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    ものみの塔 1963 | 10月1日
    • ん。なすべき仕事はあります。これほどの人口を前にして,真理にはいる者はもういない,といえる人はいません。伝道者の平均数の増加は768人にすぎませんでしたが,バプテスマを受けたのは2198人で,前年の2倍を上回ります。1963奉仕年度には増加が見られるかも知れません。もしそうなれば,カナダの神のしもべはひとり残らず,よいたよりの伝道を徹底的に行なわねばならないでしょう。

      会衆の伝道者にかんする限り,野外奉仕にささげられた時間の平均が少し増加したのはうれしいことです。何年ぶりかの最高の平均です。これはたしかに正しい方向への動きです。1963奉仕年度には,多くの監督,巡回のしもべ,地域のしもべ,会衆のしもべが指導しているので,カナダ全土の兄弟は彼らに全面的に協力して,すばらしい進歩を遂げねばなりません。カナダでは,反対や裁判沙汰などにかんする限り,問題はぜんぜん生じませんでした。ケベック地方にもゴタゴタはありませんでした。しかしいかに邪魔がなくとも,やはり悪魔およびその全組織と戦っているということをすべてのエホバの証者は認識しなければなりません。そして,神の全武具で常に武装し,最後までこの良いたよりを述べ伝える必要があります。協会は,まだまだ多くの善意ある人々をさがし出せること,またカナダのエホバの証者たちが彼らをさがし出して養い,永遠の生命の道へ彼らを導くであろうことを確信しています。

      以下は,カナダの支部のしもべが寄せた興味深い経験談です。

      孤立した区域にいるある新しい兄弟の経験の場合は,忍耐と機知と親切が目だっています。彼が結婚したときは,彼も妻もカトリック教徒でした。ですから彼が真理を受け入れたときには,妻から激しく反対されました。しかし彼の親切と忍耐はついに妻を納得させて真理に導きました。しかし彼女の口からそのことを聞いてみましょう。「私が一年半も反対しつづけたにもかかわらず,主人が断固として真理を擁護したことを,いまでは深く感謝しています。9年間 ― うち6年間は尼僧として ― 修道院にいた関係上,私は自分こそ真の信仰をもっている,と考えていました。そのために主人といく度もけんかをしました。時には暴力に訴えたこともありました。しかしいつも真の証者であった主人は,私に対して少しも憎しみをもたず,悪に対しては善をもってかえすのが常でした。私が教会や社交的な行事に出席したいとき,じゃまをしたことは一度もありませんでした。主人がひとりで出かけたとき,私がどこへ行ってきたのか尋ねると,伝道とか集会に行ってきたと言えば私がひどく怒るのを知っていながら,いつもほんとうのことを言いました。私は心の中で,主人のその態度を尊敬しました。もし彼がうそを言っていたなら,私は全部の証者をうそつきと非難したことでしょう。いまその当時をふりかえってみて,主人が真理にはいったばかりでありながら,あのようなしっかりした態度を保ち,神のわざのために,自分自身と私に対して厳格であったことを知り,主人に感謝しています。私はいく度も司祭に援助してもらおうとしましたが,そのたびに司祭は『もしご主人がエホバの証者なら,あなたがなんとかしないかぎり,私たちにはなにもできません』と言うだけでした。そうしたある日ひとりの兄弟と姉妹が,主人に会いに来ました。私はしばらくのあいだ誇りを飲みこんでいくつかの質問をしました。彼らの答えによって私は,自分がやっきになって擁護してきた宗教が間違いであったことに気づきました。そこでそのふたりにまたきてくれるように頼みました。それ以来彼らは私と定期的に勉強しています。その結果として私は聖書の真理に征服され,いまでは大きな仕事をかかえています。それは以前私がいた修道院にいまもいる妹に,聖書の真理,神の御言葉を理解させることです」。

      ジブラルタル

      人口: 26,385

      最高伝道者: 25

      比率: 1,055人に1人

      奉仕年度のはじめに,4人の特別開拓者はジブラルタルの領域外に去らねばならなくなりました。それまでほんの数ヶ月働いただけであり,1年に満たない若い会衆を残してゆくことについても沢山心配がありました。しかし,「われら……常に神に感謝せざるを得ず……そは(彼らの)信仰おほいに加はり……たればなり」。(テサロニケ後 1:3)残された兄弟たちが宣教と会衆を組織することの両方の責任をすすんで受け入れようとの決意をしている様子には,心励まされるものがありました。特別開拓者の援助なしで奉仕したはじめの月に,会衆は伝道者の最高数に達し,奉仕の平均は15時間になりました。この土地の兄弟たちの抱く勇気とエホバに対する確信は次の経験が良く示しています。

      若い兄弟は,家から家への伝道奉仕をしていた時,思いがけなく秘密警察の人に出会いました。この警察官はいかにも不親切そうで,逮捕というような言葉で兄弟をおどしました。しかし,この若い兄弟は落ち着いて,これは私が神に奉仕する方法であり寄付を受け取ることがあっても,それは教会で集められる寄付と同じ性質のものだと説明しました。警察官は2冊の雑誌を受け取り,兄弟の目の前でドアを閉めました。次の日,この若い兄弟は再び野外奉仕に行きたまたま,前日の警察官にまた会いました。この日の警察官の態度は至極友好的であり,なにも問題なく宣教を続けられました。このようなエホバへの奉仕に対する純粋な愛と熱心にこそ,義を求める人々の心に強くうったえるものがあります。

  • 読者よりの質問
    ものみの塔 1963 | 10月1日
    • 読者よりの質問

      ● 「王なる祭司」は油そそがれたクリスチャンを指し,「一般祭司職」の祭司は油そそがれたクリスチャンの残れる者と,エホバを賛める「大ぜいの群衆」の両方を指すと言えますか。―アメリカの一読者より

      「一般祭司職」に関する教えはキリスト教国の教義であって,「信者全員の祭司職」とも呼ばれています。ウエブスターの「第三新国際辞典」はこれを次のように定義しています。「新教の教会の教え,聖職者による仲保者の働きなしに,各人が神にそのまま近づき得る,また信者から成る社会の他の成員に仕える責任を,各人が受け持つという教え」。根本的に言えば,すべてのクリスチャンは神のことばと神のお目的を他の人に告げ知らせるべきであって,この責任を「教職」者に任せてはならないというのが,この用語の意味です。インタープリーターズ・バイブルの言葉を借りれば,これは「権利の宣言というよりも責任を表明したもの」と言えます。(第11巻619頁)すべてのクリスチャンが伝道の責任をはたすべきであるとしたこの観点から見ると,「一般祭司職」という言葉の示す原則は,すべてのクリスチャンにあてはまると言えます。

      しかし油そそがれた残れる者と「大ぜいの群衆」の両方が「一般祭司職」に与ると言うのは,聖書から見て正しくありません。なぜですか。キリスト教国では,「神のみ前ですべてのクリスチャンが祭司である」と教えています。(「今日の神学」1958年10月号,303頁)聖書が実際に教えているのは,霊に生み出されたクリスチャンがすべて祭司であるという事です。従って聖書的に言えば,祭司また祭司職という言葉は,「聖なる祭司」すなわち「王なる祭司」となる14万4000人の人々だけを指して用いられます。―ペテロ前 2:5,9。黙示 14:1-4。

      「イエス・キリストにより,神によろこばれる霊のいけにえを,ささげなさい」と述べたペテロの言葉は,霊によって油そそがれ,すなわち霊に生み出されて「聖なる祭司」となったクリスチャンにとくにあてはまります。しかし1931年以来,エホバ神を崇拝する羊のような人々の群衆,あらゆる国,言語の「大ぜいの群衆」が,「聖なる祭司」の残れる者と交わってきました。(黙示 7:9-15)地の希望を持つこの「大ぜいの群衆」は「聖なる祭司」ではありませんが,神の目に貴重な人々であり,これら大ぜいの崇拝者が祭司の級と交わるようになった事実のゆえに,神の宮は栄光でみたされます。(ハガイ 2:7)祭司である残れる者と密接に交わっているために,「大ぜいの群衆」は残れる者と同じ責務を負っています。すなわちエホバ神のほまれを宣べ伝えることです。「大ぜいの群衆」はいまこの事をしています。「王なる祭司」の残れる者を助けている「大ぜいの群衆」は,昔の祭司すなわちレビ人に相当するのではなく,昔のエホバの証者,忠実なユダヤ人の残れる者に忠節につき従ったネテニ人やギベオン人に相当します。実体のネテニ人とギベオン人は,祭司である残れる者と交わってエホバのみを神として崇拝し,霊的な宮の「生ける石」の残れる者を助けて自ら宮の働き人となりました。

      こうして「一般祭司職」はキリスト教国にではなく,エホバの証者の新世社会に見られます。そこではこの用語の意味する事柄が実践されているにとどまらず,「王なる祭司」の残れる者が存在しているからです。残れる者の全部はイエス・キリストを通して神に受け入れられる霊のいけにえをささげているゆえに,その祭司職はたしかに一般祭司職です。(ペテロ前 2:5)聖書は祭司および祭司職という言葉を油そそがれたクリスチャンだけに用いていますから,聖書的に言えば,油そそがれたクリスチャンだけが一般祭司職にあずかるというのが正しいのです。

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