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  • 史上最大の圧力が加わりはじめた
    目ざめよ! 1972 | 4月22日
    • います。世界人口はいまや35年ごとに2倍になっているのです。

      表にのせられている問題はどれも,地上の全生物に悲劇的影響をおよぼしうるものです。しかも核戦争の脅威は含まれていないのです。これらの問題を合わせて考えてみれば,専門家たちが将来に対して悲観的な理由が理解できるでしょう。彼らは人類が,なにかの災厄的最高潮に向かって,急速かつ確実に進んでいることを知っているのです。

      神のことばである聖書は,この前例のない圧力の時を預言していました。1914年以来生じているできごとは,驚くべき正確さで聖書の預言を成就しています。しかしこれらのできごとは,大きな圧力をもたらしていながら,それ自身は圧力の根本原因ではないのです。この根本原因が除かれないかぎり,今日人類のうえにのしかかっている重圧を排除する方法はありません。ではその根本原因は何でしょうか。

  • この時代の圧力の根本原因
    目ざめよ! 1972 | 4月22日
    • この時代の圧力の根本原因

      どこがまちがっているのでしょうか。今日の世界は,新しい発明品や便利品,増加した余暇などを楽しんでいます。またスピード,動力,能率に恵まれ,政治や社会福祉における組織形態も進歩したものを有しています。にもかかわらず,現在は以前のどの時代よりも不満,いらいら,ざせつ感の多い時代と言えます。なぜですか。なにかがまちがっていることは明白です。でも何でしょうか。

      それは人間の発明品よりも,あるいは人間が築き上げた政治的,社会的機構よりもずっと深いところにあります。

      問題の根源をさぐる

      ひとつの例をとおして考えてみましょう。ある国のひとつの建設会社が,その国にひとつしかないセメント会社のセメントを使うとします。建設会社はそのセメントを使って,大きな政府の建物,ついで工場,アパート,学校などを建て,最後に橋を建設します。しかしそれらの建造物はひとつずつ,破壊または倒壊にさえ至る構造上の弱さを見せはじめます。建設会社は,新しい計画,設計,建築方法などを用い,建てかえたり,完全に新しい構造のものを建てたりして一生懸命に努力しますが,結果はいつも同じです。

      建設会社はその問題を解決するために,さらに他の計画や方法を試みつづけるべきでしょうか。問題は基本となる建築材料のセメントにあるのです。そのセメントには力が欠けているのです。小さな建物の場合はかなりもちますが,大きな建物の圧力やひずみに会うと,その欠点がはっきり出てきます。科学的に分析すれば,かくれた弱点は明らかになります。

      もし会社が,何かを添加するなどして,その弱点を補うかまたは相殺する方法を見つければ,そのときはじめて会社は,ある程度成功を収めることができます。

      人類についても同じことが言えます。

      人間は,平和で繁栄した楽しい世界をつくろうとしていろいろ試みてきました。あらゆる種類の,そしてあらゆる型の政治機関を組織し,それは今日に至るまで際限なく続けられています。人間はまた広範囲にわたる種類の多くの他の制度 ― 社会,経済,教育制度など ― を発達させてきました。みな,地上の生活を快適でしあわせな,報いのあるものにすべく仕組まれたものです。しかし歴史は,それらの政府や制度が次々と崩壊していった証拠で満ちています。今日のわたしたちは,そのすべてが,圧力のもとに次第に崩壊してゆく明らかな兆候を示しているのを見ています。

      新しい計画や設計や方法によって,政治的,経済的,社会的指導を変えるとか,細工をしてごまかすことにより,人間は問題を変化させ,失敗を成功に変えることができる,とわたしたちは期待すべきでしょうか。そういう期待はすべきではありません。なぜならそれらの政府や制度を構成する基本的な建築材料に欠陥があるからです。その建築材料とは何ですか。

      人間,つまり人々です。

      地上の生活を管理する政府と他の諸組織は人々によって構成されています。彼らは発明をし,機械や工場を作ってそれらを利用,もしくは誤用します。

      それは簡単なことに聞こえるかもしれません。それでも今日の世界の設計者や建設者たちは,この根本的な問題の処理に完全に失敗しています。特定の支配者たち,指導者たち,または団体だけでなく人類全体に,この失敗の原因である欠陥のあることは明らかです。聖書はそれが何であるかを示しています。それは罪です。聖書はまた,現在ある程度までその欠陥を相殺するのに必要な“要素”を供給します。

      あなたはこの説明に反感を感じますか。ある人はそうです。もしそれに反感を感じるとすればその人たちはどういう考えをもっているのでしょうか。人類が自分の問題の解決に完全に失敗したことについて,ほかにどんな満足のいく説明ができるのでしょうか。

      真の変化が必要

      この世の人々は,用心して「罪」ということばを使わないようにしますが,実際には次のことを認めることを余儀なくされています。つまり今日の圧力から真に解放されるには,人々の変化がぜひとも必要だということです。しかし彼らはその変化をもたらす方法を知っているのでしょうか。次のことばを聞いてください。

      たとえばニューヨークに住む下院議員ジェームス・H・シューアーは犯罪について「犯罪はアメリカ人の生活のほとんどあらゆる面に織り込まれている社会問題である……これをコントロールすることは人々の思いと心を変えることを意味する」と述べています。―「ツー・ウォーク・ザ・ストリート・セーフリー」,191,192ページ。

      都市の退廃について,専門家のエドワード・C・バンフィールドは,「『人々の心と思いの変化』が非常に多くの問題を解決することに疑問の余地はない。しかしどのようにしてその変化をもたらすかである。その方法が具体的に示されないかぎり,この『解決策』は空想的なものとして退けねばならない」と言っています。―「ザ・アンヘブンリー・シティ」,240ページ。

      ドゴール前フランス大統領は,戦争と暴力について,次のように書いています。「われわれは希望するかもしれないが,人々や国家の戦争の根本原因である激情と利己主義がなくなると考えられる理由がはたしてあるだろうか。……要するに,人間のその性質は,今と違うものになるであろうか」―「ザ・エッジ・

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