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  • 『元気を出してください』
    ものみの塔 1978 | 6月1日
    • ことなく,むしろ彼らの欠点に対してより寛大になることができます。過度に否定的な考えを持たないため,うわさ話をしたり,不平を言ったりすることが少なくなります。また,憎しみ,怒り,ねたみ,復しゅう心,敵意といった有害な感情が抑えられるので,健康にも良い影響がもたらされます。J・E・ヘット博士は,「ガン」と題する著書の中で,愛や快活さ,穏やかさは人の幸福を増すという点を指摘しています。これは,「心の楽しみは良い薬である」という,聖書の箴言の言葉と全く一致しています。(箴 17:22,口)その上,幸福で満足している人は他の人々を元気付けることができます。

      積極的な事柄に考えを向けるのは賢明なことです。聖書はこう勧めています。「なんであれ真実なこと,なんであれまじめなこと,なんであれ義にかなっていること,なんであれ貞潔なこと,なんであれ愛すべきこと,なんであれよく言われること,またなんであれ徳とされることや賞賛すべきことがあれば,そうしたことを考えつづけなさい」。(フィリピ 4:8)会話においてそうした事柄を主に話題とするなら,聞いている人々は築き上げられ,そうです,元気付けられるでしょう。

      確かに,快活な気質を培い,それを保つなら,自分の幸福と他の人々の幸福に寄与できるので,努力するだけの価値があります。航海中に危険なあらしに遭った際使徒パウロが勧めたことは,こうした困難な時代に生きるわたしたちにとって良い助言となります。それで,『元気を出してください』。

  • エチオピアの教会を見る
    ものみの塔 1978 | 6月1日
    • エチオピアの教会を見る

      エチオピア独特の岩の教会堂や秘密の修道院を一目見んと,幾千幾万もの旅行者は辺地のでこぼこ道やがけ縁の滑りやすい小道,それに揺れる危険ななわばしごを登ることなど,幾多の不便を忍びながらも出掛けて行きました。

      テグレ州では,岩壁に巧妙に刻まれた教会が幾つも見られます。辺境の町ラリベラにも,“一個の巨石でできた”教会があります。それは巨大な花崗岩を切断し,これを外側と内側から削り,その一個の巨石を刻んで造られた建造物です。

      エチオピアの人と会うと,おのずと宗教のことが頭に浮かんできます。男子の名前には,ハブテイエスス(“イエスの賜物”),ハイレ・セラシエ(“三位一体の神の力”),ウォルデマリアム(“マリアの息子”),ゲブレミカエル(“ミカエルの僕”)といった名前があるからです。中には額に大きな十字の入れ墨をしている女性もいます。日常のあいさつには,「神があなたに健康を与えてくださいますように」,「おかげさまで元気です。神に感謝しています。あなたはいかがですか」といった言い回しが用いられています。また,エチオピアの町の中には聖書に由来する名を持つものもあります。

      エチオピア教会が,今や人口2,500万を超えるこの国に強大な影響力を及ぼしてきたことは明白です。では,このエチオピア教会について詳しく調べてみましょう。

      古代史の概略

      西暦4世紀以前には,今日のエチオピア領の大半の地域でアニミズム(自然物崇拝)が盛んでした。このアニミズムとは,動物,植物,その他の自然物に,意識と個性を有する生命が存在するという信仰です。その中でも,へびの崇拝が特に盛んでした。時たつうちに,アラビア南部からの移住者たちが太陽,月,星の神々の崇拝を導入しました。

      こうした原始的な信仰に加えて,ヘブライ人の宗教もエチオピア人に影響を与えてきました。聖書を読んだことのある人は,エレミヤによく仕えたエチオピア人の宦官エベデメレクのことを思い出すはずです。(エレミヤ 38:7-13)また,エチオピアは,ユダの国がバビロンの前に倒れた後に,流浪のユダヤの民が散らされて行った地の一つでもあります。―イザヤ 11:11。

      西暦33年にクリスチャン会衆が設立されて間もなく,フィリポは,エホバのみ使いに導かれて,『エチオピア人の女王カンダケのもとで権力のあるエチオピアの宦官』に証言しました。フィリポはこの宦官にバプテスマを施し,宦官は『喜びながら自分の道を進んで行き』ました。このエチオピア人は,「良いたより」を当時のエチオピアの地で宣明することにより,その喜びを表明したに違いありません。(使徒 8:26-39)しかしながら,エチオピアは,フルメンチウスがエジプト,アレクサンドリアの正統派の大司教アタナシウスによって初代のエチオピア司教に叙任された西暦4世紀までに,キリスト教世界の一部となっていました。

      エチオピア北部の古代王国の首都アクスムでは,エザナ王がこの新しい宗教を受け入れ,それを国教としました。エザナ王の改宗は,同時代のローマ皇帝コンスタンチヌス大帝の範にならったもので,同王は“エチオピアのコンスタンチヌス”と呼ばれるようになりました。

      儀式と慣行

      エチオピア教会の教義は,多くの面で他の正統派の教会のそれとよく似ています。十字架やろうそく,ロザリオ,首糸,絵画などが使用されています。子供にバプテスマが施され,志願者の体のさまざまな部分に30回も油が塗られます。

      信者には,日々の祈りとして,三位一体の神のために3度,マリアのために1度,そして十字架のために1度,ひれ伏して祈るよう求められています。昔は,富んだ人が死ぬと,40日間毎日ミサがささげられたとのことです。一方,貧しい人の場合には,5回ささげられれば十分とみなされました。教会の礼拝では聖歌が歌われます。中には,各節が特定の“聖人”の体の各部分に敬意を表し,おびただしい数の節から成っている歌もあります。教会の礼拝は,ほとんどが古代エチオピア語で行なわれます。ゲエーズと呼ばれるこの言葉は教会で使われる以外には死語と化しています。

      エチオピアのキリスト教には,他にも幾つかの珍しい特色があります。マリアの祝祭が,通例,年に33回以上行なわれます。それに対して,イエス・キリストの祝祭はわずか9回にすぎません。アムハラ語の“新教”という語には,“聖母の敵”という意味があります。これは,エチオピア人の間でマリア崇拝がいかに重要視されているかを示すものでしょう。各月の7日は三位一体の神の祝日であり,12日は天使長ミカエルにささげられた日,また29日はキリストの誕生を祝う日とされています。水曜日と金曜日はいずれも断食の日です。すべてを合計すると,エチオピアでは,1年の少なくとも293日が祝日か断食の日となります。そのうちの180日は,守ることが義務付けられています。

      巡礼もエチオピア教会では重要な役割を果たしています。その中で最も人気があるのは,12月の末ごろ行なわれるエチオピア東部のクルビ村への巡礼でしょう。これは,“聖ガブリエル”をたたえる祭りです。祭りの時には,10万人を超えると推定される巡礼がこの寒村の周辺に押し寄せます。

      前に触れたように,古代イスラエル人の崇拝はエチオピア教会の教義にある程度影響を及ぼしました。その中には,安息日の遵守,割礼,清い肉と汚れた肉の区別などがあります。教会堂の構造にもユダヤ人社会の影響が認められます。

      エチオピアの伝統的な教会はいずれも,エルサレムにあったソロモンの神殿にある程度合わせて造られており,仕切りが設けられています。いちばん外側には,主に詩や聖歌を歌う人々が立ちます。その次の部屋はケデスト(“聖所”)と呼ばれ,ここで聖餐式が行なわれます。“至聖所”と呼ばれる内奥の部屋には,ソロモンの神殿に置かれていた契約の箱の複製品タボトが収められています。行列の際,このタボトは,人々が歌ったり,踊ったり,ばちを打ち鳴らして祈ったり,他の楽器を奏でたりする中を空中高く掲げられて進みます。この光景は,本物の契約の箱がエルサレムに運び込まれた際ダビデ王が喜びのあまりに踊ったときのことを連想させる,と目撃者たちは語っています。―サムエル後 6:11-16と比べてください。

      もちろん,こうした教義や慣行の中には聖書と無縁のものが少なくありません。中には,聖書に付け加えられた外典や,“主領の書”“キリスト受難の祈り”“楽園の書”といった題の他の20数冊の書物に由来するものもあります。これらの書物は聖書のある部分より重要であると主張するエチオピア人もいます。

      エチオピア教会を特色づける別のものに,魔術と迷信があります。キリスト教とは関係のない数多くの魔術の祈りが“聖母マリア”や“聖人”と結び付けられています。“悪魔の目”は今だにひどく恐れられています。魔術を行なったり,魔法をかけたりする司祭は少なくありません。そうした魔術や魔法には非常に強力なものもあるとのことです。

      幾つかの地域では,現在でもへびの崇拝が行なわれています。そうした土地の人々は,“聖人”が聖堂の守護者としてへびを遣わしたと信じています。ある地方では今だに,へびに犠牲をささげている人々がいます。その際に,司祭によって歌や祈りがささげられる場合もあります。

      教会と国家の連合がもたらした結果

      エザナ王の時に始まった教会と国家の結び付きは時とともに段々強くなっていき,やがて,これが原因で流血の争いが引き起こされるようになりました。西暦6世紀のこと,当時の王カレブは,アレクサンドリア総大司教の求めに応じてイエメンに進行し,苦しめられていたキリスト教徒の復しゅうを果たしました。その後の幾百年もの間に,エチオピアの正統派のキリスト教は火と剣とによって広まっていきました。ザラ・ヤコブ王によって引き起こされた他宗教の弾圧は,ローマ・カトリックの“異端審問”をはるかに上回る激しさであったと言われています。

      エチオピア教会は,19世紀に至るまでその権力を増大させてきました。皇帝は同教会に所属し,その信仰の擁護者となることを誓うよう定めた法律が実施されました。同教会の信仰を愚ろうすることを禁じる条項が刑法の一部に組み込まれました。他の宗教による改宗運動は,同教会で定めた“開放区”でのみ行なうことができました。

      変化のあらし

      16世紀にわたってその生活を厳しく縛られてきたエチオピアの人々は,その生み出した実を評価し始めたようです。人々はどう考えていますか。

      最近明らかにされた推定によると,成人の男子の中で読み書きのできる人は全体のわずか10%ほどにすぎません。教会当局や一握りの有力教会員が私腹を肥やしている一方で,エチオピア国民の大半は貧困にあえいでいます。エチオピアを襲った最近の干ばつとききんの際,蓄財を浪費し,必要な助力を拒んだとして,同教会は特に若い世代から厳しく糾弾されました。そのため,同教会は,以前にも増して急速にその支持者を失うようになりました。

      その結果,多数の修道僧や司祭は教会を捨て,逃れ場所を故郷の村に求めています。特に若い人々は,自分たちの人生の指針を教会以外の所に求めるようになりました。若年層の人々が大挙して教会から離れていくのを食い止めようとする教会当局の努力にもかかわらず,現在,人々の耳を捕らえているのは無神論的な教えです。

      エチオピアの教会の歴史を簡単に振り返って分かったように,これは,東方正教会の慣行にアニミズムやへびの崇拝,ユダヤ人の宗教などを取り入れた独特の宗教です。

      こうした状況の中で,エチオピアのエホバの証人は喜びのうちに聖書の真理を隣人に伝えています。エホバの証人たちはこの国において個々の人との聖書研究を多数司会し非常に忙しく働いています。こうして,多くのエチオピア人は,「霊と真理をもって父を崇拝する」方法を知り喜んでいます。(ヨハネ 4:23)もはや彼らは,形式的な崇拝行為にあずかることはありません。彼らは,イエスの語られた次の言葉の真実さを自ら経験したのです。「わたしのことばのうちにとどまっているなら,あなたがたはほんとうにわたしの弟子であり,また,真理を知り,真理はあなたがたを自由にするでしょう」― ヨハネ 8:31,32。

  • 真の自由が見いだされるところ
    ものみの塔 1978 | 6月1日
    • 真の自由が見いだされるところ

      ● 多くの人にとって真の自由とは,自分の思い通りに物事を行なえることを意味しています。ニュージーランドの一人の若者もそのように考えていました。しかし時たつうちに,その若者は自分が本当の意味で自由でないことに気付くようになりました。その若者は次のように語っています。

      「私は自分で物事を自由に行ないたいと思っていました。15歳のとき家を出,オークランドの親類と同居するようになりました。そこで私はパーティーへ出掛けたり,ホテルで酒を飲んだりしては,本当に生きているのだと感じていました。やがて,かたくなな態度を取るようになり,警察を敵とみなすまでになりました。その後,いわゆる友人と思っていた人々の勧めで,麻薬を使用するようになりました。それ以来,麻薬にひたっていなければ,酒に酔っているという状態が自分の時間の大半を占めるようになりました。ある晩,私はパーティーで,エホバの証人と聖書を学び始めたばかりの少女に出会いました。彼女の言葉によって聖書に対する関心を再び呼び起こされた私は,正気に戻るよう助けられました。

      「パーティーのすぐ翌日,私は彼女の聖書研究に参加するように取り決め,それ以来進歩してゆきました。思い返してみるに,私は友人を持ちたいと願っていましたが,間違った場所で求めていたのです。いわゆる“自由”なるものも,この世で知り合った仲間たちも,私にとって楽しいものではありませんでした。真の自由と同様に,真の友人や仲間はエホバの民の間に見いだされます」。

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