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子供に対する虐待 それに関してあなたの行なえる事目ざめよ! 1976 | 11月8日
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他の人々に対する関心のもたらす喜び
神の言葉は,子供を虐待する親が他の人々との実りある関係を培うという必要を満たす点で,特に優れた助言を与えています。フィリピ 2章3,4節にある次の原則に従えば,物事はうまくゆくに違いありません。「何事も闘争心や自己本位の気持ちからするのではなく,むしろ,他の者が自分より上であると考えてへりくだった思いを持ち,自分の益をはかって自分の事だけに目をとめず,人の益をはかって他の人の事にも目をとめなさい」。
しかし,それは道理にかなったことですか。今日の敵意の満ちた世にあって,他の人々を自分より「上である」かのように扱うのは実際的でしょうか。イエス・キリストは,そうすることが道理にかなっているだけでなく,それによって他の人々が同じように利他的な仕方で当人を扱うようになることを保証しました。イエスはこう言いました。「いつも与えなさい。そうすれば,人びとはあなたがたに与えてくれるでしょう。……あなたが量り出しているその量りで,今度は人びとがあなたがたに量り出してくれるのです」。(ルカ 6:38)こうした助言を実際に適用し,神のみ子が真実を語っていたということを自ら証明してみてはいかがですか。
上記の聖書的な原則を適用するなら,それは本当に役立ちます。自分でもそれを当てはめることができればよいとは思いませんか。そのためには,自分の家族を含む仲間の人間との関係を改善しようと努めている人々と定期的に交わらねばなりません。そのような人々をどこに見いだせますか。
エホバの証人は,毎週五つの集会を開くために王国会館に集まります。こうした集会では,しばしば,幸福な家庭生活を築くための聖書の原則や親子のだんらんを本当に楽しいものとする方法などについて話されます。最寄りの王国会館に足を運んでみるよう心からご招待いたします。寄付が集められるようなことは決してありません。さらにエホバの証人は,お宅かあるいは他の都合の良い場所で,あなたとご家族のために,喜んで無料の家庭聖書研究を司会いたします。もしそうした取決めをお望みであれば,最寄りの王国会館のエホバの証人と連絡を取るか,この雑誌の発行者に手紙を書くかしてください。
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家族を一致させた良い振舞い目ざめよ! 1976 | 11月8日
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家族を一致させた良い振舞い
人が自分の生活を変化させて,それを神のご意志にかなったものにしようとするとき,家族の者たちはそれに対して最初から良い印象を持つわけではありません。しかしやがて,その人の示した良い変化を認め,その結果聖書を研究するようになることもあります。
サン・マリノ共和国に住むある男の人は,そうした経験をしました。その人は,自分の悪い習慣のために,幸福な家庭生活を送ることが不可能になっていました。その人は,家で家族と一緒に時を過ごすより,毎晩のようにバーに入り浸っていたのです。自分の生き方にいや気が差したその人は,その悪習をぬぐい去るために助けを与えてくださるよう神に祈りました。後日,自分の母親を訪ねた際に,母親がエホバの証人と聖書を研究していることを知りました。そこで,この人はその研究に参加するようになりましたが,それは家族の反対を引き起こすにすぎませんでした。その人の妻は,夫の学んでいる事柄に少しも関心を示しませんでした。それどころか,子供を連れて,夫のもとを去るとまで言い出したのです。
そしてある日のこと,この男の人は妻の父と家族の問題について話していて,論争になってしまいました。義父は非常に怒って,彼をこぶしで殴りつけました。彼は自分が正しいことを確信してはいましたが,仕返しをしませんでした。彼は義父を許し,義父に対して敵意を抱かなかったのです。この問題で夫の振舞いに心を動かされた妻は,夫の受け入れた信仰を調べるようになり,エホバの証人の集会に出席し始めました。その後の成り行きについて,夫はこう述べています。「わたしは妻や子供たちとの聖書研究を始めました。妻が進歩するのを見,今や家族が一致しているのを見るのは喜びです」。
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