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ミセス・スパイダーは網を張るのがお得意目ざめよ! 1976 | 2月8日
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論支持者であるなら,ミセス・スパイダーは彼を深刻なジレンマに落とし入れるでしょう。
この小さな動物(クモはこん虫ではない。こん虫は足が六本あるが,クモには八本ある)は,どのようにして油脂腺を「発見」し,それを自分の足の中で進化させて,自分の出す粘液に自分が付着するのを防ぐようにしたのでしょうか。だれが彼女に工学と幾何学を教えたのでしょうか。
『それは本能だ』と人は言うでしょう。網を作る能力が本能であることは事実です。子グモの多くは,「郵便切手ほどの大きさの,小型ながら完全な網を作る」からです。しかしそれでもわたしたちは,こんな小さな生物がどのようにしてそんな広範囲にわたる知識を「進化」させたのか,というジレンマに直面します。
進化論者は,『幾世紀もの間に進化させたのだ』と答えます。しかし一人の進化論者は,「クモの習性が全体的に大きく変化したと考えうる科学的根拠はない」と,正直に述べています。したがって,彼女について発見される一つ一つの事柄に関し,なぜ彼女は彼女よりもずっと大きい,いわゆる「より進化した」生物に見られない“知性”を示すのか,という疑問が再び表面化します。
ジレンマに落ち入らない人々もいます。彼らは創世記 1章25節(新)にある,「神は……地面のあらゆる動く生き物をその類にしたがって造られた」という簡明な答えを受け入れています。
それで結局,解かねばならない問題が一つ出てきます。この次にミセス・スパイダーの豪華な網を見るとき,どんな名工が彼女にそれを編むことを教えたのか,ご自分に尋ねてみてください。
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エホバの証人の大会からあなたが学ぶかもしれない事柄目ざめよ! 1976 | 2月8日
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エホバの証人の大会からあなたが学ぶかもしれない事柄
昨年の夏,エホバの証人は米国全土にわたって98の「神の主権」地域大会を開きました。その全部を合わせると参加者は99万256人に上ります。
このような大会はカナダと英国においても二十一箇所で開かれ,合計22万6,514人が集まりました。また他の多くの国々でもさらに何十万の人々が四日間にわたる同じプログラムの大会に出席することでしょう。
あなたはこれらの大会のひとつに出席しましたか。出席できたかどうかはともかくとして,このすべての大会を見ることから何を知ることができますか。たとえば,何百万の人々がこれらの集まりにひき寄せられたのはなぜですか。彼らをひきつけたものは何でしたか。大会の模様を総合的に考慮することによってその答えを得,さらに多くを知ることができます。そこでこれらの大会で見聞きされ,また感じられた事柄をふり返ってみましょう。そしてこれらの事柄があなたの生活そして幸福に関係あるものかどうかにどうぞ注目してください。
好ましい環境
行儀のよい幸福な人々,信頼でき,また心から互いを顧みる人々,あなたが共に住み,また交わることを望むのは疑いなくこのような人々でしょう。大会の開かれる都市に集まった証人たちは,彼らがこの種類の人々であることを示しましたか。
たとえば,オハイオ州およびそれに隣接する諸州から5万人を超す証人たちがクリーブランドの大会に集まりました。クリーブランドのプレス紙は一婦人のことばを次のように引用しています。「金曜日に下町で見かけた人々,あれほど大ぜいの礼儀正しい,服装のととのった人々また行儀の良い子供たちは見たことがありません」。同紙によれば,土地の監督教会の一教会員は次のようなことばを加えました。「あのような人々ならば,いくらでも歓迎します」― 1975年6月30日付。
しかし彼らはどうしてそのような人々なのですか。証人たちはそれを自分の手柄にしてはいません。彼らがすぐに認めるように,彼らは聖書の教えを適用することによって今のような人になったのです。
ノースカロライナ州アッシュビルでは6,000人を超える証人たちが市民センターに集まりました。会場に派遣された婦人警官ベティ・ブライスンはこう感嘆しています,「このような人々のグループはほかにまだ見たことがありません。ただ驚くばかりです。笑顔ばかりで……しかめ面はひとつも見当たりませんでした。赤ん坊さえも腕に抱かれて家族は一緒になっています」。
エホバの証人のこのような群衆の中に身をおくならば,あなたもこの相違に注目なさるでしょう。そして会場に留まって話を聞くならば,実際にこの相違をきたす理由,つまりこの人々は聖書を心から信じ,その教えに従って生活しようと努めており,これが理由であることにすぐ気づかれるでしょう。2万5,000人以上の証人が集まった英国ロンドンの大会に関してリッチモンド・アンド・トウィッケンハム・タイムズ紙は次のように書いています。「トウィッケンハム・ラクビー・グランドの通常の群衆とエホバの証人ほど著しい対照をなすものは,ほかにまずあるまい」― 1975年8月1日付。
この対照は,三歳のとき盲目になったカレン・ベイトマンにとって特にはっきり感じられました。オクラホマ州タルサの大会で7,000人以上のエホバの証人に立ち交じって参加した彼女の努力について,彼女は次のように語っています。
「目の見えない人は感じと音に頼ります。それで大ぜいの人の中にはいることは非常に困難です。ふつう群衆の中にはいると,わたしはとても恐れと不安を感じます。しかしここに集まっている人々はとても親切で思いやりがあるので安心していられます。恐れを感ずることはありません。方角に迷うこともないと思います。それにもし迷っても皆さんが助けてくださいます」。彼女が安心感を抱いたのも理由のないことではありませ
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