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世界展望目ざめよ! 1983 | 7月8日
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の一人は,今日のストレスの高じた,競争の激しい不確実な社会においては,人々は占星術を「疑問に答えてくれる社会機構の一部」として頼りにしている。カルカッタから来た14代目の一占星術者は,「だれもが成功したいのです」と付け加えた。
英国の諸教会に関する調査
● 1982年12月19日号のサンデー・テレグラフ誌によると,年末に行なわれた英国の教会員に関する調査は,「10年前のクリスマスに教会に行った人たちの6人に一人は来週の週末に教会にいないであろう」ということを示している。その調査によると,教会に定期的に通っている人は成人の人口のわずか17%しかいない。さらにその報告は,六つの主な教派の1970年以来の出席者数の減少率を次のように示している。
ローマ・カトリック −14%
英国国教会 −15%
スコットランド教会 −17%
バプテスト −18%
メソジスト −19%
合同改革派 −23%
同報告は,それとは対照的にエホバの証人が英国でさらに増加を見ていることを示している。昨年英国諸島には,平均8万3,564人のエホバの証人がいた。これは前年の3%増に当たる。
ただ乗り
● TA(交通局)によると,米国,ニューヨーク市の地下鉄の乗客数は第一次世界大戦以来,最低の水準に落ち込んだ。その理由は,「乗客数が減ったというのではなく,運賃を払う乗客が少なくなったにすぎない」と,交通パトロール警官慈善協会の会長ウィリアム・マッケクニは説明した。TAの内偵の結果,地下鉄の乗客の約25%は回転式出札口を飛び越えるか,“回転ドア”をうまくくぐり抜けるかして,毎年TAにほぼ2億㌦(約500億円)の損害をもたらしている。地下鉄の代用硬貨の代わりに,偽硬貨を使う者もいる。さらに,コネチカット州が,地下鉄用の75㌣の代用硬貨と同じ大きさの,有料道路用の17.5㌣の代用硬貨を発行してから1か月後には,その有料道路用の代用硬貨4万枚が地下鉄用の運賃箱から出て来た。このために逮捕された最初の10人の不正乗客のうち,二人は弁護士であり,数人は会社の重役であった。
ヘッドホーンの危険
● 軽量のヘッドホーンの付いたポケットサイズのラジオやカセットプレーヤーは耳に快い音楽を提供するだけではない。最近のニューイングランド医学ジャーナル誌にアーノルド・カッツ医師は次のように書いている。「これらの器材には,両方の耳の知覚神経に永久的な障害を引き起こし,聴力を失わせる危険のあることは疑う余地がない。特に,音量を4(1から10に分けられている場合)あるいはそれ以上にセットして長時間聞く場合は危険である」。これらの器材の音量が4の場合,演奏される音楽の種類にもよるが,イヤホーンから出てくる音は94から104デシベルになっている。しかし産業基準によると,100デシベル以上の音を2時間,95デシベル以上の音を4時間聞くことは危険とされている。カッツ医師によると,人々は街路の音をしゃ断するために音量を6ないし7にセットすることも珍しくない。彼は音量を4よりも下げるよう忠告している。「聴力が一度失われてしまうと,それを回復させることはできない」と同医師は警告している。
電子レンジの限界
● 米国,パーデュー大学の二人の食品学者は,電子レンジが七面鳥のバクテリアや細菌を殺すことができるかどうか検査をした。学者たちは三種の一般的な細菌を七面鳥に注入した。検査の結果,電子レンジは病気を引き起こす細菌をすべて殺すわけではないことが分かった。食品および栄養学を担当しているバラ・スワミネイサン助教授は次のように語った。「現在のところ,電子レンジで七面鳥を調理することは勧められない。電子レンジは速く調理をするが,加熱が一定ではない。七面鳥は柔らかさと味の点ではうまく焼き上がったが,普通のオーブンで焼いた七面鳥ほど細菌の数は少なくならなかった」。
第三世界の交通事故死
● 英国の運輸道路研究所の調査によると,第三世界の国々ではハイウエーの交通事故で毎年25万人の命が奪われる。調査の結果,例えば,ハイウエーの事故死の最も多いナイジェリアでは,毎年1万台の車両につき234人が死亡している。英国の場合,その数は3人である。バンコクでは運転者の52%は赤信号を無視して交差点に入り,インドネシアのスラバヤでは運転者のわずか1%しか横断歩道で車を止めない。悪い道路状態,古くなり,乗車定員を超えて人を乗せた車両,また不注意な歩行者も交通事故死の主な原因として挙げられている。
時間を盗む従業員
● 米国,ニューヨークの一会社役員ロバート・ハーフが325社を対象に行なった調査によると,1982年に米国の各々の事務員あるいは工場労働者は平均して週4時間8分を浪費,つまり“盗んだ”。盗まれた時間の原因をなすものは,遅刻,早退,昼食やお茶のための時間の取り過ぎ,勤務時間中に個人的な話をしたり電話をかけたりすることである。そのようにして浪費される時間は,一人につき1年間に,1週35時間の勤務時間からなる6週間分に相当し,米国の企業は年間1,250億㌦(約31兆2,500億円)もの損失を被っていることになる。それは,放火,窃盗,詐欺,横領を合わせた損失額よりも多い。ハーフはこの事態を,「米国経済全体にとっての恐るべき脅威」と呼んで,それが「国の生産性をむしばみ,インフレをあおっている」と述べている。
お医者さん,手を洗ってください!
● 病院に行く患者は,医師や看護婦に,患者に触れる前に手を洗うように言わなければならなくなる。これは,感染予防の専門家であるマリアン・マグーキンと集中強化治療室の所長リチャード・アルバート医師の勧告である。アメリカン・ヘルス誌によると,二つの病院を調べたアルバート医師は,「医師たちがそれぞれの操作の前に手を洗うことなく尿の袋を扱い,点滴の包帯を換え,呼吸器の器具を調整するのを」見た。毎年米国の病院では200万件の感染患者が出る。
死人に対する恩給
● 米国人事管理局は退職した公務員に毎月恩給小切手を発送する責任がある。しかし,レス・アスピン下院議員によると,小切手を受領する多くの人は退職しているばかりか,既に死亡している。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると,「社会保障制度の記録に照らしてチェックした結果,合計840万㌦(約21億円)に相当する恩給小切手が682人の死者に送られたことが分かった」。その中の一人は,既に16年前に死亡していた。伝えられるところによると,アスピン議員は,幾つかの連邦機関にこの点を調査するように要求している。しかし,スポークスマンによると,関係当局のいずれからも「我々はまだ満足のゆく答えを得ていない」という。
中国の“独りっ子”症候群
● 一家族につき一人の子という政策は中国の人口増加を抑えるのに役立つかもしれないが,それはそれなりの問題を引き起こしている。すなわち,甘やかされてだめになった“独りっ子”の世代である。この政策を推し進めるために,政府は子供一人の両親に様々な特別手当を支給したり,住宅,医療,教育上の特典を認めたりしている。チャイナ・デーリー紙によると,「独りっ子は家族の中の太陽のような存在で,両親や祖父母はその太陽の周りを回る惑星といったところである」。その結果,「独りっ子の中には他人のことを考えるということを全く学ばない者がいる。幼稚園に入ると,彼らは友達とけんかをし,おもちゃを一緒に使おうとはしない」。「両親が自分たちの秘蔵っ子を溺愛しないよう」にさせるため,政府は“独りっ子”を養育することに関する小冊子やパンフレットを何百万枚も配布している。
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将来を読むことができますか目ざめよ! 1983 | 7月8日
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将来を読むことができますか
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