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    目ざめよ! 1978 | 4月8日
    • 海に投棄して希釈するには経費がかかります。また,地熱地帯が内陸にある場合は,かなりの困難が伴います。川に流して希釈する方法もありますが,毒物の濃度を許容限界内に抑えなければなりませんから,この方法が使えるかどうかは川の流水量にかかっています。乾期には,大抵,水量が非常に少なくなるため,この方法を使うことはできません。底土層に再注入する方法は,残留水に塩分の含まれていることが多いため,好ましくない場合があります。塩分が井戸の内壁にたい積して,ふさいでしまうからです。池にためて蒸発させる方法は,その地域に池を作るだけの大きな平地があり,降雨量がごく少ない場合にのみ有効です。

      アウアチャパンの地熱発電所では,残留水を覆いのない水路で海に流して希釈しています。また,土じょうに再注入する方法も実験に成功しています。

      経済的な面

      地熱発電所を,従来の発電所,つまり水力発電所や,石油や石炭を使用する火力発電所などとコストの面で比べてみるのは興味深いことです。アウアチャパンに9万5,000㌔ワットの地熱発電所を建設するには,1㌔ワットにつき700㌦(約17万5,000円)の資金が投下されたものと推定されています。この発電所で1㌔ワット時の電力を作り出すのに要するコストは0.005㌦(約1.3円)です。一方,エルサルバドル最大の水力発電所セロングランデ発電所では1㌔ワット時あたりのコストは0.004㌦(約1円)です。しかし,燃料に石油を使用している,現在操業中の火力発電所では,1㌔ワット時の電力を作り出すのに0.024㌦(約6円)の費用をかけています。これは,地熱発電所の5倍の経費です。エルサルバドルが,石油や石炭を使用しない発電所の建設に熱心なのも不思議ではありません。

      世界じゅうでエネルギー危機が深刻化している今日,品薄で価格が高騰している輸入石油に代わる新たなエネルギー源を探している国は少なくありません。地球自体に内在する力,つまり地殻の奥深くからわき上がる地熱は,確かに有用なエネルギー源です。ですから,くぼ地から噴煙が上がって火山活動の徴候の見られる他の国でも,足の下にうずもれているこうした宝を発掘し始めることでしょう。

  • 地面の下はどうなっているのでしょう
    目ざめよ! 1978 | 4月8日
    • 地面の下はどうなっているのでしょう

      人間は月の表面を歩くほどになりましたが,地球の奥深い部分についてはわずかなことしか知られていません。わたしたちの踏んでいる“地面”は,実は厚さ32キロほどの地殻と呼ばれる“石の殻”なのです。その下に,マントル,外核,および内核があります。人間は,地殻を抜ける通路を掘ったことがありません。これは幸いなことです。

      地球内部の温度はしだいに高くなり,中心では摂氏5,000度に達するものと思われます。外核は“液体金属”であると言われていますが,内核は強大な圧力を受けているためと思われますが,鉄やニッケルの固体であると科学者は考えています。

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