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前進するエホバの組織ものみの塔 1965 | 10月1日
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組織にいたときに得た知識もほとんど失ってしまいました。
22 (イ)現在,組織内のしもべはどのようにして選ばれますか。(ロ)この変化は組織の益になりましたか。
22 エホバは,いま「忠実にしてさといどれい」級をとおして,ご自身の地的組織の監督や補佐のしもべを任命されます。神権的な方法で運営されるので,組織は,選出長老の時代にくらべてはるかにすぐれた一致を楽しんでおり,エホバの奉仕においても産出的です。サウルをイスラエルの王に選ぶにさいしサムエルが霊感されたように,会衆のしもべを選ぶためにだれかが神の霊感を与えられることはありません。「忠実にしてさといどれい」級を構成する,責任の地位にあるクリスチャンたちに神が聖霊を与えられることから,その行なうしもべの任命は神よりのものと言えます。こうしてすべてのしもべの任命は,第1世紀の会衆におけると同じく,「忠実にしてさといどれい」級を代表する神の組織の統治体によって行なわれます。これは神の組織の前進において重要な変化でした。1938年にこの神権的な取り決めが設けられたとき,組織と共に前進した人々は,以後その取り決めがいかに有益であるかを見てきました。それは,組織の目ざましい拡大の要因となりました。しかし多くの人にとってこの変化は容易なことではなかったのです。
23 (イ)変化を受け入れにくいのはなぜですか。(ロ)変化に反対することが賢明でない理由を述べなさい。
23 長老選出制度の廃止は,変化が,はじめのうちある人々を憤慨させるかもしれないことを示す一つの例です。組織内の一部の人が,従来の方法や見地を固執して変化に抵抗する傾向は,神の進歩的な地上の組織の歴史を通じていつの時代でも見られました。しかし変化は必要です。なぜなら,神はご自分の民に,神のみことばと目的にかんする理解を一時にわずかしか与えられないからです。真理の知識を深めるには,静的でなく進歩的になる必要があります。最初のうちは変化の必要が納得できないかもしれません。しかし時のたつうちに,それが組織にとっていかに有益であるか,分るようになるでしょう。ですから,聖書の理解の変化,あるいは組織の運営法や機構の変化に反対するより,神の組織が行なうどんな変化も,組織内の人々の益のためであることを考えて,自分がその変化に順応するほうがよいのです。この前進に抵抗するのは,組織のうえに働いて組織を前進させているエホバの聖霊に抵抗することです。パウロは,パウロの時代に,一部の選出長老と同じく,聖霊にさからった人々のことを述べています。「ちょうど,ヤンネとヤンブレとがモーセに逆らったように,こうした人々も真理に逆らうのである」― テモテ後 3:8。
24 神の組織の人すべてが必要とするのはどんな導きですか。なぜですか。
24 エホバの組織にいる人はみな,神の目的成就に通ずる道を歩むさい,神の導きを必要とします。「エホバよわれ知る 人の途は自己によらずかつあゆむ人は自らその歩履を定むること能はざるなり」。(エレミヤ 10:23,文語)私たちには神の言葉と組織が必要です。組織の知識が進むときそれにつき従い,組織と共に進歩するなら,組織が新しい時代にはいって全地に広がり,宇宙の偉大な支配者を愛し,その支配者に従う人々で地を満たすとき,私たちもそこに生きていることでしょう。
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真理を求めた老人ものみの塔 1965 | 10月1日
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真理を求めた老人
モーリシャス島のある特別開拓者は戸別伝道の際に一老人に会いました。後日再び訪問した開拓者に老人はこういいました。「私は真理の使いをつかわして下さるようにと神に祈っていました。世界のどこかに真理があるに違いないと思い,この世を去る前に,神は真理の光を示して下さるだろうと思っていました。先週,私の祈りがかなえられ,あなたが神の国のよいたよりを伝えてくれました」。その老人はすべての集会に定期的に出席し,少し耳が遠いのですが奉仕によろこんで出かけます。献身と浸礼のあとで兄弟は「私は80歳になりますが,こんなに若く幸福に感じた事はありません」と話しました。
― 1965年度エホバの証人の年鑑から
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