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囚人の更生 ― どうすれば首尾よくそれを果たせるか目ざめよ! 1975 | 8月22日
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ています。そのうち2人は刑務所の中で,4人は仮釈放中にバプテスマを受けました。
首尾よく更生させる道
ある刑務所当局者が証言しているとおり,前述のような経験はだんだん珍しくなくなっています。連合メソジスト教会の僧職者ディーン・M・ケリーが述べたように,エホバの証人は確かに「この社会の犯罪者や麻薬中毒者を救い出して」います。その上,そうした人々は犯罪に逆戻りするどころか,自分の生活を神の要求に合わせるよう,さらに他の人々を助ける面でよい働きをしてきました。
多くの刑務所当局者が困難な問題に直面していることは容易に理解できます。刑務所では囚人の暴動が起きたり,囚人たちが人質を取ったり,禁制品がひそかに囚人に手渡されたりしたことがありました。囚人の更生はたいてい失敗に終わりました。しかし,カリフォルニア刑務所機構の責任者であるプロキュニアーが認めているとおり,「既決の重罪人を“善良な人々”から隔離」することは,明らかに問題の解決策とはなりません。
エライン・ハントがアンゴラ刑務所の状況について述べた次のことばは,まさにその点を突いています。「当刑務所は,他の刑務所で起きたような大問題に直面したことはない。そして,その理由の一半は,囚人たちが外部の人々とできるだけ接触を保つことや宗教面からの積極的な影響を受けることを許している点にあると思う」。
エホバの証人はどの地方でも,喜んで刑務所の中にまで出かけて行って,囚人たちが神の言葉に書かれている義の原則を学ぶよう助けるために,惜しみなく自らの時間を用います。そうすることは,多くの犯罪者を首尾よく更生させる方法であることが証明されてきました。アンゴラ刑務所のヘンダーソン所長は,エホバの証人の業に協力して働いた結果得られた経験に関してこう述べています。「少なくともわたしが経験したことからすれば,エホバの証人の中にはうそつきはいない。エホバの証人は誠実で,囚人たちを助けたいと願っている。彼らは問題を起こしたことがない」。
あなたが刑務所の当局者のおひとりでしたら,ご遠慮なく土地のエホバの証人に助力を求めてください。あるいは,エホバの証人が刑務所を訪問したりするような場合には,生活を改めさせるよう囚人たちを助けたいというエホバの証人の申し出を十分に考慮してみてください。そのようにして囚人たちが生活を改めることは囚人たち自身にとって,また社会全体にとって益となります。
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悲惨な生活を強いられる子供目ざめよ! 1975 | 8月22日
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悲惨な生活を強いられる子供
● ネパールのカトマンズにある一宮殿には,子供が生きた“女神”として祭られています。クマリと呼ばれるこの少女はわずか7歳ですが,3歳の時から礼拝の対象としてこのヒンズー教の寺院に閉じ込められています。ヒンズー教の一学者は,人がクマリに選ばれるのはその人の生まれた時の星の位置が,「特に強い運命線」を示しているからである,と説明しています。その少女は寺院の儀式を執り行なったり,自分を礼拝するために遠くヒマラヤの村々からやって来る人々に祝福を与えたりして毎日を過ごします。礼拝に来る人の大半は,子供を欲しがる不妊の婦人です。クマリの両親はそこに訪ねて来ても,我が子に触れたり,特別なあいさつを受けたりすることは許されません。思春期になるとその子供は解放され,別の幼いクマリがその代わりに女神になります。しかしながら,前述の学者はこう述べています。「その子供が解放されたとしても,配偶者を見つけることはほとんどないであろう。当地の男性は,強い運命線を持つ婦人に関して迷信的な考えを抱いているからである」。その学者はさらに,「ごく最近までクマリだった少女のうちの幾人かは,売春婦としてカトマンズの街頭をさまよっている」と述べました。
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