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  • “最果ての国”で陰謀がくじかれる
    目ざめよ! 1976 | 6月22日
    • ギルロイ大司教などある人々の主張に関して,ラサム判事はこのような意見を述べました。

      「ある人にとって宗教であるものが,他の人には迷信となる。ある宗教は,他の宗教の信者から道徳上の悪とみなされている……憲法116条は,すべての宗教に対する寛容の原則だけではなく,無宗教に対する寛容の原則をも宣している……多数者の宗教を保護することは必要ではない。多数者の宗教は自らの面倒を見ることができる。116条は少数者の,しかも特に人気のない少数者の宗教(あるいは無宗教)を保護するために必要なのである」。

      およそ32年前に禁令が解かれて以来,オーストラリアのエホバの証人は聖書の真理を隣人に分かつ業に忙しく携わってきました。現在,“最果ての国”で活動しているエホバの証人は,2万7,500人余りいます。1972年ものみの塔協会は,シドニーに新しい印刷工場を設けました。そこでは聖書教育のための雑誌が毎月約80万部印刷され,25か国に聖書教育のための資料を供給しています。オーストラリア全土にいる謙そんな人々は,故国における信教の自由に反対する陰謀がくじかれたことを本当に喜んでいます。

  • 料理の中でココナッツがひときわ目立つ土地
    目ざめよ! 1976 | 6月22日
    • 料理の中でココナッツがひときわ目立つ土地

      ベリーズの「目ざめよ!」通信員

      ココナッツを菓子や練り粉製の食品に用いることは,あなたもご存じでしょう。しかし,以前は英領ホンジュラスと呼ばれたここベリーズでは,朝,昼,晩の食事はもとより,お茶の時間にも,つまり,事実上すべての食事にココナッツが用いられます。

      このようにココナッツがよく用いられる理由の一つとして,熱帯性気候のためにココナッツがすぐ手に入るという点が挙げられます。ココナッツが,様々な調理法で広く用いられている理由はほかにもあります。

      ココナッツ乳液と呼ばれるものがありますが,これを果実の内側の甘味のある果汁と混同してはなりません。この乳液は,すりおろした果肉を絞って初めて得られるもので,米の料理やビスケット,シチューなどを作る際に,おいしい添加物となります。

      この乳液からはヤシ油が採れます。ここベリーズでは,ヤシ油を絞る光景が多くの家庭でごく普通に見られます。年老いた婦人の中には,それで生計を立てている人が少なくありません。しかし,油を絞るこの仕事が簡単なものであるという訳ではありません。それはなかなか骨の折れる仕事です。どうしてですか。

      朝早く5時ごろに,波止場にある市場で年老いた婦人たちを見かけることは珍しくありません。帆船がさんご礁で取れたココナッツの実をここに運んで来るのです。ドリー(丸太をくり抜いたカヌー)も河の上流から,ココナッツを積んでやって来ます。こうして運ばれて来るココナッツは,市場に到着する前に,繊維質の外果皮が取り除かれています。ベリーズ市では,手提げ袋を持った婦人が河岸から身を乗り出して,“Uno have nuts fi sell?”(「ココナッツを売ってもらえますか」)と船の乗り手に叫んでいる姿をよく見かけます。それに対し,船頭は,“Uno no know fi we biznez da cocnut?”(「ココナッツを売るのがわしらの仕事だということを知らないのかね」)と答えます。婦人たちは,買い込んだココナッツを三輪自転車に乗せ,幾らかのお金を払って家まで運んでもらいます。

      次は,ココナッツの殻を割る,つまり砕く番です。クレオール人は,これをするのに長いナタを用います。ココナッツを片手に持ち,硬い殻を少しずつ砕いていきます。柔らかい果肉を傷めることなく,なたを打ちつけて殻を取るには熟練が求められます。なたを上手に使えないのなら,外皮が膨らんではじけ,果肉を容易に取り出せるようになるまで,ココナッツを短時間炎にかざしてみるとよいでしょう。

      次に,繊維質の白い果肉をすりおろします。この地方では,多くの場合,釘で穴をあけたラードのかんに木枠をはめたものをおろし金として用いています。

      すりおろした,雪のように白い果肉に少量のお湯を加えます。こうすると,脂肪が解けやすくなります。次いで,すりおろした果肉を絞って,乳液を採ります。これを一晩置いておくと,脂肪分が水から分離します。翌日,上に浮いているどろどろしたクリーム状の脂肪を,スプーンで注意深くすくい上げます。絞りかすは,ニワトリのよい餌になります。

      しかし,この白いどろどろしたものから,どのようにして,琥珀色の澄んだヤシ油が作られるのでしょうか。そのためには,フライ処理と呼ばれる,次の作業を行なう必要があります。

      ここベリーズでは,経済的なたき木を燃料にしてかまどで脂肪に熱を加える手軽な方法が一般に用いられています。とろ火で乳液を煮詰めていくと,脂肪の分離がさらに進み,乳液は凝乳状になります。これがさらに進むと,固体の成分は結晶化し,脂肪はしだいに透明になっていきます。おいしそうなココナッツのかおりがあたりに立ちこめ,近くにいる人の食欲をそそります。こげた味がつかないようにするため,なべをす早く火から下ろすことが必要です。大きさや質にもよりますが,三ないし五個のココナッツから約500CCのヤシ油が採れます。

      ヤシ油には様々な用途がありますが,とりわけ,トウモロコシの練り粉で作ったトーチラスの料理や魚を揚げるのに適しています。ここベリーズで開かれる大会にエホバの証人が集まるときには,大会の給食部門でパナデスと呼ばれる特別の料理が出されます。このごちそうを作るには,まず,トウモロコシの練り粉を薄く伸ばしてトーチラスを作ります。その上に,調理して味付けした魚(普通はサメ)を盛り,二つに折って縁を閉じます。これを黄金色のヤシ油で揚げるのです。あたり一面にココナッツのかおりが漂います。近所に住む人々が,このごちそうを逃さないようにするため,早目に子どもをやって列に並ばせるほどです。

      クレオールパンを食べたことがありますか。これも,ココナッツを用いた特別の食べ物です。牛乳の代わりに,ココナッツの果肉から絞ったクリーム状のどろどろした乳液を,イースト入りの練り粉に加えます。小麦粉一キロ弱につき,ココナッツが一個必要です。

      上等のクレオールパンは店頭で売られます。中には,生活費や子供の教育費を得るため,毎日,あるいは週に一度,クレオールパンを焼く婦人もいます。最近,当地に住むクリスチャンの婦人の一グループは,何週間か続けて,土曜日ごとにクレオールパンを焼き,その収益を,聖書研究のために使う会館の建築資金として寄付しました。

      ご飯やパンにココナッツの風味を添えてみるのはいかがですか。ココナッツの乳液で煮た魚のシチューや各種のココナッツ菓子はどうですか。熟していないココナッツの殻を割って飲む果汁も,健康によい,さわやかな飲み物です。ベリーズを訪れるような機会がおありでしたら,ここに住む親しみ深い人々との交わり,暖かい日差し,そして,用途の広いココナッツがひときわ目立つ,おいしい料理を楽しまれるようお勧めします。

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