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親族に話しましたかものみの塔 1965 | 11月1日
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と言いました。ところが勉強の最中に突然主人が帰ってきて二人はびっくりしました。しかし証人は主人も会話に加わるように仕向けて聖書の話を進めたところ,彼は関心を見せ刺激され,いろいろな質問をしました。そして最後に,私も宗教の本を1冊もっているけれど読んでもわからないと言ったので,ではその本を見せて下さいというと,「神を真とすべし」を持ってきました。証人はその本の価値を説明し,一緒に勉強することをすすめたところ賛成したので,その夫妻との聖書研究が始まりました。宗教に対する彼の考えはすっかり変わってしまいました。
しばしば経験することですが,聖書研究をはじめたことを夫に話すのは,はじめたばかりのときがいちばん理想的です。夫もその勉強に参加できるからです。証人も妻も,一緒に勉強するように巧みに夫を励まします。夫が,聞くだけにしたい,という場合でも,それは関心をよび起こし,質問を刺激する機会になるので非常によいことです。
妻が夫に聖書の真理を説明しようとしても,聞こうとしなかったり,反対したりするばあいは,ほかの証人の助けを求めるのもよいことです。ニューカレドニアでのこと,タヒチ人の婦人が聖書の勉強をはじめました。その人の夫は真理に反対していました。彼女が学んだことを夫に説明しようとするとそのたびに彼は,「お前から何かを学ぼうなんて思わないよ」と言いました。そこで妻は賢明にも,兄弟に頼んで夫に話してもらいました。夫は自分の質問すべてに対して,聖書にもとづいた答えが与えられたのに驚きました。聖書の勉強がはじまりました。いまその人は,神の真理を述べ伝える伝道者です。
しかし,夫が御国のおとずれに反対で,だれの言葉にも耳を傾けないならどうしますか。使徒ペテロはこの問題をとりあげて次のように述べています。「妻たる者よ。夫に仕えなさい。そうすれば,たとい御言に従わない夫であっても,あなたがたのうやうやしく清い行いを見て,妻の無言の行いによって,救に入れられるようになるであろう」。(ペテロ前 3:1,2)妻の立派な行いは,言葉による証言のなしえない変化を未信者の心にもたらすかも知れません。ですから正しく振舞うことは,親族が真のクリスチャンになることを願うすべての人にとり非常に大切です。
アンデレやコルネリオのように,親族に真理を伝えると,家族を神の真理のうちに一致させる機会が生まれます。それにこの時代は,ハルマゲドンという神の戦争に直面するため,彼らの生命は危険にさらされています。彼らがハルマゲドンを生き残って,神が御国の支配下にたてられる楽園の新秩序にはいるには,あなたの助けがどうしても必要です。
ですから,忍耐と,愛と,巧みさと,優しい言葉とをもって真理を伝えましょう。自分の区域の伝道をやめないのと同じく,何度拒絶されてもあきらめないようにしましょう。たとえ相手が聞かなくても,クリスチャンらしい行いによって証言しましょう。何年もそのような愛に満ちた思いやりを示すとき,ついにはあなたの助けによって親族が霊的な兄弟,姉妹になるという喜びを経験できるでしょう。なんという祝福された喜びでしょう! あなたはこの喜びを経験すべく,すでに親せきの人々に真理を伝えておられますか。
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ひる休みを利用するものみの塔 1965 | 11月1日
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ひる休みを利用する
● ブラジルのあるエホバの証人は他の250人と共に橋の建設工事に従事しました。ひる休み中に一人の同僚に聖書の真理を伝え,「失楽園から復楽園まで」の本を配布しました。彼はこう語りました,「その本は次々と他の人に貸し渡され,その結果,私はひる休みを利用して同僚に14冊の本を配布し,その一人と家庭聖書研究を始めることができました。」
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