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  • 神の新秩序への人類の救出
    ものみの塔 1972 | 4月15日
    • この神は,新しい天と新しい地を伴う新秩序を創造するという公表されたご自分の目的に関して,もし考えを変えるなら,ご自身にそむくことになるでしょう。その新しい地には,人間の最初の両親から受け継いだ罪により神から離反した人類の海はもはや存在しなくなるのです。ゆえに,神は人類になんら負うところがありませんが,望ましい新秩序をもたらそうと考えており,1,900年もの歳月を経たあとでさえご自分の考えを変えてはおられないのです。これは良いたよりではありませんか。

      人間の努力をはばんでいるのは何か

      18 「新しい地」が存在するには,その前にまず何が存在しなければなりませんか。

      18 神は単に「新しい地」だけでなく,「新しい天」をも創造すると約束しておられることに注目してください。これは,死んでゆく人類が新秩序を持つのに最も肝要な事がらは何かを神が知っておられるということを如実に示しています。まず最初に「新しい天」がなければ,「新しい地」はありえません。それは人間の頭上の視界内に新たに存在する太陽,月,恒星,惑星そして島宇宙のことですか。そうではありません。大空にあるそれら理知のない見える物質の天体は,古代バビロンの日以来,占星術者が教えてきたように,人間の事物の秩序になんらかの影響を及ぼすということはありませんし,またそうすることはできません。しかしエホバ神は「新しい天」という表現によって,人類に対する超人的な天的支配を行なう,目に見えない霊的な新しい理知的存在のことを意味しておられます。

      19 「新しい天」という表現がそのような意味を持っていることを,預言者ダニエルそしてイエス・キリストはどのように示していますか。

      19 古代バビロンの王が見た,1本の大木に関する夢を預言者ダニエルが解き明かすさいに用いた「天」ということばも,同様の意味をもっています。ダニエルは語りました。「七の時を経て汝つひに知ん至高者人間の国を治めて自己の意のまゝに之を人に与へ給ふと 又彼らその樹の根の上の斬株を遣しおけと言たれば汝の国は汝が天は主たりと知るにいたる時まで汝を離れん」。(ダニエル 4:25,26)人類に対する理知的な見えない天的支配と管理というこの考えは,『天の王国は近づいた』とふれ告げたイエス・キリストのことばの中にも含まれています。―マタイ 4:17,新。

      20,21 (イ)「新しい天」という表現は何を示唆していますか。それは人間が物事をより良い方向に改善しえないことをどのように明らかにしていますか。(ロ)世故にたけた人びとはこのことに関してどのように自分を欺いていますか。

      20 「新しい天」に関する神の約束は,人類を支配し,目に見えないさまで現在の事物の秩序を制御している古い「天」が存在することを示唆しています。この象徴的な古い天は現在の秩序を改善し,人類を自滅の危機から救うことを願って,恒久的な改革を図ろうとする人びとのあらゆる誠実な努力をはばむ超人的障害物として立ちはだかっています。人類の歴史が今日に至るまで終始証明してきたとおり,人類にとってこの古い「天」は,自己信頼をこととする男女を絶えず出し抜く見えない敵となっています。

      21 この科学的な頭脳時代の世故にたけた人びとは,そのような見えない超人的で理知的な霊者としての敵の存在は信じないばかりか,嘲笑します。しかし,その同じ敵は,みずからを欺く以上の大馬鹿者はいないということを知っています。しかし,古い「天」で表わされているその敵とはだれですか,と尋ねる人は愚かな人ではありません。

      22,23 天から来て,また天に戻ったかたは,その敵がだれかについてどのように人びとに語りましたか。

      22 天から地上に来て33年余人間として生活し,次いで見えない霊的な天に戻ったかたは,その敵がだれであるかを告げておられます。地上におられた時のこと,神の王国をふれ告げるために,そのかたから福音宣明者として派遣された70人の男の人たちは,戻ってきて,「主よ,〔悪霊〕すら我らに服す」と報告しました。イエス・キリストはそれら喜びにあふれた福音宣明者たちになんと返答しましたか。「われ天より閃く電光のごとくサタンの落ちしを見たり」と言われました。(ルカ 10:1-18,〔新〕)この事物の体制の終結に関するご自分の預言の終わりの箇所でイエスは描画的なたとえを述べ,山羊のような人びとに対して「詛はれたる者よ,我を離れて悪魔とその使らとのために備へられたる永久の火に入れ」と告げる時が訪れることを予告されました。(マタイ 24:3; 25:31-33,41)それから3晩ののち,ほどなくして自分が裏切られ,刑柱につけられて無残な死を遂げることについてご自分の忠実な使徒たちに語ったとき,イエス・キリストは次のように言われました。

      23 「今この世の審判は来れり,今この世の君は逐ひ出さるべし」。「この世の君きたる故なり。彼は我に対して何の権もなし」。(ヨハネ 12:31; 14:30)「視よ,サタン汝らを麦のごとく篩はんとて請ひ得たり」― ルカ 22:31。

      24 こうしてイエスは,現在人類を制御している「天」について何を示されましたか。パウロによれば,人類の世はだれを崇拝していますか。

      24 これはこの問題に関する権威者としてのほかならぬイエス・キリストご自身のことばです。象徴的な古い天,つまり現行の古い秩序が続くあいだ人類を支配し制御する現在の超人的な「天」を構成しているのは,サタン悪魔とその悪霊たちです。人類の大多数は,「新しい天と新しい地」を約束しておられる真の神を崇拝するかわりに,悪魔と悪霊たちを崇拝しています。悪魔は人びとに対する自分の活動や欺瞞を隠すのに狡かつで,策略にたけています。というのは,クリスチャンの使徒パウロはこう書いているからです。「この世の神は此等の不信者の心を暗まして神の像なるキリストの栄光の福音の光を照さざらしめたり」。(コリント後 4:4)こう説明した使徒パウロは,偽りの神サタンのことを言っていたのです。

      25 アダムとエバを誘惑して,神の意志に反する計画を探り出させたのはだれですか。

      25 さらにイエス・キリストは,サタン悪魔が,神の意志に反する計画を探り出すよう,廉潔なアダムとエバを誘惑した見えない張本人であることを明らかにしました。サタンはこうして,今日の死に向かう不完全な状態をわたしたちすべてにもたらしたのです。

      26 イエスはサタンを人殺しと呼びましたが,サタンはどうしてそのような者になりましたか。

      26 ある時,イエスはその死を図ろうとしていた,聴衆の中のある人たちに話しかけて,こう言われました。「汝らは己が父,悪魔より出でて己が父の慾を行はんことを望む。彼は最初より人殺なり,また真その中になき故に真に立たず,彼は虚偽をかたる毎に己より語る,それは虚偽者にして虚偽の父なればなり」。(ヨハネ 8:44)人間の最初の住みかであったエデンの園でサタン悪魔はエホバ神を偽り者と呼びました。それから,最初の女エバは悪魔のことばを信じ,その後,彼女の夫アダムは妻に組して彼女といっしょに神にそむきました。ゆえにエホバはわたしたちの最初の両親に死の宣告を下しました。そしてサタン悪魔はそうした結果を引き起こしたゆえに,イエスの言われた「人殺」となりました。サタンはまた,わたしたちをも殺しました。なぜなら,わたしたちは,死ぬべき状態を罪深いアダムとエバから受け継いできたからです。―創世 2:7–5:5。

      27,28 (イ)世の有能な人びとでもわたしたちのどんな無力な状態を除去できませんか。あるいは,軍隊や革命家はわたしたちから何を排除することができませんか。(ロ)パウロはわたしたちが何に相対しているかについてエペソ人におよそどのように教えましたか。

      27 政府の支配者,立法者,判事,医師,科学者たちは,そのなしうる事すべてをもってしても,受け継いだ罪と不完全さゆえに今なおわたしたちすべてが留められている,死に定められた状態を除去することはできません。また,わたしたちの最初の両親が創造者なる神に反抗したゆえに追い出されたエデンの園に,わたしたちを連れ戻すこともできません。世の軍隊や社会革命家たちが何を試みようとも,人類にまつわりついてきた,悪霊の古い「天」を排除することはできません。このことでは世の軍隊や革命家は,他の人間とではなく,目に見えない超人的な勢力と争っているのです。使徒パウロがアジアのエペソにあるクリスチャン会衆にあてて次のように書き送ったことばからすれば,全人類は何に相対しているかが大体わかります。

      28 「悪魔の術に向ひて立ち得んために,神の武具をもて鎧ふべし。我らは血肉と戦ふにあらず,政治・権威,この世の暗黒を掌どるもの,天の処にある悪の霊と戦ふなり」― エペソ 6:11,12。

      29 イエスとその使徒たちは悪霊を追い出したにもかかわらず,何をしようとはしませんでしたか。その結果,今日どんな事態が見られますか。

      29 使徒パウロは,イエス・キリストご自身また他の使徒たちと同様,悪霊に取りつかれた人たちから悪霊を追い出して,哀れな犠牲者を解放しました。しかしながら,地上におられたイエス・キリストやその使徒たちは,悪霊による政治・権威,この世の暗黒を掌どる者また天の処にある悪の霊で構成されているこの見えない古い「天」をくつがえそうとは決してしませんでした。19世紀前のその当時は人類のそのような解放を行なうべき時ではなかったのです。したがって,それら邪悪な悪霊で成る「天」は今日に至るまで引き続き人類と人間の事がらを支配してきました。人類家族は今も,この見えない支配の恐るべき影響を経験していますし,しかもそうした支配に立ち向かうには全く無力です。

      30 わたしたちは救出者をだれに求めざるをえませんか。『詛はれ』ないようにするには,わたしたちはだれにたよらなければなりませんか。

      30 人類は,破滅をもたらしかねないこうした悪霊の天から自分たちを救ってくれる解放者を切実に必要としています。エホバ神は必要な救出者を起こされました! 待望の救出のためのエホバの予定の時は間近です! わたしたちは人間の「君たち」もしくは人の子に救出者を求めることはできません。そうするなら,わたしたちは『詛』れるでしょう! わたしたちはそのような救出者をエホバに求めざるをえません。その救出者はだれですか。

      31 エホバに選ばれたそのかたは何を行なうことができますか。それは新秩序にとってなぜ基本的な要求といえますか。

      31 それはエホバ神によって選ばれたかたであり,悪霊で成るこの古い「天」を滅ぼしうるかたです。この古い秩序を支配してきたその邪悪な「天」を除かないかぎり,人類のための新秩序は存在しえません。「新しい天」なくして人類のための新秩序はありえません。これは基本的な要求であるとともに,第一の要求です。エホバ神はそうした「新しい天」を創造すると約束されました。

      32 「新しい天」を構成する者たちは「今の天」のそれとどのように釣り合いますか。「新しい天」の枢要で不可欠な者とはだれですか。

      32 邪悪な「今の天」は見えない超人的な霊者で構成されているのですから,新しい天もやはり見えない超人的な霊者で構成されているに違いありません。使徒ペテロは,「されど我らは神の約束によりて義の住むところの新しき天と新しき地とを待つ」と書き送って神を待ち望み,神に信頼するよう,仲間のクリスチャンを激励しました。(ペテロ後 3:13)神はすでにその「新しい天」の首位者,枢要かつ不可欠な者を起こされました。そのかたは神の忠実なみ子,主イエス・キリストです。この救出者を歓呼して迎えてください!

  • 命を尊んだ初期クリスチャン
    ものみの塔 1972 | 4月15日
    • 命を尊んだ初期クリスチャン

      古代ローマの世界は流血行為を楽しんでいた。しかしながら,「ローマのカタコーム(地下墓地)」と題する本の中でW・H・ウイスローは次のように指摘している。「[初期クリスチャンは]人命に新たな尊厳さを付与し,胎児をおろす異教の習慣を殺人行為として公けに非とすることさえした。幼児を捨てて殺すことは異教徒の間で広く一般に見られた恐るべき慣行であり,プラトンやアリストテレスさえこうした事実を認めた。われわれは当時のクリスチャンがそのような捨て子を死から救ったり,あるいはさらに恐ろしい運命である堕落の一生から救い出して,優しい博愛の精神を示した証拠を持っている。当時のクリスチャンはまた,『自殺』を非とする全能者の規範の正しさを力説したが,その罪悪を異教徒は美徳として称揚さえした。その全能者の規範は,ヨブの場合のように辛抱強く忍耐することは,カトーの自害以上により高尚な勇気を表わすものであると教えている。

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