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支部の手紙王国宣教 1976 | 11月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
9月中旬,ほとんど日本全域に影響を及ぼした台風17号が兄弟たちに被害を与えはしなかったかとみなさんは案じておられることでしょう。各地とすぐに連絡を取った限りでは,兄弟たちの中でけがをしたり,命を失った方は一人もいませんでした。しかし小豆島,高知県方面,岐阜県方面で何人かの兄弟姉妹の家は床上まで,あるいは軒下まで水につかったようですし,床下浸水はおびただしい数に上りました。各地の兄弟たちは良い組織を作り,協会と連絡を取りながら,被害地に出かけて行き見舞品や生活必需品を届けたり,洪水後のあと片付けに積極的に参加しました。遠方から見舞金や衣類を送り届けた会衆も少なくありません。小豆島会衆の長老は示された暖かい助けに感謝して,「被害者の姉妹たちとそのご家族は大変感謝しています。特に,未信者のご家族に対してエホバのお名前とクリスチャン愛をよく知らせることになったと思います」と述べています。みなさんのご親切を感謝します。
昨奉仕年度中の本当にすばらしい奉仕報告がまとめられ,この「王国奉仕」の8ページに示されています。伝道者数は前年を最高数で4,887人,月平均で5,885人も上回りました。昨年中,5,895人の方が新たにバプテスマを受けたのも大きな喜びです。今奉仕年度良いたよりを知らせる雑誌を最大限に用い新たに備えられた小冊子を活用しながら,再訪問や研究に励み,新しい賛美者を生み出すよう力を尽くして励みましょう。
関東地方の兄弟たちは巡回大会のための大会ホールを入手することに深い関心を示し努力した結果,埼玉県東松山市にあるりっぱな施設の借用に成功しました。この計画が統治体の承認を得て,協会の監督の下に行なわれています。大勢の兄弟たちは建物の改修工事に自発的に参加し,また多くの会衆はこれら自発奉仕者に食事を備えるなどして業に貢献しています。いまの予定では約1,500人を収容するこのホールは12月初めごろから巡回大会のために用いられるでしょう。何という喜びではありませんか。
日本支部のみなさんの兄弟
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良いたよりを宣べ伝え続けなさい王国宣教 1976 | 11月
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良いたよりを宣べ伝え続けなさい
1 あなたはどのように真理を学ばれましたか。ご自分の両親,親類,仕事の仲間を通してですか。あるいはあなたの家を訪問した人を通してでしたか。いずれにしても,だれかがあなたに関心を払い,エホバ神がどんな方であるかまたどのように神に倣うかについて学ぶのを助けたことに感謝しておられないでしょうか。そうした知識によりとこしえの命を得る機会があなたに開かれました。―ヨハネ 17:3。
2 エホバ神とイエス・キリストを知ることの価値を認識すると,わたしたちは聖書についてもっと学ぶことに関心を示す人々を助けるためにできる限りのことをするよう促されます。(テモテ第一 2:3,4。マタイ 7:12)新奉仕年度には,人々がイエス・キリストの弟子となるのを援助する機会がたくさんあります。
難し過ぎることはない
3 11月,わたしたちは「人間の救いは近い!」の本に1冊の小冊子を添えて300円の寄付で配布します。10月24日の週の「あなたの奉仕会」に提案されている証言に加えて,次のような話も準備できます。自分を紹介したのち次のように話せます。『物事が悪化の一途をたどり,国際間の紛争や国内での不安の増大などのために,人々は将来に対して悲観的です。将来が明るくなるためには重大な変化が必要です。聖書はその重大な変化が起こり,あなたの将来が明るいものとなり得ることを示しています。(ダニエル 2:44を読む)この言葉は,ダニエル書 2章に書かれている預言の一部ですが,神の王国(政府)が現在の腐敗した政府に取って代わり,永遠にわたって平和な統治を行なうことを述べています。なぜそのように言えるのかをこの本から調べていただくことができます。(「救い」の本312ページを開き,ダニエル書 2章で述べられている預言をこのさし絵が示していることを指摘し,簡単に説明する。)この本から将来に関する他の数々の預言についても詳しく知っていただけます』。そして,小冊子を添えて提供できるでしょう。また,本の終わりの部分にある「事項索引」,「聖句索引」の用い方にもふれることができるかもしれません。あなたはこうした証言をよく練習し,家の人に会話的に証言したいと思いませんか。
4 1976年5月号の「わたしたちの王国奉仕」に示されているように,人々と真理についての会話を始める方法はいろいろあります。質問は大変効果的です。そしてさらに,良い聴き手であるなら,それは話している人の考えを知る助けになります。これは,その人の関心を捕える仕方で真理を紹介するのをもっと容易にします。人々と話す目的は,心を得ることであって議論することではないということを心に留めておくのは良いことです。
5 宣べ伝える業に関連して祈りも重要です。野外活動に参加している際中に,エホバの助力を求めるのはふさわしいことではないでしょうか。確かにわたしたちは神の霊を必要としています。(ヨハネ第一 5:14)その霊は一世紀に奉仕した人々を助けましたが,今日のわたしたちすべてを援助するのにも今なお役立っています。―使徒 1:8。
6 加えて,家から家の業で積極的な態度を持つことは有益です。友好的な態度で家の人に近付き,元気のよいあいさつをしてごらんください。これは,使徒たちを伝道に遣わす際に,イエス・キリストが与えられた教訓と一致するものです。(マタイ 10:12,13)実際にある人々は,あなたの述べることを認めないかもしれません。しかしそれは失敗した,あるいは自分が資格に欠けていたと感じる理由とはなりません。聖書はすべての人が好意的に答え応じるのではないことを明らかにしています。―マタイ 10:14,34-36。
7 エホバ神が救いを得るよう他の人々を助ける機会をわたしたちに与えておられるのは何と幸いなことなのでしょう。これは,神が人類に対して愛としんぼうを示しておられるすばらしい証拠です。(ペテロ第二 3:9)それで救いの良いたよりを仲間の人々に分かち合い続けることにご自分の時間を正しく用いてください。―コリント第二 6:2。
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再訪問をするために準備をしなさい王国宣教 1976 | 11月
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再訪問をするために準備をしなさい
1 わたしたちには神の言葉の正確な知識を得るよう人々を助けたいと願う十分の理由があります。このためには,文書を受け取るかどうかにかかわりなく,王国の音信に何らかの関心を示す人すべてに再訪問をすることが必要です。この業は会衆のごくわずかな人しか行なえない難しいものでしょうか。そうではありません。
2 再訪問することはとてもやさしいことです。それは関心ある人を公開集会に招待するだけでも良いのです。あるいは,あなたは雑誌の記事の中で自分が楽しんだ一つの点を分かち,最新号の雑誌を提供できるかもしれません。さらに,一つの聖句を読み簡単な注解を述べるという方法をとることもできます。会衆に報告されるべき再訪問は,こうした事柄のいずれかを行なえばよいのです。
3 しかし,効果的な再訪問を準備するために何を行なえるでしょうか。まず,関心ある人の住所を知っていなければなりません。それで準備は,住所を書き留める初めの訪問の時から始まります。多くの人はこの良い習慣をまだ培っていないので,多分あなたも記録に取るのを忘れないようにする必要があります。そして正しい情報を得るために,再確認するのも良い習慣です。ほかにも書き留めておける事柄があります。例えばその人の名前,自分が話した事柄,その人が興味を引くと思えた事柄,その人がたいてい家にいるような時間,そしてもし何か配布したならその出版物などです。
4 次に,その再訪問を行なおうとしている前の日に記録を取り出してはいかがでしょうか。数分をさいて王国について話した人のことを考えてみてください。あなたはどんなことを成し遂げたいと思われますか。それは,その人の聖書に対する確信を強めるために聖書的な考えをただ分かつことかもしれません。それは,その人と聖書研究を始めるということかもしれません。あるいはそれにただちに応じなくても,出版物を読むのを楽しんでいるなら,最新号の雑誌を手渡したいと望まれるかもしれません。
5 あなたが家の人の信頼を得るのに何度も訪問する必要があるかもしれません。その度
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