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「きたるべき代」に告げるものみの塔 1964 | 6月15日
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教えるこの教育のおもな目的を忘れてはなりません。それで最も有意義な人生を送ることに子供の目を向けさせるべきです。天からの知恵を教えることに献身した預言者のことを話し,また聖書に出てくる昔の勇敢な戦士は今日の霊的な戦士の手本であることを説明してごらんなさい。武器を持たなくても,霊的な戦士は敵を逃げ走らせ,誤謬の要塞を打ちくずし,とらわれている人々を解放します。(コリント後 10:4-6)神の国のために働く大きな機会のあることを悟らせて下さい。世の中で何をするにしても,それはエホバの大いなるみわざと目的を宣べ伝える仕事のための手段に過ぎないことを悟らせなければなりません。
17 正しい話し方を教えることは,子供の幸福な将来とどんな関係がありますか。
17 すぐれた言語能力は将来のためにも根本的に大切です。すぐれた話し方とはわかりやすい,上品な,礼儀正しい話し方です。また何よりも真実を話さなければなりません。自分を正しく表現することを子供に教えるならば,その益は多くの面に表われるでしょう。問題が起きてもそれをはっきり説明できるのでなければ,その子供を援助できません。子供の考えることや言うことをおさえつけてしまうと,自分の世界に閉じこもって家族とも余り交渉のない,また真理にかわく人々が周囲に大ぜいいても気にかけない内向型の性質にならないとも限りません。(箴言 18:1)家の中に愛と暖かさ,協力があるためには,家族だけの内輪な相談というものが必要です。(箴言 15:22)親しめる,もののわかった,話せる親であれば,親の知らない間に子供が悪い考えにとりつかれる事はまずないでしょう。(ヘブル 12:15)正しい話し方を教えるには,教える者が正しい手本を示さねばなりません。良い事柄を話題にした良い話は心をいやし,楽しませると聖書に書かれています。(箴言 15:23。詩 107:20)子供でも正しく教えられているならば,利己的で冷淡な世の中を嘆く人々に希望と慰めをもたらすことができます。
18 「きたるべき代」に告げる両親の熱心な努力に,どんな励ましがありますか。
18 エホバのくすしきみわざを「きたるべき世に告げる」という務をはたしている両親は大ぜいあります。これを神から与えられた務と心得ている両親は決して例外ではありません。このような両親は家庭で教えるにとどまらず,子供を連れて御国会館や,いくつかの家族が集まって聖書を学ぶ家庭集会に出席します。毎週きまった時間に開かれるこれらの集会は,神のもたらす新しい秩序に対する信仰と希望を強めます。近所にこのような集会がなければ,善意者が集まって聖書を学ぶ集まりをご自分の家に開くことはいかがですか。研究の資料としてこの雑誌を使うこともできます。それは神のことばから知識の宝をさぐりあてるのに役立つことでしょう。この知識は今の時代に必要です。このように健全な交わりは家族にとって大きな益となります。
19 神から与えられた務を首尾よくはたすために,両親は何に警戒すべきですか。忠実にこの務をはたすとき,どんな前途がありますか。
19 エホバは両親である皆さんに子供たちという,大きな遺産を与えられました。また永遠にわたる幸福な将来のために子供を訓練し,形づくることも委ねられました。両親のこの務に献身してはいかがですか。家族をもつ人にとって,これにまさる務はありません。これにくらべれば付随的なものとも言える会社の勤め,社会的な地位,娯楽などのために,この務がおろそかになってはならないはずです。子供は親の生活の中に生きた信仰の行いを認め,それについて尋ねることでしょう。そのとき親が信仰の理由を説明すべきことは,申命記 6章20節から25節のことばからも明らかです。「後の日にいたりて汝の子なんぢに問てこの汝らの神エホバが汝らに命じたまひし戒命と法度と律法とは何のためなるやと言ば 汝の子に告て言べし……エホバ我らにこのもろもろの法度を守れと命じたまふ是われらをして我らの神エホバを畏れて常に幸ならしめんため又エホバ今日のごとく我らを守りて生命を保たしめんとてなりき」。(文語)成年に達するまでのあいだ,それぞれの時期に応じて訓練を授けて下さい。このことに心を傾けて下さい。そうすれば子供は成人したときにも正しい道を離れることなく,両親と共に大いなる創造主に仕えることをやめないでしょう。エホバの力,すばらしいみわざ,必ず成し遂げられるお目的を子供に教え,理解させて下さい。ことばと行いによってこれらの事を「きたるべき代」に告げて下さい。
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若い人たち,この曲った時代から救われなさいものみの塔 1964 | 6月15日
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若い人たち,この曲った時代から救われなさい
「わが子よ,わたしの知恵に心をとめ,わたしの悟りに耳をかたむけよ。これは,あなたが慎みを守り,あなたのくちびるに知識を保つためである」― 箴言 5:1,2。
1 今の時代の若い人は,なぜ大きな機会に恵まれていますか。
人類歴史のこの時代に住む青年男女は,かつてなく,また将来にもない機会に恵まれています。それは原子力が新しい時代の幕を開こうとしているからではなく,いろいろな分野における科学が著しい進歩を遂げているからでもありません。実際には科学の進歩のために,人間は自滅のふちに追いやられているようにさえ見えます。若さと力にあふれた有望な青少年にとって,この時代が生を享けるのにすばらしい時代となっているのは,ノアの時代の洪水がもたらしたよりも大きな変化が,人間の生活に臨もうとしているからです。しかし地球上の状態が大きく変化するのは,まずこの地が「世の初めから現在に至るまで,かつてないような大きな患難」を経てのちです。(マタイ 24:21)この患難を生き延びて,今の乱れた世にかわる平和と幸福を享受する人は幸いです。
2 時代の重要さに世界の人々が無関心なことを説明しなさい。注意を払うことはなぜ緊急に必要ですか。
2 大人の世界がこの問題に無関心で,すべての人が自分のことばかり考え,注意をはらっていないことは,若い人々にとって不審に思われるかも知れません。マタイ伝 24章38,39節にあるイエスのことばはそれに答えています。「すなわち,洪水の出る前,ノアが箱舟にはいる日まで,人々は食い,飲み,めとり,とつぎなどしていた。そして洪水が襲ってきて,いっさいのものをさらって行くまで,彼らは気がつかなかった。
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