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あなたのためにキリスト教国は何をしましたかものみの塔 1966 | 3月1日
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の期待をいだいていることを示したのはわずかに1万1550人です。これはキリスト・イエスが黙示録の中で,全人類から選ばれてイエスと共に天の栄光にあずかり,キリストと共に1000年の間地を治めると言われた14万4000人の残りの者たちです。その1000年の間に陰府にいる者のすべてがよみがえります。その期間には大きな教育の仕事が行なわれるでしょう。
25 すべての宗教の人々にはどんなことがすゝめられますか。
25 キリスト教,ヒンズー教,仏教,回教,塔その他いずれの宗教であるにしても,あなたの宗教はあなたのために何をしましたか。それは真の愛,隣人に対する愛,敵に対する愛,迫害する者たちに対する愛をあなたのうちに起こさせましたか。それはあなたを行かせ,すべての国民を弟子とさせ,神に対する愛とみ子キリスト・イエスに対する愛とを教えさせましたか。あなたの宗教は全人類に対する愛をそなえた新しいひととなりをあなたに与えましたか。もしそうでないなら,御国会館に行ってエホバの証人と共にエホバ神を崇拝し,神と全人類に対する愛を学ぶことをおこたってはなりません。それによって,キリスト教国ではなく,キリスト教があなたのために何をするかを知るでしょう。
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真実の自由への道を開くものみの塔 1966 | 3月1日
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真実の自由への道を開く
1 イエス・キリストは,ユダヤ人にむかってどんな印象的なことばを述べましたか。それを聞いたユダヤ人の心は,なぜおだやかではありませんでしたか。
「この故に子もし汝らに自由を得させば,汝ら実に自由とならん」。全能の神のまことの崇拝者であり,世界中で自分たちほど自由な者はないと自負していた人々にとって,これは耳を驚かすことばでした。これより5世紀前に彼らは神の手によってバビロンから解放されていたのです。政治的な独立を望んだ彼らはローマの支配の下で束縛を感じてはいましたが,自分たちがどれいであると考えたことは一度もありません。崇拝と義について言えば,自分たちは自由であると彼らは考えていました。彼らはメシヤが現われてローマの支配というくびきを砕くことを期待していました。また自分の義を過信した彼らは,特別な恵みをもってメシヤに受け入れられると考えていました。それで宗教的な改革の必要を認めていなかったのです。彼らを驚かす前述のことばを語ったのは,エホバの最も偉大な預言者イエス・キリストでした。イエスはどんな根拠に基づいてこの事を言われましたか。―ヨハネ 8:36,文語。
2 (イ)紀元前537年に復帰したユダヤ人の残れる者は,宗教的にどんな状態にありましたか。(ロ)政治支配について言えば,次の5世紀の間ユダヤ人はどんな状態にありましたか。(ハ)紀元前1世紀の末までに,彼らはどんな状態に陥りましたか。
2 紀元前537年にバビロンから解放されると,忠実なユダヤ人の残れる者はエルサレムの荒廃の跡に戻ってきました。彼らは悔い改めており,神の不興を招いてこらしめを受ける原因となった偶像崇拝から身を清めていました。彼らは町と宮を再建し,宗教の面では自由な民として,神から与えられた土地に再び住むことができたのです。しかし事情は以前と同じではありません。その時まことの崇拝は回復されましたが,ダビデの家系の王朝は復興されなかったからです。ダニエルと仲間の預言者エゼキエルが預言したとおり,異教を奉ずる世界強国がかわるがわる彼らを支配しました。(エゼキエル 21:27。ダニエル 4:25)しかしバビロンのネブカデネザル王によって起きた事態すなわち彼らがどれいとなって外国に連れ去られ,土地が荒廃に帰するようなことは二度と起きませんでした。それにもかかわらず紀元前1世紀の終わり頃までに,彼らはもっと強力な,もっと厳重な束縛につながれました。それは霊的な束縛です。それは人々をしっかりとらえて離しません。人は自分の状態に気づかないからです。―ヨハネ 8:33。
霊的な束縛からの解放が必要
3 ユダヤ人は,預言者マラキによって神からどんな警告を与えられていましたか。
3 この新しい型の束縛をもたらしたのは,彼らの宗教指導者でした。(マラキ 2:7,8)霊感によるヘブル語聖書の最後の筆記者となった神の預言者マラキは,この状態を預言しています。神からの不利なさばきを避けるには,神がモーセを通して彼らと結ばれた律法契約を破るような行ないから立ちかえる必要のあることを,マラキは警告しました。彼らは神から離れ去った霊的な状態を認め,立ちかえってエホバへの従順を示し,まことの神に対するまことの奉仕と崇拝を再び始めなければなりません。忠実な先祖アブラハム,イサク,ヤコブにならい,神に従順な子となることが必要です。マラキは次のように述べました。「見よ,〔エホバ〕の大いなる恐るべき日が来る前にわたしは預言者エリヤをあなたがたにつかわす。彼は父の心をその子供たちに向けさせ,子供たちの心をその父に向けさせる。これはわたしが来て,のろいをもってこの国を撃つことのないようにするためである」― マラキ 4:5,6,〔文語〕。
4 (イ)ユダヤ人はどのように再びバビロン的なとらわれに陥りましたか。(ロ)何が必要でしたか。どんなわざをしなければなりませんか。
4 神のことばに多くの言い伝えをつけ加えたユダヤ人の宗教指導者は,律法の重んずる事柄をなおざりにしていました。(マタイ 23:23)その崇拝は単なる形式に堕していたのです。彼らは偽善者であり,口先では神に仕えると言いながら,心は神から遠ざかっていました。(マタイ 15:3-9)彼らは自分を義とし,人からのほまれや称賛を求める者でした。(マタイ 6:1,2,5)彼らの教えた多くの言い伝えや教えのために人々は惑わされ,神の律法を破る者となり,人間のどれいとなりました。これらの指導者が群衆を見さげ,圧迫し,利用した程度は尋常ではありません。(ヨハネ 7:47-49)したがってこの民族はユダヤ教に束縛されていました。それはバビロン的な宗教への束縛です。また他のすべての人と同じく,彼らは罪と死につながれていました。律法に従ってささげられた犠牲も,罪と死から彼らを救うことはできません。(ガラテヤ 1:13,14。ヘブル 10:4)真実の自由を与えるために神の遣わされるメシヤが必要でした。ダニエルの七十週の預言によれば,メシヤの現われる時が迫っており,西暦29年,多くの人はメシヤの出現を期待していました。(ルカ 3:15)ゆえにユダヤ教の束縛のみならず罪と死から彼らを解放し,真実の自由をもたらすメシヤのために道を備えるわざが,行なわれねばなりません。
道を備えたヨハネのわざ
5 (イ)メシヤの先駆者としてエホバに用いられたのはだれですか。(ロ)ヨハネはパリサイ人とサドカイ人に対し,改革の切実な必要を示すどんなことばを語りましたか。
5 マラキの預言が成就しなければなりません。それは確かに成就しました。真実の自由をもたらす解放者,指導者であるメシヤの出現に先だって道を備えた者は,祭司ザカリヤの子で,イエスよりも6ヵ月早く生まれたバプテスマのヨハネでした。道を備えるヨハネのわざを,ユダヤ人が切実に必要としていたことは,パリサイ人とサドカイ人にむかって
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