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  • 創造者に対する信仰に伴う益
    ものみの塔 1971 | 5月1日
    • の以上の説明はわたしたちを納得させますし,現代,至る所で明らかに認められる事実と符合します。聖書はそのうえ,神が邪悪な状態を終わらせる手段,また,ご自分の意志を喜んで行なう人々のために,正義の状況下におけるとこしえの命の機会を開いてくださる手段について詳細に告げています。

      人間関係において導きとなるのは聖書かあるいは進化か

      10 人生のおとし穴から身を守るため,どこに健全な導きを見いだせますか。

      10 しかしながら,現代はどこを向いても不義が見られます。破滅に直結するおとし穴から身を守るため,どこに健全な導きを得ることができますか。聖書は人類の創造者ご自身からの助けを提供しています。詩篇記者は,「わかき人はなにによりてかその道をきよめん」との質問を発しています。次いで,自ら神に語りかけながら,霊感のもとにこう答えています。「聖言にしたがひて慎むのほかぞなき われ汝にむかひて罪ををかすまじき為になんぢの言をわが〔心臓〕のうちに蔵へたり なんぢの聖言はわがあしの燈火わが路のひかりなり」。(詩 119:9,11,105〔新〕)このみことばにしっかりと従うことの益は,進化に傾く哲学の生み出す実と聖書の記述とを比較する時,ますますはっきりしてきます。

      11,12 人々が進化を信じたことは,両大戦を引き起こす一つの要因となりましたが,それはどのように真実ですか。

      11 この世代は二つの世界大戦を目撃しました。そして,両方の大戦を引き起こした要因の一つは,人々が進化を信じたためです。これは奇妙に聞こえますか。H・G・ウエルズは自著「歴史大系」の中で,進化を支持するダーウィンの論文が及ぼした影響を取り上げてこう述べています。「ダーウィン説の動きは形式主義のキリスト教にとり全くの不意打ちであった。…この新しい生物学上の理論は,従来の道徳律に代わるなんら建設的なものをもたらしていなかった。その結果は道徳秩序の全き崩壊であった」。次いで,この点が戦争に対する態度と関係あることを示しながら,著者はこう続けています。「19世紀末に繁栄した者たちは自らを“生存競争”の勝利者とみなした。それは強く,こうかつな者たちが,弱く信じやすい人々を打ち負かすことであった。…人間は社会的な動物であり,インドのどうもうな野犬のようなものであると彼らは考えた…それで人間の群れの中の大きな犬が他のものを征圧し,服従させるのは当然であるとみなされた」。生存競争においては適者が生き残る,という進化論の考えを全面的に支持して,人類は史上それまでに類例のなかった大規模な戦争へ突入しました。

      12 神の存在を信じない進化論者にかぎらず,キリスト教的進化論者と称して,少しでも敬虔の様子を保とうとする人たちも,同様に影響を受けます。フィリップ・G・フォザギルは自著「進化とキリスト教徒」の中でこう評しています。「科学的な進化説から進化論的哲学,さらにそれを誤って拡充すると,進化論的倫理が誕生し,それは非キリスト教的道徳観を確立するであろう。しかも,それがキリスト教思想の中に浸透するようなことになれば,狡猾にもキリスト教徒の信仰をそこなうことになりかねない。…ウッド・ジョーンズの主張するところによれば,1914年の悲劇,さらにその後のナチ主義とその極端な害悪を引き起こすにいたった精神状態は,ダーウィン主義のある特種な教えの影響に,多分にその誕生の跡をたどることができる」。

      13 進化の実が,人類の創造者のみことばを信じることからもたらされる結果と,どのように対照をなしているか説明しなさい。

      13 進化のそうした暴状の実は,人類の創造者のみことばの中に収められている徳を高める導きと,著しい対照をなしています。創造について述べている同じ聖書の部分を参照しながら,使徒ヨハネはこうしるしています。「われら互に相愛すべきは汝らが初より聞きし音信なり。カイン[アダムのむすこ]に効ふな,彼は悪しき者より出でて己が兄弟を殺せり」。(ヨハネ第一 3:11,12)また,自分の弟子たちにイエス・キリストはこう言われました。「互に相愛する事をせば,これによりて人みな汝らの我が弟子たるを知らん」。(ヨハネ 13:34,35)そのような仲間の人々とともに人生を楽しむという益も,創造者の信仰によってもたらされるものです。

      14 (イ)進化論の考え方は,往来での人のふるまいにどのような影響を与えていますか。(ロ)進化論を受け入れる親は,どんな深刻な問題に直面しないともかぎりませんか。

      14 今世紀の暴力は,二つの世界大戦,あるいは,より小規模な数々の戦争において終わりを告げたわけではありません。同じ“適者生存”の哲学は,街路で発生する犯罪を特徴づけている,どう猛な暴行に反映しています。この考えは家庭の中にも深くはいり込み,家族のきずなをそこなっています。進化の教えに同調し,したがって人生に意味がないということを暗示しているような親は,どんな根拠に基づいて,麻薬を使用したり不品行な生活をしたりして人生を破滅させてはならないと,子どもたちに言えるのでしょうか。まちがっても,自殺によってみずからの命を断ってはならないと,どのように確信させることができるのですか。神を信じているという親でさえ,進化を受け入れるなら同じ問題に直面します。なぜですか。なぜなら,正しい生き方に対する原則がしるされているのは聖書であり,進化を肯定する人はそれによって聖書を退けることになるからです。

      15 創造者を信ずることはどのように家族の守りとなりますか。

      15 創造者を信じている人々は,そうした境遇に陥らなくて済みます。神が人間の最初の親を造ったこと,家族内での正しいふるまいに対する規定を設けてくださるのは創造者であり,この創造者にすべての人が責任を負っていることを知っているからです。(箴言 15:3。エレミヤ 16:17)神は親に,神の道にしたがって子を教え,「そのなしたまへる奇しき事跡」に対する感謝の念を,子どもに植えつける責任を与えられました。(詩 78:4)子どもたちは親に従順であるよう,神から要求されています。親のほうが単に大きくて,力が強いからというのでなく,それは神の目に『正しいこと』だからです。(エペソ 6:1。箴言 23:22)その結果,互いに愛と尊敬の念で結ばれた家庭が生まれ,そういう家庭では問題が起きても,それは家族の全員が尊重する権威ある助言に基づいて処理されます。

      16 進化論者は,性道徳に関するどんな状況に対して,保護のないまま放置されますか。しかし聖書は,どんな健全な導きを与えていますか。

      16 性道徳に対する見方も,人間の起源についてどう信じているかということによって影響を受けます。聖書を信じている人は,姦淫,淫行および堕胎が,神の律法によって禁じられていることを知っており,その律法を尊重するがゆえに,多くの面で真の保護を得ています。(ヘブル 13:4。ロマ 13:9,10。出エジプト 21:22,23と比較してください)カトリックの司祭レイモンド・ノーガーは,自らはこの世の進化の哲学に歩調を合わせながらも,進化論者たちの思想のすう勢が「人間の人生哲学・道徳・宗教に直接関係する」ものであり,その結果としての変化が起こっていることを認めています。a なぜそう言えますか。なぜなら,教会員でさえ,進化を受け入れるとなると,聖書を“非科学的”なものとして扱わざるをえなくなるからです。聖書の最初の本は真剣に受け取る必要はないと信じるようになるならば,残りの部分をも真剣に受け取らなくなってしまいます。人間の諸政府でさえ,姦淫・堕胎・同性愛行為に対する制限を取り去っています。そして,創造を信ずることを拒む人は,自分自身および自分たちの政府より高い権威を認めないために,そうした行為が引き起こす病気や挫折感,また不安といったものにさらされるままになります。若い時から,人間は獣の子孫にすぎない,と教えられてきた人は,しばしば獣に似た行動をするものです。―ロマ 1:22-27。

      17 進化論は人をどんな退廃的なわなに導きますか。しかし聖書は,必要な保護をどのように提供していますか。

      17 進化は,神とそのみことばの正義の標準を退ける結果を生み出すため,その信奉者が別のわなの危険にさらされても,少しも驚くには及びません。聖書を信じる人はそのわなから守られていますが,そのわなとはいったいなんですか。進化論者アーンスト・ベンズによると,ダーウィンの弟子であったアルフレッド・R・ウォレスは心霊術者だったということです。そしてベンズはこう述べています。「擬似心理学の創始者が…『我々を神秘主義に導くものはダーウィンニズムである』と書いていることは意義深い」。さらに,「ジュリアン・ハクスリーは…わざわざ仏教的な思想や種々の瞑想に傾き,人間の心霊的な能力の拡大を期待している」。b 人間の今ある状態以上のものになりたいという欲望に駆られる彼らは,このように超人間の霊者に支配されやすい立場に自分を置いてしまいます。聖書はそうした力の源を明らかにし,神秘主義にかかわりを持たないようきつく警告すると同時に,その源が悪魔と悪霊であることを示しています。(使行 16:16-18。エペソ 6:10-13)こうして,神の霊感を受けたみことばは,すべての人が自分を取り巻く退廃的な慣行から身を守るために必要とし,かつ,自分の命を創造者の意志と完全に調和した方法で用いることを可能にさせる導きを提供しています。

      将来はどうなるか

      18 前世紀の一進化論者は,人類に対してどのような未来像を描きましたか。彼の期待がまちがっていたことはどのように証明されましたか。

      18 現存している人々が,将来の世代にもたらされるかもしれない変化の益にあずかれるなどということは,進化論からは望むべくもありません。にもかかわらず,進化論を支持する者の中には,人類に対する輝かしい将来を期待している人がいます。アルフレッド・ウォレスは,自分の描いている,進化の発展がもたらすであろう人間について,次のように語ったと言われています。「その外形はおそらく変わらないことであろう。ただし,健康で均勢のとれた身体から生ずる,完全な美の成長は別である。最高度の知能と思いやりの情によって洗練され,かつ高尚にされた人間の知性は進歩・改善を続け,ついには全世界の住民が再び単一同質の人種になり,そのひとりとして,生存する人類の中で最も高貴な者に劣ることがなくなるであろう。その時には,各々が他人の幸福を考慮に入れつつ自分の幸福を図る。また,行動上の完全な自由が維持されるであろう。なぜなら,平衡の取れた倫理的能力を持つがゆえに,だれも他人の同等な自由を侵害することがないからである」。見のがしてはならないことは,そうしたすべての事態がもたらされるのは,神が人類の状態に介入されるからではなく,進化の結果であるとされている点です。しかし,過去50年間の様相から,人間が自らの力でそのような方向をたどっていると信ずる確かな根拠を得ることができるでしょうか。ここで引用した著者は1913年に死にました。ですから,その翌年に世界を襲ったできごとを見ませんでした。現代に関する諸事実は,彼の主張が誤まっていたことを指摘するものです。

      19 現代における進化の支持者はどんな将来を描いていますか。そうした見通しはどんな影響を人間に与えていますか。

      19 1969年から1970年にかけての,ニューヨーク市のアメリカ博物館における展示は,前述の見解とは対照的に“人類は生き残れるか”というテーマを強調するものでした。同博物館は進化を支持する陳列品に重点を置いていますが,1970年3月の催し物案内の文面は次のとおりでした。「人口の急激な増加と,無法なテクノロジーの衝撃という事態のために,人間とその環境は破局に追い込まれ,人種の存続が危ぶまれている」。彼らにとって将来は暗たんたる様相を呈しています。そして,確実な根拠に基づく将来の希望を持たない人が,簡単に精神の平衡を失ってしまうのは当然のことです。それは進化を信じることから生みだされる実です。

      20 彼らの将来に対する予測はなぜ誤りですか。

      20 いうまでもなく,そうした見方はいずれも神を度外視したものであり,神なくして真の知識などありえません。将来が理性を伴わない進化や,詩篇 10篇3,4節(新)が述べているような人々に依存していないことに,わたしたちは感謝を表わせます。「彼はエホバを軽べつした。邪悪な者は,自分の高慢さにしたがって探索することをしない。彼のすべての考えはこうである。『神はいない』」。

      21,22 (イ)人類の創造者は,人間の将来がどんなものであると宣言されましたか。(ロ)創造者はどのようにして,そのような状態をもたらされますか。だれがそれにあずかることを期待できますか。

      21 人類の将来は,邪悪な人々の手中に握られているのではなく,正義を愛されるかた,エホバに依存しています。『また地をもつくり成てこれを堅くした』者として,エホバはそれを荒廃に帰するためではなく,人のすみかとするために造られました。(イザヤ 45:18)すべての生命が依存する者としてのふさわしい自信をもって,エホバはこう宣言されています。「あしきものは久しからずしてうせん なんぢ細密にその処をおもひみるともあることなからん されど謙だるものは国をつぎ また平安のゆたかなるを楽しまん」― 詩 37:10,11。

      22 エホバは人類の状態を監督するための,全く新しい管理機関を備えられました。(エペソ 1:8-10)地の新しい支配者は,ご自分の父とともに地球そのもの,また,最初の人間であるアダムとエバを造ることにあずかったかた,主なるイエス・キリストです。イエスは,自らこの地に来て人間として住んだのですから,人類の諸問題を理解してくださいます。愛ある思いやりの示される彼の管理から,その千年統治が始まった時に生存している人々のみならず,死んだすべての人々も益を受けます。その支配のもとで,人類は精神的にも倫理的にも前進します。といっても,それは人間自らの偉業や理知の伴わない進化の結果ではありません。それはキリストのあがないの益が適用されるからであり,神の意志にかかわる教育が施されるからです。『水の海をおほへるごとくエホバをしるの知識が地にみち』ます。(イザヤ 11:9)そうした驚くべき将来に対する期待こそ,創造者に信仰を持ち,霊感を受けたみことば聖書と調和した生活を送る人々に与えられる分なのです。

  • 「地の最も遠いところにまで」証言する
    ものみの塔 1971 | 5月1日
    • 「地の最も遠いところにまで」証言する

      エホバの証人の1971年度年鑑より

      ブラジル

      人口: 9,530万人

      伝道者最高数: 6万4,199人

      比率: 1,484人に1人

      わたしたちの地域のいたるところから,胸を踊らせるような報告や経験が寄せられています。まず,昨年の夏の月々には16の地域大会が開かれ,報告している伝道者数の約2倍に当たる,合計11万4,927名が出席しました。ついで,3月には16万4,436名が記念式に,また10万名を上回る人々が公開集会に出席しました。これは,『目が開かれている』人々を世話するための膨大な仕事がわたしたち託されていることを明白に示しています。

      そしてわたしたちは,そのわざを行なうための道具とも言うべきものを確かに持っています。「とこしえの命に導く真理」と題する本は,命を得させる知識を簡潔明りょうに説明しているばかりか,兄弟たちが聖書研究をよりよく司会するのに役だつ本なので,他のどんな書籍もなしえなかったほどの働きをしています。ある姉妹は熱心な長老派教会の信者である一婦人と聖書研究をしていましたが,その婦人は「真理」の本が出版された後にはじめて進歩するようになったと手紙で述べています。その姉妹が,6か月間の研究の取り決めのことや,定期的に学ばなければならないこと,前もって予習し,一度の研究で1章ずつ終えることを婦人に説明すると,彼女は同意しました。そして5章に進むまでには集会に出席し,「真理」の本が終わった時には定期的な

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