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『すべての国の人々を弟子とする』ものみの塔 1970 | 7月1日
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『すべての国の人々を弟子とする』
エホバの証人の1970年度年鑑より
インドネシア
人口: 110,000,000人
伝道者最高数: 2,117人
比率: 51,960人に1人
「とこしえの命に導く真理」と題する本は,キリスト教を奉じていない人々に大きな益をもたらすことが明らかになっています。ひとりの英語の教師は宣教者と「真理」の本の第1章を学びましたが,その章を学んだだけで時の緊急さを悟り,研究時間を1時間以上に延長してほしいと頼みました。第2章を学び終えたとき,彼女はこう語りました。「これを研究すればするほどわたしはキリスト教が好きになります。イスラム教の教師は,わたしが問題をひき起こすことになると繰り返し言いますが,わたしにはどちらが神につかえる正しい道かわからないので,研究を続けるつもりです」。第3章を検討した後の彼女の態度はつぎのとおりです。「わたしは過去25年以上,日に5回祈りを捧げることを習慣にしていましたが,今ではその習慣をやめました。そして,もはやアラーの神ではなく,エホバ神に祈りを捧げます」。
16人の伝道者がいるにすぎない小さな会衆で,14人が休暇開拓奉仕に参加しました。これは,開拓奉仕を励まして得られたすばらしい結果の一例です。ほとんどの兄弟たちが休暇開拓奉仕は自分にできないものと考えていました。それと反対に,この奉仕が実行可能であることを知っていた会衆の監督は,兄弟たちや会衆の全員を大いに励ましました。有能な「羊飼い」である彼は,兄弟たちに必要なのがなによりも援助であることを知り,兄弟たちひとりを訪問する計画を立て,兄弟のために日程を作製してみせ,どうすれば2週間の休暇開拓を楽しむことができるかを親切に教えました。このことから,人々が休暇開拓奉仕の勧めに応じるかどうかは,個人的な援助と励ましにかかっていることがわかります。
巧みなたとえ話を聞いた過度の喫煙者が,けがれた習慣をやめる必要を痛感したという経験があります。この世の君主が臣民のもとに行幸されるたとえを用いた伝道者は,君主を迎えるために儀じょう兵が選ばれ,王はその兵士の態度・服装・装身具を入念に調べることを話しました。そしてマタイ伝 25章31節を読み,このたとえを適用して,現在王の王が全人類を検閲しておられると語りました。また,その喫煙者に,この検閲のために用意していない人々に臨む結果をルカ伝 19章44節から思い起こさせました。ついで伝道者は,王が検閲している時にタバコをすっている人がいると思いますかとその研究生に質問しました。羊のようなその人は要点を理解し,ただちにタバコをやめました。
創造者であるエホバに,原則に基づく愛と忠節を保つならすばらしい結果が生まれます。15歳になる回教徒の少女はエホバの証人のひとりと研究し,宗教心の厚い両親からいろいろな仕方で妨害されたり,精神的な圧迫を受けたりしましたが,集会に出席しはじめました。少女が巡回大会に出席したいと話すと,両親は,もし出席すれば家から追いだすと言って言下に彼女をおどしました。しかし,少女は巡回大会に出席しました。大会から帰宅した娘に向かって,両親は直ちに家を出て行くよう命じました。少女は,ていねいに,また穏やかに両親の意向どおりにすると答え,自分の持ち物を荷造りしました。しかし,いとまごいをする前に,装身具を全部はずし,母親からもらった貴金属品をそれに添えて彼女に返したのです。もはや自分を押えることのできなくなった母親は泣きくずれ,少女に家を出て行かないよう懇願しました。娘の確固とした態度と勇気それに信仰を見た父親は,それ以上彼女に家を出るようにとは言わず,反対もしなくなりました。少女の忠実な愛は両親に忘れ得ない深い感銘を与え,少女はこの道にめざましく進歩しています。
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読者からの質問ものみの塔 1970 | 7月1日
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読者からの質問
● 献身したクリスチャンが,他の教会で行なわれる葬式に出席してもかまいませんか。
恩義があったり,近い親族に関係したものであったり,不信者の配偶者から強制されたりして,教会の葬式にどうしても出席しなければならないと,クリスチャンが感じる場合があるかもしれません。しかし,そうする前に各人は,関係しているさまざまな問題と,取り得る別の道の有無について考慮すべきです。クリスチャン会衆は,教会の葬式に出席することを禁じてはいませんが,その行為が種々の危険や問題をはらんでいることにはまちがいありません。
まず第一に,教会は,遺族を慰める機会を友人に提供することを主目的として葬式を行なうのではありません。このことを知っておくのは賢明でしょう。普通,遺族を慰めるには,葬式の前に,葬儀場または遺族の家を尋ねればよいでしょう。教会での葬式は実をいうと宗教上の礼拝です。したがって,
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