-
あなたの感謝を表わしなさい王国宣教 1976 | 6月
-
-
この歩みは物質への欲望に基づく目標を追い求めている人々が見いだすことのできない喜びや思いの平安をもたらします。これは確かに神に対するあなたの感謝を表わす優れた方法です。
機会はすべての人に開かれている
6 ある兄弟姉妹は正規開拓者として奉仕したいと思ってはいるものの,自分がそれを行なう立場にいないということを現実的に認めなければなりません。それでも,感謝の気持ちは心の込もったそれと同じ精神を人に与えます。これらの方々の多くは,休日や休暇または仕事が暇な時を一時開拓を行なう格好な時とみなします。ある家族は生活費を蓄え,家族の中から一人,あるいはそれ以上が開拓奉仕を行なうようにしています。他の人々は周期的に丸々数日を奉仕のために計画し,会衆の伝道者としての奉仕に加えるようにしています。開拓奉仕を行なっている人は他の人がもっと活発になるよう励ますことができますし,伝道者たちは開拓者に交通の便を備えてあげたり,一緒に働く仲間となったりすることができます。感謝の気持ちに動かされて最善のものを与えようとする時,わたしたちはたいてい,神への賛美を増し加える幅広い機会を見いだします。
7 多くの新しい方々が集会に出席しています。それらの新しい人々は自分たちの福祉のゆえに示される愛ある関心と,学んでいる良い事柄により心の中で感謝の思いをつのらせているでしょう。彼らは新たに学び取った希望に動かされて,公に言い表わすようになるかもしれません。(ローマ 10:10)6月の冊子の配布,7月の新しい書籍を配布する活動などは彼らが王国の賛美者の一人に加わる絶好の機会となるかもしれません。彼らの身近にいるわたしたちは励ましと援助を与えることができます。もし彼らがそう願っており,資格を備えているなら,野外奉仕を通して神に対する感謝を表わすことに加わるよう是非暖かい招待を差し伸べましょう。
8 以上述べられていることすべてから,わたしたちはエホバの奉仕においてもっと多くを行なうことについて考えるよう励まされます。これはパウロが兄弟たちにした,「なおいっそう行なってゆきなさい」との勧めと同じです。(テサロニケ第一 4:1)どんな理由のためにですか。わたしたちがエホバのすばらしい備えを喜んでおり,わたしたちの心がそうした備えに対する感謝で満ちあふれているからです。もっと多くのことをしたいという願いはエホバがわたしたちに与えてくださったすべてのことに対する深い感謝,そして他の人もわたしたちと同じような祝福を受けるよう助けたいという真実の関心からわき出るのです。
9 彼らは熱意を込めて感謝を表わしたので,パウロは『彼らの忠実な働きと愛の労苦,また彼らの希望のゆえに示す忍耐』をほめました。(テサロニケ第一 1:3)あなたは感謝をより十分に表わす何らかの方法を見いだせますか。
-
-
6か月の研究はどうなっていますか王国宣教 1976 | 6月
-
-
6か月の研究はどうなっていますか
1 3月の報告によれば現在5万5,317件の家庭聖書研究が司会されています。これは2月よりも600件以上多い新最高数でした。引き続き羊のような人々が集められているのを知るのは本当に喜ばしいことです。そしてわたしたちの願いまた目標は彼らが進歩して,悔い改めの実を表わし,救いにふさわしい者であることを自ら実証することです。時は縮まっていますから,このことは急を要します。
2 家庭聖書研究を通して,人が真に真理を愛し,そのためにふさわしい進歩を示すかどうかを見るためにはある期間が必要です。そしてわたしたちはそのために普通6か月間を目標としているのです。そしてこの6か月間はそのために十分な長さであると確信しています。もちろんある事情でそれ以上の期間研究を続ける場合もあり得ることです。たとえば自分の子供との研究は(もし報告しているならば)当然に6か月以上続くでしょう。その他のやむを得ない場合もあります。
3 しかし,報告によれば,ある研究はかなりの期間続けられているとのことです。その方々は本当に進歩していますか。真の崇拝を自分の生き方として受け入れていますか。もし研究生にそうした変化が見られるならば,あなたは引き続き円熟したクリスチャンになるまで援助を与えることでしょう。しかしある場合,その研究生は「真理」の本のほかにも「平和と安全」や「偽ることができない」などの本まで一緒に研究し,その研究は1年から1年半も続いています。集会には時々出席しますが,進歩をそれ以上示そうとしないのです。そのような場合,司会者はそうした長い研究を打ち切るべきかどうか判断に迷うかもしれません。考えてみるべきひとつの大切な要素があります。それは何でしょうか。
4 それは時間という要素です。この古い世の体制の状態を見るとき,その滅びがいまや非常に近くなっていることを十分に理解できます。それ故にわたしたちが用いることのできる時間は限られており,決してむだに浪費したくないものです。マラウィの兄弟たちのような状態をすべての国で経験するわけではないにしても,同様な困難がわたしたちをおそう時には,新しい研究生を見いだし援助するということはほとんど不可能になることでしょう。それですから,今まだ悔い改めて神の民のひとりになる機会のとびらが開かれているこの時を十分賢明に用いたいものです。時間を真に貴重なものとみなし,神のあわれみに感謝する人々のためにそれを用いたいと思います。今は決して,手をこまねいて,ゆっくりとする時ではありません。
5 世界の情勢のゆえに,ますます大勢の人が平和の良いたよりに耳を傾けるようになりました。人間にはなぜこれらの悪い状態を改善できないのだろうかと人々は考えるようになっています。ですから,本当に関心を示さず,聖書の真理を生活の道として受け入れない人々のために時間を不必要に用いるのは賢明ではありません。その時間を,より関心を示す人々のために用いるべきでしょう。6か月という期間は人が聖書の音信に対してどのような態度を取るかを判断するのに短すぎるということはないでしょう。
6 この提案は6か月が経過したら自動的に研究を中止するということを強調するものでは決してありません。その研究を中断する前に,どうしたらその研究生を助けられるかと自問してみるべきことを強調するものです。6か月間にその人のためにできることはたくさんあります。次のことを自問してみましょう。自分は本当に研究生を助けたいと望んでいるだろうか。そのため,できるだけ毎週研究を行なっているだろうか。自分自身の研究への準備は十分だろうか。研究生の関心事にも十分の注意を払ってその関心を保つようにしているだろうか。また研究の時以外にもその人を訪ねて真実の友となるように努力しているだろうか。神の存在をある程度認める様に助けるだけでなく,神の組織とそこにある霊的パラダイスを認識するよう助けているだろうか。そのほかにも行なえることはあるに違いありません。
7 「組織」の本の121ページから125ページの提案を取り入れてみてごらんなさい。またかなり長く学んでいる人々に対しては1973年11月号の「王国奉仕」,4ページ,「優柔不断な人たちを助ける」,また,1974年4月号3ページ「なおもためらっている人についてはどうですか」の提案に従って励ましてみてください。エホバ神の組織のこうした提案をよく取り入れることにより,成長させてくださる神により頼んでいることを示すことができるのです。―コリント第一 3:7。
8 毎週5万5,000人以上の人々が家庭聖書研究において援助されていることは本当にすばらしいことです。引き続き熱心に教え,ふさわしい人々が救いに導かれるように努力いたしましょう。
-
-
あなたは本当に聖書研究を持つことを望みますか王国宣教 1976 | 6月
-
-
あなたは本当に聖書研究を持つことを望みますか
1 時が残されているうちにキリストの弟子となる人々を教えるため,さらに多くの聖書研究の教え手が必要とされています。イエスが命じられたことからすればこの業は重要なものです。―マタイ 28:19,20。
2 ある人はいろいろな理由で,自分には聖書研究の業にあずかる資格がないと感じるかもしれません。しかし,たとえ真理に日が浅く,野外奉仕での経験が比較的に乏しいとしても,誠実な願いがあれば資格を得て,人々を助けるよう促されるでしょう。一人の若者はまだ研究中でしたが,自分が学んだことを喜んで人々に知らせました。この若者がある年取った婦人の家で働いていた時にその婦人は彼の語ったことに大変興味を覚えました。それでこの若者はその老婦人と研究を始めました。彼がバプテスマを受けた数か月後,この年取った婦人がバプテスマを受けるのを目の当たりに見た彼の喜びを想像してください。
3 年若いみなさんは聖書研究の業にあずかれますか。あずかれます。学校に通っている多くの人々は昼休みや他の自由な時間に級友と研究を司会しています。
4 あなたは多くの責任を持つ家族の頭ですか。ある方々は昼休み,あるいは晩の時間に研究を司会しています。あるいはあなたは小さなお子さんのいる忙しい主婦ですか。多くの人々は,近所の人とお茶を飲んだり,洗濯物を干したりする機会に関心を起こすことに成功し,聖書研究を始めることができました。
5 もし援助が必要なら,書籍研究の司会者か聖書研究の監督に求めてみてはどうですか。巡回監督とその妻が会衆を訪問する時,彼らは聖書研究を始める上であなたを喜んで助けるでしょう。
6 イエスはご自分の追随者に宣べ伝える以上のことをお命じになりました。イエスは弟子を作ることを強くお勧めになったのです。あなたはそれをしておられますか。わたしたちは誠実にそうしたいと望んでいるでしょうか。「わたしは本当に聖書研究を持つことを望んでいるだろうか」と自問するのは良いことです。この命を救う仕事を成し遂げるよう,エホバはわたしたちに多くの援助を与えておられます。
-