求する最低限の教育を受けたのち,子どもがどうするかは親が決めなければなりません。家族に病人がいるとか,経済的に困っているなどの理由で,若い男女が就職しなければならない場合もあるでしょう。一方,土地のならわしに従い,子どもをさらに一,二年学校に通わせ,卒業証書を得て,学校を終えさせる親もあるでしょう。この問題は親子で話し合えますが,聖書は,問題の決定権を親,とくに父親に与えており,未成年のクリスチャンはこのことを認めねばなりません。―コロサイ 3:18,20。
寄せられた質問が示しているとおり,多くのクリスチャンは,暴力・不道徳・麻薬の使用・権威に対する不敬な行為が急激にふえている学校があることを認めています。こうした事情は,法的に可能なかぎりできるだけ早く,子どもを退校させる正当な理由となりますか。少数ですが,それが正当な理由になりうると判断して,子どもを退校させた親もいます。
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