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偽りの宗教の最後ものみの塔 1967 | 2月15日
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しなければなりません。イエス・キリストは黙示録 16章の中で,第6の災いに関する出来事をさらに述べ,大いなるバビロンの滅びとそれにつづくハルマゲドンの戦いにもふれています。そして15節には次の警告がさしはさまれています。「見よ,わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように,また,裸の恥を見られないように,目をさまし着物を身に着けている者は,さいわいである」。
14 (イ)イエスの警告はだれに与えられていますか。(ロ)どんなことが宣教の衣を失う原因となりますか。それはどんな結果を招きますか。
14 イエスのことばはだれに向けられていますか。それは黙示録の最初の3章の中で語りかけられているアジヤの七つの会衆と同じ人々,つまり災いの宣明に参加している,霊に生み出されたクリスチャンです。イエスはこれらの会衆に対し,ご自分がすみやかに来て検閲を行なわれること,それに伴って報いと償いがあることをくりかえし警告されています。(黙示 2:5,16; 3:11)彼らは,罪に定められたバビロン的宗教に陥らないように注意深く目ざめていることを命ぜられています。彼らはイエスとともに天国を継ぐ者であり,キリストの義を着けた王なる祭司,霊的な祭司として霊的な宮でエホバ神に仕えます。イエス時代の地上のエルサレムの宮においてそうであったように,彼らが部署についたまま眠りに落ち,そこへ検閲者が来て宮の安全と益が見守られていないのを見るならば,彼らは打たれ,祭司のころもをはぎとられて解任されるでしょう。そして任に適さない働き人として宮の外に出されます。これは恥です。祭司の務めを彼らに求める人々は,キリストの義を着けず,キリストの追随者でない彼らの,いわば裸の状態を見ます。―ペテロ第一 2:5-9。出エジプト 20:25,26。
15 祭司の務めを持つ者が積極的に見張るならば,どんな地位と報いを得ますか。
15 ゆえに,目ざめて見張りをつづける宮の祭司は,エホバの大祭司が検閲のため盗人のように来る時そのようにしているのを見られるならば幸いであり,忠実さと信頼性を認められます。彼は祭司の衣と職務を守ることができ,それを奪われるようなことはありません。それで大いなるバビロンとともに恥を受けるかわりに栄光を受けます。
災いを避ける場所をどのように見いだすか
16 大いなるバビロンからまだのがれていない人は,それに臨む災いを避けるために何をしなければなりませんか。
16 世の宗教からまだのがれることをせず,神の国を宣明することに携わっていない人は,まだ時があるうち,どのようにそのことをできますか。そのためには霊によって生み出されたこれらのクリスチャンすなわち神に仕える「王なる祭司」と密接に交わり,彼らから学ばなければなりません。キリストの霊的な兄弟のこれら残れる者は「忠実な思慮深い僕」を構成しており,キリストは地上における御国の関心事すべてを彼らに委ねられています。(マタイ 24:45-47)彼らは人々を教え,大いなる羊飼いエホバ神と良い羊飼いイエス・キリストに仕えることを望む人々を牧するわざを委ねられています。
17 今日,キリストの霊的な兄弟の残れる者と交わる人々は,聖書にどのように描かれていますか。
17 「忠実な思慮深い僕」に教えられた人々は,ダビデとソロモンの時代にエホバの宮で仕え,宗教的に清い立場を保ってイスラエルの祭司とともに働いたネテニ人と類似しています。彼らは黙示録 7章9節に描かれている,あらゆる国民,民族,言語の「大ぜいの群衆」です。彼らはみくらにいます神,および小羊から恵みを与えられ,彼らは小羊の血で洗った白い衣を着け,神の宮でたゆまずに奉仕しています。(黙示 7:9-17)神のこの恵みを得るために,今ほとんど100万を数える「大ぜいの群衆」は,偽りの宗教の滅びを警告する音信を宣明するわざに加わっています。
18 (イ)「大ぜいの群衆」は聖書の研究および残れる者との交わりによって,何を知るようになりましたか。(ロ)これらの事柄を学んでいない人々は,何をすべきですか。
18 「大ぜいの群衆」は,人類のためにキリストがご自分の人間の生命を犠牲にされたこと,また神の国が天の国であり,地を永遠に治めて平和と正義を楽園の地にもたらし,人々を祝福して永遠の生命を与えることを知りました。さらには家族や友人の多くが復活によって地上にもどってくることも知っています。また聖書を研究した結果,御国が天においてすでに治め,大いなるバビロンをまもなく滅ぼすことを知ったのです。これらの重大な事柄をまだ知らない人は,エホバの証人の語ることを聞き,学び,かつ神の清い真理のことばと一致した立場をとることが必要です。そのことをする人は,第6の災いの成就について知る時,喜びを感ずるでしょう。その成就は大いなるバビロンの完全な荒廃と,それにともなって自由と幸福がエホバ神の崇拝者にもたらされることを意味しています。
19 第6の災いは他に神のどんなわざにふれていますか。その問題はどこにとりあげられますか。
19 しかし大いなるバビロンの滅びによって,地上に正義が全く行なわれるようになるのではありません。第6の災いはハルマゲドンの戦いにも関連しています。そのことは本誌の次号にとりあげられます。
黙示録 16章の七つの災い全部については,ニューヨーク,ブルックリン,ものみの塔聖書冊子協会発刊「大いなるバビロンは倒れた! 神の国は支配する!」をごらんください。
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あなたはバプテスマを受ける用意がありますかものみの塔 1967 | 2月15日
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あなたはバプテスマを受ける用意がありますか
聖書の福音書を読んだ人なら,主イエスがバプテスマを受けたこと,そして,他の者にバプテスマを施すことを弟子に命じられたのを知っています。神への献身のしるしとしてのバプテスマはキリスト教の基本的な教えの一つです。(ヘブル 6:1,2)あなたはすでにバプテスマを受けておられますか。
「ものみの塔」誌の読者で,イエスの模範と命令に従ってバプテスマを受ける人は毎年5万人以上にのぼります。この段階に進むことを考えておられるかたなら,昨年の夏に開かれた,エホバの証人の「神の自由の子たち」地域大会で,この点に関して論じられた事柄に関心をもたれるでしょう。大会においては次の質問が出されました。「人はバプテスマを受ける以前にどれだけ学んでいるべきですか。つまり神のことばをどの程度知っているべきですか」。
話し手があらかじめ述べたとおり,エホバの証人が公に行なう伝道の仕事に加わる者は,聖書が霊感による神のことばであることを信じていなければなりません。そして,少なくとも聖書の基礎的な教えを理解し,かつ信じているべきです。その人の生活は,正直さ,性道徳,酒類に対する節度などにおいて,聖書の高い標準に一致していなければなりません。その人はいかなる偽りの宗教組織の活動にも参加しているべきでなく,またこの世の政治的な事柄に関係していてはなりません。そのかわりに,エホバの証人のクリスチャン会衆の集まりに出席しているべきです。こうしたことがらは水の浸礼を考えている人にもあてはまります。
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