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中国料理をどうぞ目ざめよ! 1970 | 8月8日
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風味や組織が失われないのです。
野菜がこげはじめても火を弱くしてはいけません,と陳さんは教えてくれました。そういうときには油をたして手ばやくかきまぜます。野菜が煮えたかどうかの決め手は,色です。黄色にならなくても,ぱりぱりした状態で,緑が最高にあざやかになったら,野菜は煮えています。中国人の食通にとって,煮えすぎた野菜ほどまずいものはないのです。もちろん生煮えでもいけません。
陳さんは注意深くころ合いを見はからい ― 秒が問題になるのです ― 甘酢あんを加えます。甘酢あんはすぐに煮え立ち,それに大さじ1杯半の片栗粉を3分の2カップの水で溶いたものを加え,汁がかたまりはじめると揚げた豚肉を入れてよくまぜます。これでできあがりです!
家族は,はしを使ったことがないので,少々苦労しましたが,それでも一生懸命にはしを使って,おいしい酢豚と,ふっくらと盛られた白いごはんを味わいました。野菜料理のキャベツと椎茸の炒めものも,王者の食物にふさわしい,とたいそうな評判です。中国の習慣として最後にスープが出,料理の総仕上げを楽しみます。最後にスイカを食べ終えたとき,私たちは,中国料理の味を心ゆくまで楽しませてくださった陳夫人に,心から賛辞と感謝を述べました。
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光を輝かす,電気工事店の店主目ざめよ! 1970 | 8月8日
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光を輝かす,電気工事店の店主
☆ 神のみことば,聖書から輝き出る真理の光の真価を認めるよう人々を助けるには,興味深いさまざまな方法があります。アフリカのナイジェリアに住むひとりの熱心なエホバの証人は,つぎのような方法を用いました。
「何年か前,わたしは電気工事請負業を始めました。わたしの人生の目的は御国の事柄を促進することでしたが,扶養家族を持っていたので,生活上の必要な物を備えるため,世俗の仕事に従事しなければなりませんでした。わたしは開業当初から,できる限りの事をして,御国の良いたよりの伝道を促進することを目的とし,仕事をそのための手段にしようと決心しました。それで,『自分の店は,そのためのうってつけの場所ではなかろうか』と考えました。
「そこで,妻と子どもたち,それに数人の見習い工を含む従業員が毎朝店に集まり,『エホバの証人の年鑑』(英文)に載せられている,日々の聖句を討議する取り決めを設けました。従業員や見習い工はエホバの証人ではありませんでしたが出席しました。毎朝,就業前,少なくとも1時間,わたしたちは聖句を調べ,『年鑑』に載せられているいくつかの経験を考慮します。また,しばしば聖書に関する質問も考えます。わたしはこれを過去14年間,日課の一つにしてきました。
「時たつうちに,事業は発展拡大し,店には従業員のほかに30人あるいはそれ以上の見習い工が働くようになりました。現在,わたしたちの朝の集会の出席者は,60人になるときもあります。この事すべてはどんな結果をもたらしましたか。
「従業員のうち13人は,バプテスマを受けたエホバの証人で,そのほかに,何人かの従業員はそれぞれ家庭で聖書研究をしています。また,ある従業員は,ものみの塔協会の旅行する代表者として奉仕しています。この奉仕者が,わたしたちの集会で講演をする時のわたしの気持ちをご想像ください。彼が神のみことばの真理について何も知らないで,見習い工として,わたしの店にやって来た当時のことを,わたしは今さらのように思い起こします。
「わたしは,従業員だけでなく顧客にも必らず証言をするようにしてきました。わたしが配線工事を請け負った2軒の家の家族は,今では献身したエホバの証人として,神のみことばの光の中を歩んでいます。毎年,年の始めには,各顧客に贈物として,ものみの塔協会のカレンダーと2冊の雑誌を差し上げてきましたが,今年(1968年)は72組の雑誌を配布しました。
「わたしはこれまで電気工事に携わって顧客に電気の光を提供してきましたが,霊的な光を輝かせることを怠りませんでした。それで,おわかりのとおり,エホバはわたしの努力を祝福してくださいました」。
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