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  • 家宅侵入者に警戒する
    目ざめよ! 1977 | 9月8日
    • 家宅侵入者に警戒する

      スウェーデンの「目ざめよ!」通信員

      夏の終わりから秋にかけて,それは全く不意に私たちの家や冷蔵庫に侵入してきます。それは木造家屋,とりわけ地下室のない古い家に住むのを好みます。その犯人はだれですか。普通,乾腐病のもととなるカビ,つまりメルリアス・ラクリマンスです。

      このカビには葉緑素がないので,木材,硬質繊維板,コルク製の敷物,リノリュームなど,他の物質から養分を取らねばなりません。

      カビは枝状に広がる細かい細胞の糸でできており,その集合体は“菌子体”と呼ばれています。妨げるものがなければ,カビは細い糸を出し,この糸を使ってモルタルやセメントの割れ目に入り込みます。床下,室内の壁,天井の上といった適当な広い場所には,カビの頭もしくは“子実体”が容易にできます。この“子実体”は直径30㌢もあり,その表面の穴に茶色や赤色の胞子ができます。

      穴で覆われたカビの表面では,1分間に1㍉平方当たり75もの胞子が作られます。各の胞子はカビに成長し,大量の木材を次々に破壊してゆきます。胞子には粘着性があるので,どこにでも付着します。湿気が十分で温度が適当な場所では,カビは非常に速く成長します。しかし胞子は新しい乾いた木材を腐らすことはできません。

      このカビは戸外では湿度が足りないので,繁殖しません。カビの繁殖に必要な高い湿気といえば,余り通気の良くない湿った場所に限られます。湿気がなくなるとカビの成長は止まりますが,湿度が高くなると,すぐにまた成長し始めます。十分に成長したカビは,その後の成長に必要な湿気を自分で発散するようになります。カビが成長する速度は温度によって左右されます。カビの成長には最低摂氏3度の温度が必要ですが,18度から23度の間が一番良く成長します。26度以上になると,成長する速度は遅くなります。また,20度では,10度の場合より3倍も速く成長します。

      自分の家にカビが生えているかどうかは,どうすれば分かりますか。地下室の天井や洗面台の下,床上などに,胞子を作る“花”が見付かるかもしれません。また,床上や内壁に菌子体のバラが見付かるかもしれません。あるいは,カビ臭いキノコのにおいがすることもあります。そのような場合には,専門家の助けが必要かもしれません。床や壁をはがして,カビの生えたものやカビ臭いものをすべて取り除いたほうが良いかもしれません。それから,胞子やカビが残したものすべてを殺すために,消毒液を一面に噴霧する必要があるでしょう。

      絶対にカビを繁殖させないためには,一年中家の中の通気を良くしておくことが大切です。乾いた空気が移動すれば,カビは繁殖できません。多くの場合,気温が零下6度になると,カビは死にます。もう一つ注意すべきことは屋根の漏れ穴です。雨水が壁を伝って土台近くの床に流れるままにしておいてはなりません。部屋が水浸しになったときは,乾きが悪くなるので,床と絶縁材が完全に乾くまで厚いマットは敷かないようにします。洗面台,トイレ,浴槽などの水道管は,水が漏れて床に染みないよう,ぴったり合わせておかねばなりません。

      床を支える土台のはりが腐っていたり,部屋がカビ臭いようなら,床下に防腐液を噴霧すると良いでしょう。このために,園芸用の噴霧器や伸縮自在の管を使う人もいます。また,中に液体を一杯入れて圧縮できるプラスチック性噴霧器を使う人もいます。通気口に管を差し入れ,床下から噴霧します。このようにすれば,家中にさわやかな香りが漂い,床の腐敗を防ぐことができます。カビを防ぐために,地下室の壁や天井に石灰水を塗る方法もあります。

      メルリアス・ラクリマンスの侵入は確かに有り難いものではありませんが,家にカビを生やさないための方法は色々あります。

  • 「二重の是認」
    目ざめよ! 1977 | 9月8日
    • 「二重の是認」

      テレビが幼い子供に及ぼす影響について論じたトーマス・ハリス博士は,親たちが大いに考えるべき問題を提起しています。幼い子供の頭がどのようにテープレコーダーのような働きをするかについて説明した後,同博士はこう述べています。「一日に何時間もテレビにかじり付いている三歳児は,自分の見たものを頭の中に記録しているのである。その子の見る番組は,人生の“教え込まれた”概念となる。もしその子が暴力を売り物にする番組を見るなら,その子は暴力行為を頭の中に記録する。……親がチャンネルを回して,それを非としない限り,必ずそのような結果になるであろう。もし親がその番組を喜んで見るなら,子供はテレビと周りの人々の両方から二重の是認を受けることになる。そうすると,自分に対してある程度の不正がなされれば,乱暴を働いても良いと考えるようになる」。

      ですから,自分が家庭内で暴力を振るわないようにするだけでは不十分です。残る問題は,わたしたちは,自分の娯楽習慣を通して,子供たちの目の前で暴力行為を「是認」してはいないだろうか,ということです。

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