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  • そのすべての始まり「全く偶然に生じた」のですか
  • 目ざめよ! 1980
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目ざめよ! 1980
目80 12/22 9–12ページ

そのすべての始まり「全く偶然に生じた」のですか

今日存在する人間やその他の生物がどのようにして存在するようになったかということになると,人々の考え方は様々です。あなたは学校でその考えの幾つかを教わったことでしょう。

これらのものは下等な形態の生物から進化してきたと信じる人もいます。一方,そのすべてに設計者また造り主がいて,その方はご自分でお造りになったものすべてよりも偉大な知性と多くの知識を有しておられる,と信じる人もいます。

あなたはどう思いますか。どちらの方が道理にかなっているように思いますか。どちらの方が正しいかを,自信をもって言うことができますか。

進化論を信じる人々は,特定の動物や鳥の間に見られる類似点を指摘し,これは一つのものが別のものへ進化した証拠だ,と言います。そうした生物の前肢(手)の骨格の幾つかを描いた右の図を見てください。似ているのではありませんか。これは,一つのものが別のものへと少しずつ変化していったという意味ですか。

では,上の絵の飛行機にはある程度の類似点が見られませんか。だからといって,近代的なジェット機が他のものからひとりでに進化したと結論するのは道理にかなったことですか。

人間が飛行機を作るずっと以前から,鳥には空を飛ぶ能力が備わっていました。その上,鳥にはできても飛行機にはできないことがあります。それは自らの種族を殖やすことです。飛行機が理知ある設計の所産であることを疑う人は一人もいません。それでは,鳥が理知ある設計の所産でないと信じるのは道理にかなったことでしょうか。

ある生物が別のものへと進化したと述べる人々は,物質がすでに存在していたという前提で話を始めるのが普通です。そうした人々は,物の始まりについてではなく,その発達してきた過程と自分の考えるものについて話しているのです。

進化論を信じる人々の中には,自分たちの信じている事柄の弱点がそこにあることを知っており,大昔に生命がどのようにしてひとりでに始まったかを示そうと躍起になっている人もいます。それは,「自然発生」説と呼ばれています。別の言葉で言えば,幾つかの状況がちょうどよい時に,うまい具合に重なり合って,全く偶然に生じたと言うことになります。それによると,生きた単細胞が無生の物質から生じました。言うまでもなく,そうした人々は依然としてすでに存在していたもの,つまり物質を前提として話をすすめています。

確かに,進化論を信じる科学者たちは,数種の特定の気体に電気を通し,生命の基礎となる酸を造り出せることを示しました。もちろん,それは別の細胞に生命を伝える力のある生きた細胞ではありません。それはさておき,ここで行なわれていることをよく考えてみましょう。科学者たちはすでに存在する気体を使って,ちょうどよい具合に配合された気体を用いて実験しているのです。科学者は電気を流さなければなりません。その実験全体は注意深い管理の下で行なわれます。

ここで証明されるのは,生命に必要とされる物質のほんの幾つかを作るためだけにも,理知ある導きが必要とされる,ということです。それが「全く偶然に生じる」わけではないのです。

組み立てさえすれば一台の自転車になる部品一式をある人からもらったとしましょう。しかし,組み立てる人がいなければ,その自転車に乗れますか。5年間待ったとしたらどうでしょうか。あるいは10年間待ったとしたらどうですか。それが「全く偶然に生じる」ようなことはありません。理知を持った人がそれを組み立てなければなりません。

これを考えると,進化論を教える本が次の点を認めざるを得ないのも少しも不思議なことではありません。「最初の生物がずっとずっと昔にどのように生まれたかについては,科学者の推測の域を出ない」。その信じるところは,単なる推測に過ぎないのです。

では,そのすべてはどのようにして始まりましたか。あなたはどこから生まれてきましたか。自分には父親も母親もいなかったと言う人の言葉を信じますか。生きた親なしに生まれて来る人はいないことは周知の事実です。

では,最初の両親はどこから生じたのでしょうか。聖書は,最初の夫婦が神によって造られた,と答えています。「神は人をご自分の像に創造してゆき,神の像にこれを創造された。男性と女性にこれを創造された」― 創世 1:27,新。

わたしたちは自らを造ったわけではありません。「知れ,エホバが神であることを。わたしたちを造ったのは神であって,わたしたち自身ではない」。(詩 100:3,新)その同じ創造者は,広大な宇宙とその中のすべての物を造られたのです。

創造者は偉大な力をもってその業を行なわれました。宇宙を構成する物質は限りないエネルギーの源からしか生じません。聖書はエホバがその源であられることを示しています。「わたしは,わたしの大いなる力……によって,地と,人間と,地の表にいる獣を造(った)」。(エレミヤ 27:5,新)神はまた,「あふれる動的勢力[エネルギー,新世界訳英文字義訳]」をもたれ,「力に満ち満ちておられる」とも述べられています。―イザヤ 40:26,新。

[12ページの囲み記事]

これまで見てきたように,今日存在する物が理知ある設計の所産であることを証明するものはたくさんあります。ですから聖書はこう述べています。「言うまでもなく,家はすべてだれかによって造られるのであり,すべてのものを造られたのは神です」― ヘブライ 3:4。

この宇宙に初めがあったことは科学も認めるところです。それは以前からずっと存在していたわけではありません。まさに聖書の述べる通り,「初めに神は天と地を創造された」のです。(創世 1:1,新)このすべては,そのようにして始まったのです。

[10ページの図版]

一つのものが別のものへと進化したのですか

鳥

クジラ

人間

飛行機は設計されたものです。では,鳥はどうですか。

[11ページの図版]

注意深い管理の下に行なわれる実験

組み立てる人が必要

[12ページの図版]

あなたは生きた両親から生まれました

最初の人間夫婦は神によって造られました

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