-
あなたの証言の目的ものみの塔 1954 | 10月15日
-
-
は,エルサレムの崩れ落ちた石垣を再建しましたが,しかし彼らは敵たちが「彼らを笑い,嘲り侮る」のを聞きたいという願いを持つていませんでした。ネヘミヤの場合に,嘲笑者サンバラテやその同僚の者たちにも拘わらず,ネヘミヤは仕事を押し進めて行きましたが,それはヱホバに対する彼の至上の愛と,清い崇拝が国の中で再び守られるのを見たいという強い燃えるような願によつたのです。(ネヘミヤ 2:17-20)今日でも,ヱホバの証者はヱホバと彼の正義の崇拝にネヘミヤと同じく献身していますので,行いをいたします。『キリスト・イエスにあつて,敬虔な気持ちで生活しようと願うすべての者は,迫害される』との事実にもかかわらず,ヱホバの証者は活動いたします。―テモテ後 3:12,新世。
14,15 全国家の政府の役人は,なぜヱホバの証者やその神により任命された活動に対して恐れる理由はありませんか?
14 植民地の政府や,責任ある地位についている他の役人たちが,ヱホバの証者の仕事は暴動か破壊のものであるかどうかを知りたいと欲するならば,偽りのない真理を語りなさい。キリスト・イエスは,弟子たちに教えて,『あなたの御国が来る』ようにヱホバ神に祈れと言いましたが,イエスは全然暴動を起したものではなかつたのであると語りなさい。同じく,イエスの足跡に従う者たちが,御国はいま目前にあると全世界に告げているにしても,暴動のものではないと語りなさい。(マタイ 6:10,新世)神の清い言葉である聖書に述べられている真理を語り,そしてこの時代の者たちにさし迫つているハルマゲドンの亡びの警告を与えるとしても,それは全然暴動ではありません。それは,愛と恵みの気持から言われる生命を救う音信です。『真の証言は生命を救うが,嘘を言う者は生命を亡す。』(シンゲン 14:25,ア訳)ノアは同じように熱心に働き,その時代の者たちに同じような警告の音信を伝道しました。それで,『彼の家族は救われる結果になつたのです。(ヘブル 11:7,新世)その時のノアの宣明は,暴動のものではありませんでした。その時の悪い組織制度を覆して洗いさり,すつかりなくしてしまつたのは,ノアの音信ではありません。反対者たちにそのような亡びをもたらしたのは,警告の終結した後に示されたヱホバの至上の力の恐ろしい表れでした。それで,現在ヱホバの証者の述べる音信は,神を愛するすべての人によつて深く感謝されていますが,悪い者たちの耳には熱いものでしよう。しかし,その熱さは,後に来る火,すなわち,ハルマゲドンの時にこの世を焼きつくす「ヱホバのねたみと怒りの火」とは到底くらべることのできないものです。―ゼパニヤ 3:8。ペテロ後 3:7。
15 ヱホバは,改革できないものを改革するとは,申していませんが,同じくヱホバの証者もやはり申していません。ヱホバはこの不正で悪い時代を正しく直そうとは努めていませんが,ヱホバの証者もやはりそうしていません。この古い制度は,神により処罰せられており,全き亡びに運命づけられているものです。初代クリスチャンが『世を乱した』という非難は,もちろん全然偽りです。(使行 17:6)同じように,今日でも同じ非難がヱホバの証者とその福音の活動に対して向けられています。ヱホバの証者が主である神から受けている割り当ての仕事は,ただすべての人,支配者たちにも,また支配をうける人たちにも,ハルマゲドンのさし迫つている大変動を警告することです。それは,願う者たちが皆安全についてのヱホバの御準備をいま利用することのできるためです。―エレミヤ 1:17-19。エゼキエル 3:10,11; 33:7-9。
何がなしとげられますか?
16 (イ)ヱホバの証者は,全世界の善意者にどんな祝福と益をもたらしていますか?(ロ)しかし,結果としてどんな分離が起つていますか?
16 ヱホバの証者の仕事は,暴動的で,国家内の平和を乱すことではなく,または国民のあいだに叛乱を煽ぐというものではなく,それとは全然反対の効果をあげているものです。ヱホバの証者が今為している神の神権政府についての重大な発表は,真の満足と心の平和を伴う安心を与えるものです。この幸福な音信は,現在の憎むべき状態のために歎き悲しむ人々を静め,落ち着けさせます。その音信は,勇気を失つて,元気なく弱つている者たちをシッカリと落ち着かせ,力を与えます。その音信は,心の目の見えない人に,視力と知覚力をもたらします。それは,霊的につんぼな人々の耳を開きます。それは,希望の無い人々に希望を与えます。それは,霊的な点からみて生命のない人々に,生命を与えます。もちろん,すべての人は,このようにすばらしい音信の宣明をうけいれません。悪魔の霊とこの古い世の霊を持つ人々は,丁度昔しに大洪水,ソドムとゴモラ,そして紅海の災害で亡びた人々と同じく,その音信を憎み嫌います。それで,御国の音信を現在出版して配布するために,主の前の立場によつて人々は分けられています。つまり正しいものを愛する者と不法の行いをする者とを分けることであり,羊と山羊を分けることです。すべてのことは,『御意のままの方法に従い,すべてのことをなされる方の目的に』よるのです。―エペソ 1:11,新世。マタイ 25:31-33。
17 ヱホバの証者の最大の関心,目標,目的は何ですか? それで,すべての人は何をするよう呼びかけられていますか?
17 前に述べた結果は,人類にとつて最も重大なもののように見えるかも知れませんが,ヱホバの証者はさらに,宇宙的なもので,より大きな重要性をもつ結果をなしとげています。ヱホバの証者は,至上主権の宇宙的論争の解決に一番の関心を持つています。それはヱホバを立証し,そして悪魔とその手下共によつて長いあいだ汚され,非難されてきたヱホバの聖い言葉と聖なる御名を明らかに立証することです。ヱホバは唯一つの真の生きている神です。ヱホバのみが生命と祝福の源であり,あらゆる面で匹敵し得るもののない神であります。ヱホバは人間が十分に了解し理解し得る以上に賢明な方であられます。ヱホバは,論議することも否定することも全くできないほど公正な方であられます。ヱホバは,反抗することも抑えることも全くできない程に力を持つておられます。ヱホバは十二分に量り,認識することができないほどの愛です。そうです,ヱホバは最高の宇宙主権者です! これらの事実は,地の果てまで宣べ伝えられねばなりません。『私たちの神全能者ヱホバは,王として支配し始められた。私たちはよろこび楽しもう,そして神にさかえを捧げよう。』(黙示 19:6,7,新世)ヱホバは,その油注ぎし王を天の栄光の御座につけ,すべての言語と種族の国民は,跪いて彼に服従するよう命じています。幾千年ものあいだにわたるサタンの圧迫的な,また殺人的な支配の後にあつて,これらの事実はたしかに良いたよりです。それですから,正義を愛し,不正を憎むすべての人を証者の合唱に加らせ,ヱホバへの讃美を叫ばせましよう!
18 いま実際には,多くの人が考えているよりも時はなぜ遅いのですか?
18 いまは一時として時を無駄に過すべきではありません。これは最も緊急な音信です。サタンとその組織制度は,『異邦人の時』が1914年に終り,キリスト・イエスがその時地の正しい支配者として即位したことを認めようとはしません。しかし,彼らに対して時は急速に終りつつあります。私たちは,『この時代』の中にいて,すでに40年も経つています。その時代とは,あの重大な年1914年を目撃し,ハルマゲドンを経験するよう運命づけられている時代です。(マタイ 23:36; 24:34)最後の戦争は,神の暦の上では定められた日時であつて,ヱホバの他の目的がみな起きたように必らず起るに違いないものです。『天が下の万の事には期あり。万の業には時あり。』『万の業には時あり,裁きあり。』(伝道之書 3:1,17; 8:6)実際に,いまは多くの人の考えているよりも,時はずつと遅いのです!
19 エデンで起つた反逆は,パラダイスの地を完全な人間で充たすというヱホバの目的を駄目にせず,変えず,または後らせなかつたということを証明しなさい。
19 ハルマゲドンの破滅の嵐が過ぎさると,忠実と従順な人間で地を充たすというヱホバの最初の目的は成就し始めます。その目的の完成は,後れることなく,創造者の定められた時の期限内に達成されます。ヱホバは第六の創造の日までに,アダムとエバに神命を与え,彼らのような完全な人間が殖えて,地に充たすようにと言われました。ヱホバはそれから,『第七日に,創造されたすべての仕事から休まれた。』(創世 2:2,3,新世; 1:28)それで,ヱホバの7000年に亙る安息の終りには,キリスト・イエスの1000年統治によつてヱホバの目的は達成されるでしよう。a パラダイスの地は,その時までに全く美しく完全となり,極限にまで拡大する新しい世の社会の成員たちですつかり充たされるでしよう。このようにして,キリストはその統治をするあいだに,エデンの反逆のケルブがなし得なかつたことを達成するでしよう。そうです,エデンで始まつた6000年の反逆はヱホバの最初の目的をほんの少しでも駄目にしたとか,変えたとか,または後らしたということはありません!
20 それで,これらの事実を直視するとき,私たちは是非とも何をしなければなりませんか?
20 私たちが生活しているこの最大な時期を考えてみるとき,いまはヱホバの忠実な証者であるあなた方が手を弛める時ではありません。あなた方には,神の任務があり,区域の割り当てがあり,そしてあなた方は自分の目的を知つており,また最高の神の後押しがあります。「ヱホバは,目的を保ち守り,栄えよ,栄えよと言われる。」(イザヤ 26:3,ロザハム訳)それですから,行きなさい! 神の設立した御国を宣べ伝え,御国こそ永遠の平和に対する人間の唯一つの希望であるとひろめなさい! 行きなさい,そして『組織制度の全き終りまであなた方と常にいる』御方に全き信頼を置いてすべての国民を弟子といたしなさい。(マタイ 28:20,新世)行きなさい,『心柔しい人たちに良いおとずれを伝道しなさい。』行きなさい,『心悩める人たちをいたわりなさい。』行きなさい,『捕われ人に自由を宣べなさい。』行きなさい『歎くすべての人たちを慰めなさい。』そして,あなた方がそうする時,『私たちの神の復讐の日』を宣べ伝えるのに,決して避け隠れたり恐れを示してはなりません。止めることなしに行き続けなさい。悪魔の制度が荒廃し,その制度内に住む者が一人として居なくなるまで,家から家に,街頭でまた人々の家庭で,このよろこびに充ちた幸福なたよりを伝道し続けなさい。『あなたの宣教を全うしなさい。』そしてヱホバの御霊,恵み,祝福,そして繁栄はあなた方とあなた方の業の上に注ぎ続けるということを決して忘れてはなりません! ―イザヤ 61:1,2。テモテ後 4:5,新世。イザヤ 6:11,12。ルカ 4:18。
-
-
読者よりの質問ものみの塔 1954 | 10月15日
-
-
読者よりの質問
★ 『新しい天と新しい地』(英文)の138頁にある脚註は,特定の数は完全な数であると述べています。それらの数の一つは『三』ですが,それはどんな意味で完全な数ですか? ― アメリカ合衆国の一読者より
『三』という数は,完全または全き強調の数です。聖書のいろいろなところで,強調する目的のために,物事は三度述べられています。例えば,ユダヤ人が覆えされ,バビロンの捕われ人になる前に,彼らはこう警告されました。『汝らこれはヱホバの殿なり,ヱホバの殿なり,ヱホバの殿なりという偽りの言葉をたのむなかれ。』信仰を失つたユダヤ人たちは,殿を汚していましたが,それでも殿に来て自分たちのした悪いことを許してもらおうと欲しました。ヱホバはシロの幕屋が汚されたときに,その幕屋を存続させませんでしたが,それと同じくその汚された殿をも存続させないと示し,そしてその殿を『ヱホバの殿』と呼ぶことは偽りであると示しました。その偽りの言葉は,強調のために三度述べられました。またヱホバは三度繰り返すことによつて,不忠実な国の覆えりを強調しました。『我覆えすことをなし,覆すことなし,覆すことをなさん。』― エレミヤ 7:4-14。エゼキエル 21:27。
イエスはゲッセマネの庭で悲しんで,非常に苦しみ,もしできるならば飲むべき杯が取り去られますように,しかしヱホバの御意がなされますようにと三度祈りました。これは祈りに全き強調を与えたものであり,丁度イエスが死んで復活した後に,羊を牧うようにと三度ペテロに述べられた教えが,命令を全く完全に強調したのと同じです。ペテロは別の時に,事柄を三度繰りかえすことにより,その事柄を全く強調いたしました。すなわち,彼が家の屋根の上にいて,恍惚にいた時に,汚れていると思えた動物を見ました。汚れているからという理由で,ペテロはそれを食べようとしませんでしたが,しかし食べよという神の命令によつてペテロの反対は否定され,その命令は三度述べられることにより,完全に強調されました。パウロの恍惚の最高の高さの強調と強さは,彼が『第三の天に』連れ去られたということで示されています。―コリント後 12:2。マタイ 26:39-44。ヨハネ 21:15-17。使行 10:9-16,新世。
-
-
『恐れて予期するために気を失う』ものみの塔 1954 | 10月15日
-
-
『恐れて予期するために気を失う』
水素時代は,恐れの新しい局面に発展しております。―民事防衛の廃止です。1954年4月7日のニューヨーク・タイムズ紙はこのように報じています。『第二次世界大戦中英国で最大の被害をうけた都市の一つであるコベントリーのラボリテ都市会議は,水素爆弾の破壊力についての報告を考慮してみるとき,民事防衛は時間と金の浪費であると今夜決定した。会議は32対13の投票をもって,国務秘書デービツド,マツクスウエル,ハイフ卿にその決定を告げ,地方民事防衛委員の解除を提案することにした。』またまた,『終りの日』の特徴についての確実な証拠が見せつけられています。『地上の諸国民は…地上に来らんとする事柄を恐れて予期するために気を失う。』― ルカ 21:25,26,新世。
-
-
司教は敗北を貶すものみの塔 1954 | 10月15日
-
-
司教は敗北を貶す
マドリツド,3月18日 ― バーセロナのローマ,カトリック司教は,合衆国の新教徒派がスペインでしている改宗運動を抑圧するよう厳しい処置をとるべきであると強くすすめています。〇教会区の牧師たちに宛てた回状の中で,同司教は書記官の機能を説明し,次のように警告しました。『我々は真実に十字軍を起すべきである。』…新教徒の派で,特に非カトリツクの活動を取締まるスペインの法律を破つて有罪なものは,キリスト再降論者とヱホバの証者であるとし,モドレゴ司教は続けてこう述べています。…ヱホバの証者は,バーセロナの非カトリツク派の中では一番活潑であり,『家庭を勧誘して宣伝の冊子やビラをカトリック教会の内にまでも置いている程で,教会内の椅子や,読経台で見出されているのである。』― 3月19日,ニユーヨークタイムズより引用。
-