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支部の手紙王国宣教 1984 | 6月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
野外奉仕に忙しく時を過ごす皆さんと同じように,ここ海老名ベテルも活動に満ちています。9月の工事開始を目標に新たな印刷施設とベテル・ホームの建設設計が急ピッチで進んでいます。そして,そのために毎週のように自発的な働き人がベテルに到着しています。近づく「王国の増加」地域大会の準備が行なわれています。新しく導入された超高速のオフセット輪転機は毎分1,000冊の雑誌を印刷しています。大会ホールの建設工事も最終的な仕上げに忙しくかかっている,等々です。
こうした祝福に加えて,4月に統治体の成員の一人ジョン・ブース兄弟が関西と関東を訪れ,その地方の兄弟たちに励みある話をされました。ブース兄弟は公式の訪問旅行を終え,帰国の途上,休暇を取って日本に立ち寄られたのですが観光のためでなく,わたしたちを励ますために奉仕してくださいました。「幸福を得る道」に関しての3時間の話の中で,み言葉を学び,信仰を働かせ,それを実生活に適用してゆくことの大切さが強調されました。
同兄弟の話の中でも触れられた事でしたが,協会が何か月もの間,研究し準備してきた,出版物の同時出版がいよいよ実現に近づいてきました。今年の7月1日号から「ものみの塔」誌に調整が加えられることになりました。そして12月15日号までにその調整が終わり,1985年1月1日号より,「ものみの塔」誌は英文とまったく同じ内容で出版されることになります。なんとすばらしい祝福ではありませんか。世界的な業の一致がさらに強められる感があります。まさに喜ばしい活動で満ちている,とわたしたちは感じています。
手元の3月の野外奉仕報告も立派なものです。伝道者は8万7,477人となり昨年の同じ月より1万人以上も増加しています。そして開拓者も32か月連続して増加しています。区域はとてもよく回られていますので,聖書研究の数が1年前より1万4,000件も多くなりました。こうした増加をエホバに感謝致しましょう。そして来月から始まる「王国の増加」地域大会で皆さんと霊の宴を心ゆくまで楽しみましょう。
クリスチャン愛と共に,
日本支部で働く皆さんの兄弟たち
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「あなたの王国が来ますように」王国宣教 1984 | 6月
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「あなたの王国が来ますように」
1 「あなたの王国が来ますように」という一節は,聖書の中で最もよく知られていながら,恐らく最も理解されていない部分でしょう。幸いなことに,エホバの証人は,主の祈りのこの重要な言葉の聖書的な理解を得て祝福されています。―マタイ 6:9,10。
2 1981年,「王国の忠節」地域大会においてわたしたちは,重要な宣べ伝える業においてわたしたちを助けることを特に意図した192ページの本,「あなたの王国が来ますように」を受け取りました。わずか3年前のその発表以来,この本は多くの言語で幾百万冊も生産され,世界中に配布されてきました。
3 6月中,わたしたちはこの出版物を「クリスチャン・ギリシャ語聖書新世界訳」または会衆で指定された他のポケット版の本と組み合わせて,野外奉仕活動に用います。時宜にかなったその音信は,「王国の良いたより」を宣べ伝えるようにとの使命を遂行する上でわたしたちの助けになることでしょう。(マタイ 24:14)わたしたちの野外宣教においてこの本をどうすれば効果的に用いられるでしょうか。
4 簡潔な紹介の言葉を用いてはいかがですか。「あなたの王国が来ますように」と題する第1章と,王国の支配下での生活がどんなものかを描いたさし絵に注意を促してください。1節の中の幾つかの文章はそのままふさわしい紹介の言葉になることでしょう。例えば,次のように書かれています。「このさし絵に見られるような状態の下で暮らせたら,どんなにすばらしいことでしょう。これこそ神の王国がわたしたちに差し伸べている希望なのです」。そこから本の内容について目次に言及しながら家の人に簡潔に告げ,次いで寄付額を告げて提供することができます。
5 もしかしたらあなたは既にとてもふさわしく効果的な近づき方を考え出しておられるかもしれません。そうであれば,宣教奉仕で他の人たちと共に働く際,それを分かち合ってはいかがですか。この出版物を用いる時,わたしたちは聖書の主題,神の王国について,またそれが人類のために行なう事柄について話すことになります。ですからこの提供物は大変時宜にかなっており,わたしたちの業の意義と密接にかみ合っているのです。―マタイ 28:19,20。
6 6月中,わたしたちはこの本と組み合わせるものとして,「クリスチャン・ギリシャ語聖書新世界訳」,それがなければ会衆が提案する他の何種類かのポケット版の書籍の一つを用います。自分用のギリシャ語聖書をお持ちであれば,家の人にその中から聖句を見せたいと思われるかもしれません。聖書を証言の中心にして話したいと思う方もいることでしょう。「会話するための話題」の聖句だけでなく,人々に王国の希望について説明するのに是非用いたいと思う聖句があれば,どうぞ用いてください。この聖書は改訂されたのでもはや以前ほどの価値はないなどと決して考えないでください。それは依然として『生きていて,力を及ぼす』神の言葉なのです。(ヘブライ 4:12)ですから積極的に,熱意を込めて人々に読むことを励ましてください。それは「永遠の命」に至る「知識」を人々にもたらすことができるのです。―ヨハネ 17:3。
7 6月中これらの出版物をできる限り多くの人々に提供する機会を追い求めてください。疑いなくこれからも,世界中のさらに幾千人もの人々が,わたしたちと共に一致して「あなたの王国が来ますように」と祈ることに加わることでしょう。
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『人はどうして聞くでしょうか……』王国宣教 1984 | 6月
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『人はどうして聞くでしょうか……』
1 今までに行なわれた中で最大の世界的な王国宣明の業は間もなく終わろうとしています。(マタイ 24:3,14。マルコ 13:10)今は,神から与えられた使命を成し遂げようとするわたしたちの緊急感で特徴づけられた,興奮を呼ぶ時代です。わたしたちの奉仕の質と同時に量を考えてみると,わたしたちの宣教は進歩的であるとともに拡大するものでなければなりません。なぜそう言えますか。それは,信仰を築き上げる音信をまだ聞く機会のない個人や家族が,わたしたちの区域のいたるところにいるからです。「信仰は聞く事柄から生じる」のですから,「宣べ伝える者がいなければどうして聞くでしょうか」との質問は実にふさわしいものです。―ローマ 10:14,17。
2 幾つかの会衆は,あまりひんぱんに網らされていない割り当て区域を持っています。それは遠い農村地帯にあるかもしれず,近くの町の区域かもしれません。そのような区域を網らするには,努力と時間をもう少し余分に必要とするだけでなく,金銭の出費も余計にかかります。望まれているほどひんぱんに網らできない区域が会衆にあるなら,事態を正すために何を行なえるでしょうか。他の会衆や旅行する監督たちは何を行なえるでしょうか。
3 これから夏の気持ちの良い気候が続くので,諸会衆は会衆の中であまり奉仕されていない区域を網らするよう努力を集中すべきです。事前に注意深く準備をして,熱心に働こうという強い願いが必要です。(ネヘミヤ 4:6。テモテ第一 4:10)わたしたちの目標はできる限り速やかに王国の音信を区域中にふれ告げることです。関心を示した人々は記録にとどめ,再訪問や手紙でその後のふさわしい世話を行なえます。車のグループを組織し,例えば月のうちの一つの週末を用いて1日中の奉仕を計画してみるのはいかがでしょうか。早い時間に出掛けましょう。ドライブしている時間を用いて日々の聖句を討議したり,証言を練習したりすることができるでしょう。昼食を持参して,時間をできる限り十分に活用してください。
4 巡回区内や近隣の巡回区の会衆を援助する点で行なえることもたくさんあります。巡回監督は,すべての区域が確実に完全に網らされるよう活動を調整することができます。あなたも援助の手を貸したいと思われるなら,長老たちに知らせてください。長老たちは巡回監督と連絡を取って,どの会衆が援助を必要としているかを確かめることができるでしょう。
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