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支部の手紙王国宣教 1984 | 7月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
世界中どこにおいても,神の民は喜びと感謝の念を抱いて創造者エホバに仕えています。詩編 100編にあるとおりです。「歓びをもってエホバに仕えよ。喜びの叫びをもってそのみ前に来るように。……感謝のことばをもってその門に入れ。賛美をもってその中庭に入れ」。(2,4節)この世の人々とは対照的に,わたしたちがこのような精神態度をもって,全世界の仲間の兄弟たちと一つに結ばれて,エホバに仕えられるのは何と恵まれた特権なのでしょう。
去る5月21日から30日まで,統治体の成員の一人,レオ・グリーンリース兄弟が日本支部を訪問しました。ベテル家族だけではなく,電話回線で結ばれた全国各地の特別集会を通して多くの兄弟たちは,霊的に鼓舞され,励ましを受けました。ところで,今年の奉仕の目標として統治体が提案している事柄を,半年が経過した今,思い起こすのはよいことでしょう。一つの点は,関心を持つ人を組織に導くことでした。皆さんもきっとよい努力を払ってこられたことでしょう。この点と関係のあるのは主の記念式の出席者数です。今年は実に,22万4,696人が出席しました。これは昨年よりも13%,2万6,644人も多い数です。エホバのご意志は,ご自分の組織と交わる大勢の新しい人々が,献身したクリスチャンとなって救いにあずかることです。それで,引き続きそれら新しい人たちを援助してください。―テモテ第一 2:4。啓示 7:9,14。
4月の野外の報告はすばらしいものでした。伝道者は8万8,560人で,前月より1,000人余りも多い最高数でした。前月より400人多い最高数に達した正規開拓者は,今奉仕年度末の8月までには2万人に達するものと見込まれています。開拓奉仕をとらえることも統治体の勧めているもう一つの目標ですから,この点でも兄弟たちがすばらしい反応を見せていることがよく分かります。
暑い夏の間も喜びと感謝をもってエホバに仕えましょう。また,「王国の増加」地域大会に出席してエホバからの祝福に十分あずかってください。
クリスチャン愛と共に,
日本支部の皆さんの兄弟たち
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『すべての人に対して,良いことを行なおうではありませんか』王国宣教 1984 | 7月
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『すべての人に対して,良いことを行なおうではありませんか』
1 使徒パウロは,「ですから,時に恵まれている限り,すべての人,ことに信仰において結ばれている人たちに対して,良いことを行なおうではありませんか」と書きました。(ガラテア 6:10)あなたは,今が熱心な王国奉仕をするための恵まれた時であることに同意なさいませんか。(ヨハネ 9:4と比べてください。)今は終わりの日であり,神権的な拡大はどこでも生じており,皆さんの会衆の最近行なわれた記念式の出席に一層拡大する可能性が見られたに違いありません。―イザヤ 60:22。マルコ 13:10。
2 しかし,わたしたちをして『すべての人に対して良いことを行なう』ようにさせるのは特にどんな活動ですか。いつ,まただれのために,その業をすべきですか。どうすれば歓んで,すべての人に対して良いことを行なえるでしょうか。
良い業
3 主要な働き手である神のみ子は,天で存在するようになったまさにその初めから他の人の益のために熱心に働かれ,わたしたちのために手本となられました。み子は,エホバのご意志を行なうことを常に喜びとされました。(箴言 8:22-31。詩編 40:8)後に語られたみ子自身の言葉には,キリストとしての奉仕の務めに対する認識が表わされていました。「わたしの食物とは,わたしを遣わした方のご意志を行ない,そのみ業をなし終えることです」。(ヨハネ 4:34)地上での宣教期間にみ子が始められた宣べ伝える業は,わたしたちにとって最もやりがいのある業です。―ヨハネ 14:12。
4 その良い業には,まだなされねばならない多くのことがあります。(マタイ 9:37,38; 10:11-13; 28:19,20)幾百万もの人々が,神のみ言葉を理解し,そのご意志を行なうための助けを必要としています。それゆえ,この奉仕の務めに携わってすべての人のために良いことを一生懸命行ない,それにあずかる特権があることを歓びましょう。
5 7月は3月と同じ提供物を用いますが,話題は新しいものが提案されています。人々は希望を必要としており,日常茶飯事となった不正や悪にうんざりしています。ですから,「悪がなくなる時は近い」という考えに基づいて会話を始めるのはきっと効果的であるに違いありません。また,3月に用いられた話題を好まれるなら,それも自由に用いることができます。こうして「進化」の本や他の出版物を家の人に手渡すとき,それは他の人々のために良いことを行なう一連の機会の第一歩となるでしょう。
6 最近あなたは,野外奉仕の予定について考えたことがありますか。エホバ神がわたしたちになすべきこととして与えてくださった大切な業にあずかる機会を十分に用いていますか。(エフェソス 5:15-17)わたしたちのほとんどは,少し計画するだけで今月毎週野外奉仕にあずかることができるに違いありません。あなたは,近いうちにいつか補助開拓者として奉仕することができますか。わたしたちすべては,宣べ伝えるためのこの恵まれた時を用いるため個人として,また家族として何を行なっているかを真剣に考慮し,すべての人に対して良いことを行ない,エホバの奉仕において歓ぶべきです。
他の人たちを助ける
7 使徒が述べたとおり,わたしたちは,すべての人,「ことに信仰において結ばれている人たちに対して」良いことを行ないたいと思います。あなたは,恐らく新しく関心を持った人,新しい伝道者,不活発な人など,励ますことのできる人をだれかご存じですか。
8 大勢の新しく関心を持った人々が4月の記念式の祝いに出席しました。皆さんの会衆の記念式に出席した方々は援助を必要としています。あなたは,それらの方々が真理において進歩するよう助けてこられましたか。特にそれらの人たちには,雑誌を予約し,定期的な家庭聖書研究をする機会を差し伸べるべきです。―ヨハネ 21:15-17。
9 あなたは,最近王国伝道者になり,励ましや助けを必要としているかもしれない人をご存じですか。自分が最初に伝道を始めた時のことや,どのように助けられたかを思い起こせるわたしたちすべては,新しい伝道者たちが真理においてしっかりと立てるようになるために助けることのできる多くの方法を考えることができるでしょう。―ローマ 15:1,2。
10 以前わたしたちと共に交わっていた不活発な人で記念式に出席した人々がおられるに違いありません。今やそれらの人々は,会衆との活発な交わりに戻るための次の段階を踏む用意ができているかもしれません。長老たちは,あなたがそれら援助を必要としている人たちのだれかに助けを差し伸べてくださるなら,間違いなく感謝することでしょう。
11 そうです,良いことを歓んだり行なったりすることについて考えつつ,聞くすべての人に王国の良いたよりを宣べ伝える面で活発であり続ける一方,信仰において結ばれている人たちの必要を見過ごすことのないようにしましょう。―フィリピ 2:1-4。
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正規開拓者として宣教を拡大する王国宣教 1984 | 7月
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正規開拓者として宣教を拡大する
1 「これをお送りする前に,長い間,注意深い祈りのこもった熟考が必要でした」。これは,今奉仕年度の始めに正規開拓奉仕申込書と共に寄せられた手紙の中である姉妹が述べた言葉です。その姉妹は,高校卒業と同時に開拓奉仕に入った娘さんに今や加われるようになったのです。祈りのこもった熟考 ― そうです,それは宣教を拡大して正規開拓奉仕に入ろうとする人々のための必要条件です。あなたはご自分の事情を祈りのうちに振り返り,この祝福された特権をどうすれば捕らえられるか熟考されましたか。
2 わたしたちは,神のご意志に調和して祈り求めることを受けることができるとの保証を使徒ヨハネから得ています。(ヨハネ第一 5:14,15)この終わりの日に,エホバはどんな特別な業が成し遂げられることをご意志としておられるでしょうか。「王国のこの良いたよりは,……証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう」とイエスは答えておられます。(マタイ 24:14)イエスはまた,わたしたちが「収穫に働き人を遣わしてくださるよう,収穫の主人にお願い」すべきであることを指摘されました。(マタイ 9:37,38)エホバは必ずやわたしたちの心からの求めに注意を払ってくださり,もしかしたら正規開拓奉仕に入るのを可能にしてくださるかもしれません。
3 さらに多くの全時間宣明者の必要に心からこたえ応じている人々の間では,年齢や背景,事情が実に様々です。ちょうど1年前に開拓奉仕を始めた96歳の一兄弟は,開拓者として大変優れた働きを続けています。主婦であり数人の子供の母親でもある一人の姉妹は,自分の開拓奉仕を,家族全員を霊的に富ませる源となっている,家族ぐるみの計画とみなしています。
事情を変えることができますか
4 3人の子供の母親である一人の姉妹は,「はい」,と答えます。その姉妹は最後の子供が結婚した後に小さなアパートに引っ越したのです。以前に開拓奉仕をしていたその姉妹は,開拓者精神を生き生きと保ち,境遇が許すようになった時,事情を調整して開拓奉仕を再開しました。
5 正規開拓奉仕を考慮する際,費用を計算するのは賢明なことです。(ルカ 14:28)それは,“あらゆる犠牲を払って開拓奉仕をする”ということではありません。しかし,当初開拓奉仕はできそうもないと考えていたある人たちは,自分の時間の用い方を分析しました。自分の予定を調整することにより,それらの人たちは,開拓奉仕の要求に達するのに必要とされる毎日平均3時間の余地をもうけました。しかもクリスチャンの他の責任をなおざりにすることなくそうしたのです。今ではその人々は正規開拓者として幸福な奉仕をしています。
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