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神は人類のことに配慮を払っておられますか目ざめよ! 1975 | 1月8日
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神はこの問題について何か処置を取っておられないのですか。
そうです,これまで幾千年もの歴史のページが戦争により血で彩られてきたのはなぜですか。今日の世界の情勢が着実に悪化し,政情不安が高まり,インフレと経済的動揺が深刻化し,至る所で国家的また地方的な問題の処理が大きな失敗に終わっているのはどうしてですか。
答えを見つける
あなたは,こうした事態に対する確かな説明,心と思いを十分に納得させてくれる説明を見いだしましたか。
それを見いだしたと言う人々もいるでしょう。そうした人たちは,「神はわたしのことを気づかってくださるのが分かる。わたしは神に祈り,神はそれに答えてくださる」と言います。神の祝福を受けた証拠として,そうした人たちは,経済上の有利な立場や他の利点など,自分の人生における何かの成功を口にするかもしれません。
では,日ごとに飢えと貧困に直面している世界の幾百幾千万の人々についてはどうですか。そうした人たちはみな神に祈らないのですか。神が気づかっておられる人々は,工業化の進んだ豊かな国にだけいるのですか。
こうした明白な矛盾のために,結局神は気づかってはおられない,と結論する人が多くいます。多くの場合,神の存在を信じられない,という意味でそう言うのです。地上においてよくない状態があまりに広がっているのを見て,そうした人々は,全能の神がどうしてそうした状態を許しているのかといぶかります。若い人々も,多くの偽善や腐敗や不正,また現在の世界の体制の明白な空虚さを見て,「本当に神がいるのだろうか」と疑問を抱きます。
神の存在を信ずると唱える人々の中には,現在の物事の状態は人類に対する神の意志に添うものであり,地球はもともと人々が苦しみを経験し,後に天の至福を受けるための機会に浴する所であった,と言う人がいます。そのような考えは,『神は愛である』という聖書のことばと調和しにくいものを含んでいます。(ヨハネ第一 4:16)それは,『柔和な者は地を受け継ぐ』という神の約束を忘れられたもののごとく思わせ,聖書の他の数々の約束も古代の当てにならない本の無意味なことばと思わせることになります。(詩 37:11,新; マタイ 5:5と比較)犯罪がはびこり,混乱して安定の欠けたこの世界が神の意志の反映であるとすれば,『神の王国が来て神のご意志が地上に成されるように』との祈りはもはや不必要になります。その祈りの答えはすでにここにあるからです。しかし,正直に言って,あなたはそうであると信じられますか。―マタイ 6:10。
それでは,どのように説明できるでしょうか。この点を知ることには価値があります。正しい答えを得るなら,確固とした希望が持てます。
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人類の苦悩 ― だれが配慮を怠った結果ですか目ざめよ! 1975 | 1月8日
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人類の苦悩 ― だれが配慮を怠った結果ですか
これまで,苦悩は人間の生活にとって厳しい現実となってきました。このことは現在でも変わりません。しかし,これは神の側に配慮が欠けている証拠ですか。
分別のある人は,他の人に責任を帰する前に,まず十分な情報を得て,『問題の全ぼう』を見きわめることに努めます。実際の証拠を検討してください。そうすれば,神が配慮を払っておられない
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