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失業中ですか?―それに対処する方法目ざめよ! 1975 | 7月8日
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の失業保険事務所にすぐ行って,どんな給付を受ける資格があるかを確かめます。
一時解雇されたならば,家の経済状態をすみやかに検討し,予算を立て直すことです。事実,非常事態に備えてこの事を今するのは,多くの家族にとって賢明なことでしょう。失業保険などの給付はどれだけの額になりますか。それらの給付はいつまで続きますか。貯金がありますか。売ることのできる二台目の自家用車<セカンド・カー>がありますか。
必要な出費の合計を計算してください。週あたり,あるいは月にいくらになりますか。これらの費用をできるだけ切りつめ,たぶん預金あるいは他の資産を取りくずすことによって,月の出費をまかなえますか。どれだけの期間まかなえますか。家族によっては,たとえ短期間でもやりくりがつかないかもしれません。
それで他の扶助の可能性を調べることを,ためらってはなりません。大学教授ジョゼフ・ペティ博士はこう促しています,「男女を問わず勤労者の中には切取り食券のようなものを保険でなくて慈善だと思っている人が多すぎるのは残念なことである。そのような制度を維持するために税金を払ってきたのであれば,今こそ,その益を受けるべきだ」。
危機に際しては共働きもひとつの方法です。おそらく妻,あるいは子供でさえ,なんらかの方法で家族の経済に貢献できます。ある化学技術者はこう説明しています。「仕事が見付かるまでは,娘たちが子守りの報酬の半分を家計に入れました。娘たちは,自分がおとなであり,重要な存在であることをかつてないほどに感じたようです」。
危険に気をつける
しかし不幸なことに,失業はしばしば家族を引き裂きます。よくあるのは,失職した夫が怒りやすく,また引込み思案になり,にがにがしくさえなることです。そして緊張した空気の中で妻も口が悪くなり,おそらく無意識に不敬を示します。緊張が増大します。こうして,ある筋によれば,少なくとも9か月間失業していた人は,4人のうち3人までが離婚の手続きに直面します。
失業に最もよく対処できるのは,家族から愛され,自分が家族にとって大切だと感じている人であることが知られています。それで妻は夫を盛りたて,励ますことが肝心です。今までと同様,あるいはそれ以上に夫を尊敬していることを示してください。
同時に失業中の家族のかしらは,行動をおこすことが必要です。「ただちに職さがしを始めるべきである」と,失業問題の研究家アルフレッド・ストウルは語っています。職さがしは容易でないことを認め,今までにしたどんな仕事にもおとらず勤勉に努力しなければなりません。職さがしに関する提案と,どんなタイプの仕事があるか,その可能性については本誌の後の号に取り上げられます。
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警告を無視する指導者たち目ざめよ! 1975 | 7月8日
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警告を無視する指導者たち
● 世界の指導者たちは人口や食糧問題に関して多くの論議を戦わせているが,本当にそれらの問題を解決するだろうか。解決できないと特別欄寄稿家H・ピーター・メッジャーはロッキー・マウンテン・ニューズ紙上で次のように述べている。「世界の指導者たちは今まで警告を無視してきたが,恐らく人類史上最も破壊的な大変災が起こる時まで……無視し続けるであろう。そして事態が手の施しようのないものになってからその大変災が起こる時までにはかなりの時間が経過していることであろう。その悲劇が一般に認められていることを示す言わば観測気球がすでに上げられている。名声の高い全米科学アカデミーの会長フィリップ・ハンドラー博士の次のことばは考慮に価する。『疫病,飢きん,戦争などが人類種族のとどまるところを知らない繁殖を抑えることは時折り必要である』と述べた」。
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