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世界展望目ざめよ! 1970 | 1月8日
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することはできない。1967年12月3日以来心臓移植手術を受けた人の合計は,141人になるということだが,さる8月まで生き残った人はわずか29人であり,心臓移植手術を受けた人の平均余命は約2か月に過ぎない。クリブランド診療所のアービング・ページ医師の話だと,手術をしない方が長く生きられる患者もいる。
犯罪ときょう正手段
◆ アメリカ合衆国内の犯罪件数は1960年から1968年までの間に,人口増加率の11倍に相当する122パーセントの上昇を示した。この数字は連邦検察局が年次「平均犯罪報告書」で明らかにしたものである。常習犯の統計を見ると,1963年に釈放された犯罪者の63パーセントが5年以内に再び逮捕されており,その43パーセントは釈放後1年以内に法律違反に関係している。ニューヨーク・タイムズ紙の社説の述べるところによると,「法廷が有罪の判決を下した時に犯罪は終わった,とするのは現在の機構では欺まんである」。
恐怖の影
◆ アレンスバッヘル協会の最近のドイツにおける調査によると,ドイツ人5人に一人は説明のしようのない極度の恐怖感にとりつかれている。かれらはこの恐怖感を大小犯罪の増加とその報道のせいにしている。調査の対象となったドイツ人のほとんどは,交通がひん繁で明かりのある通りでないと夜は安心できないことを認めた。
従業員の不正
◆ ある信用会社の社長が推測したところによると,不正と盗難のためカナダの商人は年間4億5,000万ドル(1,620億円)の損害をこうむっている。損害の内訳はつぎのようなものとされている。外部の労働者による窃盗約3~5パーセント。送り状などの誤りによるもの16パーセント,万引きによるもの28~31パーセント,残りの48~51パーセントは従業員の不正直によるものである。コックス・リーテイル監査株式会社の創始者であるゴードン・S・コックスは次のように語っている。「レジから進行部門に至るまで会社のただ中で盗難事故が起こっている。不正直な従業員から取りもどした品物の中には,50ドルのものから3万ドルのものに至るまであらゆるものがあった」。このような事実は,この事物の体制の終わりの日をしるしづける道徳の退廃を示す別の証拠となっている。
強制された平和
◆ 自動ライフル銃で武装した英国軍が,北アイルランドにおける新教徒と旧教徒間の平和維持に当たっている。英国は50年も昔に,二度としないと言ったこと,つまりアイルランド人民に武力で平和を強制することを行なっているわけである。宗教的に分裂した人々の間に持ち上がった紛争のため,さる8月の2週間に8人が殺され,幾百人もの負傷者が出た。
堕胎を求めて
◆ 69年度の観光業は繁栄していると英国の旅行関係者は発表した。一つの原因は,中絶手術を望む婦人を対象とする団体旅行であろう。妊娠中絶に関する法律が厳しくないため,英国に旅行する婦人の数は1週間に150ないし200人と推定されている。
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時代の終わりは近い目ざめよ! 1970 | 1月8日
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時代の終わりは近い
観察力の鋭い人で,人間が一時代の終わりに近づいていることを疑える人がいますか。1914年,第一次世界大戦によって突如人類の世にもたらされたこの暴力の時代は,超人間的な力によってやがて食いとめられないかぎり,頂点に達し,必ず大きな災害をもたらすでしょう。人間と諸国家に自らを治める能力がないことは再三証明されており,人類がどうしようもないほどのざ折感と困惑を味わうことは必至です。
では何をすべきですか。この激しい試練に耐え得るのはなんですか。
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