⁵ 野外宣教に費やす時間を増やすこともできず，援助の必要なところに移り住むこともできない場合でも，エホバへの奉仕に自分のすべてをささげる点で一層多くを行なえる方法がまだほかにもあるかもしれません。それは宣教に費やす時間を最大限活用して，わたしたちの奉仕の質を改善することです。わたしたちは，人々が家にいることが最も多い，最大の善を成し遂げることを期待できる時間に奉仕に行くでしょうか。また，奉仕を行なう間，証言を家の人に応じて合わせるように努めますか。家の人の言うことも，その顔の表情も考慮に入れることが必要です。相手の人は若いですか，それとも年配ですか。男性ですか，それとも女性ですか。わたしたちは自分の証言を個々の人や情況に応じて合わせるように努めるべきです。

⁶ 今は予約の運動期間ですから，わたしたちはあらゆる機会に提供するよう励まされています。考えてみてください。もし「ものみの塔」を予約すれば，人々は毎月2回，自宅で霊的食物を受け取り，家の中のだれかがそれを手に取って読むことができます。もし「目ざめよ！」も予約すれば，人々は月々4冊の雑誌を受け取ることになります。雑誌から自分がどれほど学んできたか，また自分にとって雑誌がどれほど貴重なものかを考えるとき，確かにわたしたちは，予約する機会を他の人に提供する点でできる限りのことをしたいと思います。

他の人々をも援助してください

⁷ 昨年は世界中で676万7,707人が記念式に出席しました。その人々の大半が巡回大会や地域大会にも出席しました。わたしたちはエホバの組織とまだ活発かつ定期的に交わっていない幾百万の人々に関心を抱いています。そして，会衆の集会に定期的に出席するように研究生や関心を持つ他の人々を援助するために明確な方法を講じたいと思います。加えて，わたしたちはそうした人たちが組織された野外の活動にあずかる資格を身に着けるところまで進歩することを願います。わたしたちの願いは，それらの人々がイエス･キリストの足跡に従う，献身しバプテスマを受けた活発な証人となるよう援助することです。ですから，会衆の集会に活発に交わるようにこれらの人々をできる限り大勢援助すべきなのです。新しい人々を組織に導く点でわたしたちにはなすべき大きな仕事があるのです。

⁸ エホバへの奉仕に自分のすべてをささげ続ける時，わたしたちはサタンがわたしたちの進路にもたらすどんな圧迫にもめげず，真理において堅く立ち続けるように強められるでしょう。（コリント第一 15:58）今年の終わりに，翌年の「エホバの証人の年鑑」を受け取り，自分の参加した業について，またその業が世界中で前進を続けてエホバに賛美がもたらされた経過について読むとき，わたしたちは一層の喜びを味わうことでしょう。―詩編 150:6。

野外奉仕の時間を計画しなさい

¹ 真のクリスチャンは大変忙しい人々です。（コリント第一 15:58）わたしたちは多くの事柄で時間を必要とします。したがって，わたしたちは，自分の多くの責務を首尾よく果たすことを可能にする予定表を持つ必要があります。また，自分の奉仕の務めを十分に果たすために，宣べ伝えるわたしたちの使命に特に関心と注意を向けることが必要です。―テモテ第二 4:5。

² わたしたちが時間を計画する助けとして，月の特定な日が特別な野外奉仕の日として指定されてきました。わたしたちのカレンダーにはそれらの日が強調されています。それは月の第1日曜日および第2と第4土曜日です。これら特別な奉仕の日に，わたしたちと一緒に来るよう不活発な人や不定期的な人が招かれるなら大変励みになることでしょう。多くの人たちは月の第1日曜日を，家族全員で王国宣明にあずかる日としています。

³ 月の第2と第4土曜日にも特別の注意が向けられるべきです。協会はこれら二つの日に特別の努力を払って雑誌の業に携わるよう励ましています。これら二つの特別な雑誌の日を予定に含めれば，雑誌を配布することに確実に定期的にあずかることができます。もちろん，毎週土曜日を雑誌の日として働けるなら是非そうするようにお勧めします。事実，多くの人たちはそうしています。雑誌の業に定期的に参加することによって成し遂げられる善は，決して過小評価すべきものではありません。

⁴ 雑誌の業に携わる時，区域の人々も忙しいことを認める必要があります。土曜日は家の周りのことをしたり買い物をしたりするのに用いられることが少なくありません。ですから，特定の記事に関心を起こさせる簡潔な証言がふさわしいのです。わたしたちの主な目的は，雑誌とそこに載せられている命を救う音信をわたしたちの隣人の家に届けることであるべきです。後日訪問して家の人と突っ込んだ話し合いをすることができますが，最初の訪問は簡潔で的を射たものとすべきです。もちろん，普通にない関心が示されたなら，ふさわしい証言をし，再訪問の約束をすべきでしょう。

個人的な目標を定める

⁵ さらに，時間を計画する助けとして，あなたは自分のための個人的な目標を定めましたか。宣教に費やす時間を増やす，もっと多くの文書を配布する，あるいはもっと多くの効果的な再訪問をするといった個人的な目標は，優先順位を定めるのに役立ちます。それには重要度の低い幾つかの活動をひとまず置いておかねばならないかもしれません。しかし，得られる結果は，個人的な目標を遂げる上で求められる時間と努力をかけるに十分値するものです。わたしたちは達成感や満足感を味わうだけでなく，もっと重要なこととして王国の関心事を第一にすることになるのです。―マタイ 6:33。

⁶ 真のクリスチャンとしてのわたしたちの生活は，良いたよりを宣べ伝える特権を中心に回転します。したがって，都合の良い日は週のどの日でも宣べ伝える業のために計画することができます。多くの人は毎週，土曜日と日曜日または週中の他の日に奉仕を計画しており，それは良いことです。しかし，それを行なえない人たちもいます。それゆえ，月の第1日曜日および第2と第4土曜日を特別な奉仕の日として取っておくことにより，それらの人たちも毎月野外奉仕のための明確な最小限の予定を持てるのです。

⁷ 「残された時は少なくなって」います。（コリント第一 7:29）そうであれば，わたしたちの生活はクリスチャンの業で満たされるべきでしょう。この事を成し遂げるためには，宣教への参加を健全で熱心なものに保つべく，宣べ伝える活動に携わるわたしたちの時間を，わたしたちの優先順位表の高い位置に置くべきなのです。

パンフレットを十分に活用していますか

¹ ほとんどの会衆では「王国ニュース」第30，31および32号がかなり在庫しており，そうでなくてもこれらを協会に注文することができます。これよりも以前のパンフレットが在庫している会衆も一部にはあるようですが，それらにも時宜にかなった音信が載せられています。あなたはこれらのパンフレットを宣教に用いておられますか。

² 家にだれもいない場合にパンフレットを人目につかないように一部残してくることによって，家から家の宣教で多くの善が成し遂げられてきました。また，ある程度の関心は示したものの提供された雑誌その他の出版物を寄付と引き換えに受け取ることを望まない人にパンフレットを提供することもできます。無料のパンフレットを提供することによって証言を始めると効果的である場合が多いことに気づいた人たちもいます。

³ 「王国ニュース」のパンフレットは折々，適切な主題で出版されますから，それらのパンフレットに精通し，王国の奉仕の務めを果たすにあたってそれらを十分に活用してはいかがですか。