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  • 霊の奇跡的な賜物はなぜ絶えたのか
    ものみの塔 1971 | 11月15日
    • 現代の会衆における霊的な賜物

      さて,真のクリスチャン会衆は現在,中世を霊的な暗黒でおおい隠した背教から回復させられました。西暦前537年,ペルシアのクロス王によってイスラエルが,自分たちの土地に帰還させられたように,エホバも統治しているご自分の王イエス・キリストを用いて,現代のクリスチャン会衆を霊的に繁栄した状態に導きいれられました。(イザヤ 1:25-27)神の名前,み子イエス・キリストの地位,神の王国,あがない,復活その他に関する真の教理が回復させられました。三位一体,地獄の火,人間の魂の不滅性などの偽りの教理は聖書に反することが暴露されました。王国の良いたよりを伝道するわざは,全世界にわたって行なわれています。会衆がそのわざを遂行し,その清さ,高潔さ,一致を保つのに霊の奇跡的な賜物が必要ですか。

      いいえ,そのような賜物は1世紀におけるように,全面的に奇跡的な仕方では必要とされていません。というのは,神は会衆に必要なものを異なった方法,より完全で恒久的な方法で付与されたからです。しかしながら会衆の初期の歴史におけると同様,会衆のすべての成員があらゆる能力を所有しているわけではなく,一体としての会衆がそのすべての能力において,神とキリストを正確に代表するよう,各人が互いに補足し合うのです。これは種々の能力を与える神の霊の働きによって成し遂げられます。

      知識に関しては,神はご自分のみことば全部を印刷物の形で備えておられ,今日それはどんなに貧しい人でも入手できます。それを使うなら,神の人は十分な能力を備え,すべての良いわざに対して完全に備えられた者となれます。(テモテ後 3:16,17,新)そのうえ,註釈書,用語索引,聖書辞典などの聖書研究の助けを通して,さらに,勤勉な研究から知識を修得した会衆の男子の助けにより,すべての人が知識を得ることができます。

      知恵も同様に得られ,それを奇跡的に取得する必要はありません。使徒行伝に述べられている初期会衆の経験に加えて,背教から回復させられた現代の会衆の歴史に関する知識も入手できます。以前に対処されなかったり克服されなかったりした問題はとても起こりえません。この時期における油そそがれたクリスチャンの会衆は,イエス・キリストにより「忠実で思慮深い奴隷」に選任されています。(マタイ 24:45-47,新)神のみことばと神の霊の指示を受け,長年の経験を積んだ円熟した男子が,その結果として得た知識を用いて,会衆が諸問題を克服し,そのわざを秩序正しく成功裏に推進するよう助けを与えます。

      同様な方法で強い信仰は,会衆の大多数の成員を通じて会衆内に強力に作用します。それは聖書の研究を通して神の意志を注意深く確かめることにより,また霊の導きに従うことにより成長を促せる霊の実です。(ガラテヤ 5:22)二つの世界大戦の激変中,また神の王国とその宣布に対する火のような憎しみや反対のきびしい試練の間,さらに,無関心,嘲笑,迫害などに面しながらもその全期間を通じて,信仰の人は会衆を導き,生気づけてその使命を果たさせてきました。

      病をいやす賜物やそれと同様な奇跡的なわざは今日必要ではありません。神が古代ユダヤ人からクリスチャン会衆に移行したことは歴史が確証しており,一方,クリスチャン会衆の示す愛と活動それに預言の多くの成就は,実体を明らかにする現代のしるし,また神の恵みがその上にあることを示す証拠となっています。王国伝道のわざが全世界に拡大していることも,一つの強力なしるしです。―コリント前 13:10-13。マタイ 24:14。

      霊感を受けて預言することは今日では不要なことでしょう。聖書にしるされた預言は今日の会衆に対する導きとしては完成しており,付け加えられるべきものは何もありません。(テモテ後 3:16,17。黙示 22:18,19)したがって,神のみことばが完全な導きを備えている以上,奇跡的な意味で預言をわきまえる賜物は必要ではありません。神から権限を与えられて霊感を受けた預言者は今日いないからです。「竜の口より,獣の口より,偽預言者の口より」,あるいは,いわゆる「霊感を受けた表言」なるものを語る他の者たちから出る事柄は直ちに評価され,霊感を受けた神のみことばによって偽りであることが証明されます。―黙示 16:13,14。ヨハネ第一 4:1。

      「しかし異言を語ったり,異言をといたりする力についてはどうか」と尋ねるかたがおられるかもしれません。答えに代えて次の質問を提起しましょう。「王国の良いたよりはすべての主要な言語で,すべての国の民に伝道されてはいませんか」。そのとおりです。206の土地で証言がなされており,聖書の全巻あるいは一部が,1,400以上の言語で入手できるのです。訓練を受けた幾千人もの宣教者が外国語を学んで,それらの土地に住む人々に王国の良いたよりを伝えています。次いで,それを聞いた人々は宣教者の話さない方言を使ってまで,良いたよりを遠く広く伝え,こうして真理のことばを他の人々に説き明かしているのです。

      このようにして神の霊が良いたよりの伝道のわざを導く結果,「もろもろの国・族・民・国語の中より,誰も数へつくすこと能はぬ大なる群衆」が出てきてエホバ神とその王イエス・キリストを賛美しており,王が支配を開始したことを宣布するわざに加わっています。―黙示 7:9,14。

      したがって,霊は初期クリスチャン会衆におけると同様,今日も確かに力強く作用しています。それが成し遂げているわざは,人間の観点から見ると,実際には奇跡的であると言えるでしょう。わざを行なっている人たちがそれを成し遂げるには神の霊を持っていなければなりませんし,彼らは神の霊が実際に成果をおさめさせていることを認めます。

      しかしながら,神の霊が神の民を活動へと鼓舞する力であることを認めない人にとって,成し遂げられた事柄は物事の自然の成り行きと見えるかもしれません。神の会衆内での霊の働きは今日はなばなしいこととして映りません。それは用いられている賜物がそれを所有する人によって長い期間にわたりつちかわれた霊的な賜物であるからです。一方,初期会衆の奇跡的な賜物は,神によって選ばれたクリスチャンに即座に付与されました。―コリント前 12:6,11,18。使行 19:5,6。

      クリスチャンであるわたしたちは今日,神がこのような方法で驚くべき知恵をもって事を処された結果,真理が地に生きながらえさせられたことを幸福に思えます。わたしたちは『神の過分の親切を受けながら,その目的を逸する』者とならないよう,霊の実をつちかうことに今熱心に努めるべきです。―コリント後 6:1。

  • 聖書の原則を尊重する
    ものみの塔 1971 | 11月15日
    • 聖書の原則を尊重する

      ◆ 聖書の原則に従って行動すれば,しばしば良い証言を行なえるものです。南西アフリカの一兄弟は友人から「ビルトング」(野生の雄じかの干し肉)を勧められました。兄弟が事情を調べたところ,その雄じかからは正しく血が抜かれてはいたものの,それは国道で撃たれており,法にふれるものであることがわかりました。兄弟はビルトングをいっさい辞退し,その雄じかは実際には盗んだものであることを説明しました。ビルトングはたいへんおいしい食物なので,友人は非常に驚き,この問題に関係する聖書の原則についての兄弟の説明に注意深く耳を傾けました。そして,聞いたことを自分の妻に話し,夫婦そろって聖書研究をしたいとその兄弟に申し出ました。ふたりは現在集会に定期的に出席しており,次の大会でバプテスマを受けるのを楽しみにしています。

      ― エホバの証人の1971年度年鑑より

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