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  • 「からだを殺す者どもを恐れるな」
    ものみの塔 1965 | 3月15日
    • ているこの号と同じく,マタイ伝 10章26節から28節をとくに論じています。それは当時とくに大きな危険に直面しようとしていた「残れる者」すなわち「聖所級」のために書かれました。この記事の第2節から最後の42節に至るまで残れる者のことが何回も出てくることは,それを物語っています。(黙示 12:17)良い羊飼イエス・キリストの一つの群れに集められ,楽園の地における永遠の生命の希望を抱く「他の羊」のことは,この記事の中に一度も出てきません。(ヨハネ 10:16)おそれるなとすすめたこの記事は,なお地上にある「残れる者」にとって時宜を得たものでした。「残れる者」とは,天国においてイエス・キリストと共に王となる忠実な追随者のことです。―ロマ 8:16,17。

      25,26 (イ)ローマカトリック教会はその年をどのような年にしましたか。(ロ)にもかかわらず,それはなぜ危機の年でしたか。

      25 1933年は危機の年でした。イエス・キリストのからだが殺されてちょうど1900年になるのを記念して,ローマ,バチカン市の法王は聖年を宣していました。ローマカトリック教会は,「宗教の潮がたかまり,諸国家を平和と繁栄に導く」ことを希望しました。しかしドイツではナチスの指導者アドルフ・ヒトラーが総統となり,3月23日には議会において独裁的な地位に選出されました。イタリアではムソリーニがすでに独裁者となってファシストの支配を強制していました。彼はまたローマ法王と政教条約を結び,法王はこれによってバチカン市の主権者となりました。

      26 当時の日本は帝国主義的な野心に燃えた軍国主義者の支配下にあり,ナチス・ドイツおよびファシストのイタリアと結んで枢軸陣営を形成する動きを見せていました。また国際連盟に不満を抱いた日本は3月27日に脱退を宣言しています。それで世界情勢は国際平和と安全の方向にむかうことなく,第二次世界大戦の勃発にむかっており,国際連盟は致命的な打撃をこうむろうとしていました。このような政治情勢の下で,カトリック・アクションが,いわゆる民主的な国においてさえヨーロッパのローマカトリック独裁者と呼応して活動していました。

      27 「彼らをおそれるな」と題するその記事によって,だれが信仰を強め,勇気を得ましたか。その後彼らはどんな経験をしましたか。

      27 「彼らをおそれるな」と題する「ものみの塔」の記事は,御国伝道者とくにナチスドイツおよびドイツ第三帝国の支配下にはいった国々のエホバの証者に,大きな信仰と勇気を与えました。ナチスの独裁者からまっさきに迫害されたのはこの人々でした。神の国を否定してナチスの国家を崇拝することを拒絶したために,彼らは刑務所や,ひどい強制収容所に入れられました。エホバの証者はおそれずに神の国を伝道したために,「民主主義の国々」をも含め,全世界において迫害と反対の増し加わるのを感じ始めました。

      28 第二次世界大戦の終わった1945年までに,何人の御国伝道者が殺されましたか。彼らは何に屈しませんでしたか。

      28 ナチスおよびファシストの独裁者と軍国日本の支配者が倒れて第二次世界大戦の終わった1945年までに,「からだを殺す者」の手にかかって死んだ神の国の伝道者は何千人に上りました。ナチス・ドイツにおいて,刑務所や強制収容所にいれられた1万人のエホバの証者のうち,生き延びたのはわずか8000人でした。エホバの証者は単なる人間のおそれに屈しなかったのです。

      29 今日,御国伝道者はどんな事態に面しているゆえに,マタイ伝 10章28節を心に留める必要がありますか。

      29 当時の必要にこたえるため,「彼らをおそれるな」と題する記事が「ものみの塔」に出てから32年後の今日,私たちはもっと悪い事態に面しています。国際連合は世界の平和と安全を確立していません。水素爆弾や他の悪魔的な兵器の使われる第三次世界大戦のおそれに,すべての国がおののいています。ナチス,ファシストの独裁者はもういません。しかし共産主義国の支配体制をはじめ,他の独裁支配が盛んとなり,利己的なナショナリズムも野火のようにひろがっています。国家主権および国家の崇拝が形を変えて登場し,盛んに行なわれています。天の神の国の主権に敵対する諸国家のハルマゲドンへの行進は,ますます速度を早めているのです。神の国を支持し,神の国を伝道する人々は,イエスが使徒たちに与えたマタイ伝 10章28節のことばを,今までのどの時にもまして心に留めなければなりません。

      30 それで信仰と忍耐を求める黙示録のどの聖句が今日にあてはまりますか。これらの聖句に述べられている人以外にだれがこれに関係していますか。

      30 世界政治の象徴的な「獣」と,その像である国際連合の崇拝が全人類に強制されようとしている現在,「ここに,聖徒たちの忍耐と信仰がある」と述べた黙示録 13章10節の言葉は大きな意味を持ってきます。「ここに,神の戒めを守り,イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」と述べた黙示録 14章12節も同様です。これら「聖徒たち」の「残れる者」だけではありません。今日,「他の羊」の「大ぜいの群衆」がぞくぞくと「残れる者」に加わり,御国の伝道にすすんで参加しています。世界情勢の進展を考えるとき,「他の羊」の「大ぜいの群衆」にとっても,クリスチャンの忠実を守るために信仰と忍耐が必要です。からだを殺す人間をおそれるならば,「他の羊」はクリスチャンの忠実を守ることができないでしょう。

  • なぜからだを殺す者をおそれないか
    ものみの塔 1965 | 3月15日
    • なぜからだを殺す者をおそれないか

      1,2 (イ)イエスは追随者に対し,だれを恐れるなと告げましたか。その者たちはどんな状態にありますか。(ロ)神はその民を強めるため,預言者イザヤにどんな言葉を語らせて,この事実に注意をひきましたか。

      マタイ伝 10章28節において,イエス・キリストはだれを恐れないようにと追随者に告げましたか。それはどんな人々ですか。それは私たちと同じく死ぬ人間です。彼らは政治的,軍事的あるいは経済的,宗教的に権力をふるい,その支配下におかれた人々からは神と崇められているかも知れません。しかしそれにもかかわらず,彼らは死を避けることのできない単なる人間です。彼らは最初の罪人アダムから,今日地上に住む人々を含めてすべての人に及んだ死を免れることができません。生ける唯一の真の神は,むかしの神の民が世界強国バビロンから解放されることを預言したとき,この事実を指摘しました。バビロンは神の民をしいたげ,その解放を妨げていたのです。神の民に次の言葉が告げられました。

      2 「我こそ我なんぢらを慰むれ,汝いかなる者なれば死べき人をおそれ草のごとくなるべき人の子をおそるるか いかなれば天をのべ地の基をすえ汝をつくりたまへるエホバを忘れしや,何なれば汝をほろぼさんとてそなへする虐ぐる者の憤ほれるをみて常にひねもすおそるるか,虐ぐるもののいきどほりはいづこにありや」。(文語)

      3 (イ)ヤコブの国民にとって,この言葉は何時,適切なものでしたか。(ロ)この同じ言葉は今日だれに適切ですか。なぜそうですか。

      3 イザヤ書 51章12,13節のこの言葉は,紀元前539年に世界強国バビロニアが倒れ,紀元前537年になって征服者のクロス大王が解放の布告を出してのち,ヤコブの国民によくあてはまりました。かつてしいたげられていたユダヤ人の捕われ人は,この布告によってバビロンを去り,その愛した故郷のパレスチナに帰ることができました。しかし現代のエホバの証者についてはどうですか。彼らは西暦1919年,大いなるバビロン

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