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    ものみの塔 1958 | 4月15日
    • 新しい世の支配下における知恵と幸福

      自由と幸福と繁栄を欲する人々は,常に良い政府を探し求めています。なぜでしようか。答は明白です。良い政府は幸福を拡大し,悪い政府は苦しみを拡大します。この原則は次の言葉に適切に述べられています,『義者ませば民よろこび,悪しきもの権を掌らば民かなしむ。』― シンゲン 29:2。

      新しい世の政府は全く正しい政府ですから,従つて新しい世は喜びで満ちるでしよう。神の書かれた御言葉を調べるとこれが真実であるという十分の証拠を得ることができます。

      良い政府は,イスラエルの王ソロモンの時代に存在していました。それは彼が王としてヱホバを代表しヱホバに忠実であつた間のことです。ソロモンは,彼の前に王位についていた父ダビデから学んだ原則を実行にうつしました。ダビデは言いました,『人を正く治むる者は,日の出の朝の光のごとく雲なき朝のごとく又雨の後の日の光明によりて地に萌いずる新草のごとし。わが家かく神とともにあるにあらずや。』ソロモンの家は,明らかに『かく神とともに』ありました,というのは,ソロモンの臣下にとつて毎日は幸福なものであつたからです。記録は次のように述べています,『ユダとイスラエルの人は多くして浜の沙の多きが如くなりしが飲食して楽めり。ソロモンの一生の間ユダとイスラエルは,ダンよりベエルシバに至るまで安然に各々の葡萄の樹の下と無花果の樹の下に住めり。』― サムエル後 23:3-5。列王上 4:20,25。

      正しい支配をするというソロモンの評判は昔の世界全体に知れ渡りました。自分でわざわざ見にやつて来た外国人は,評判よりも事実の方が優れていることに直ぐに気づきました。シバの女王の言葉は次のようです,『然と我来りて目に見るまではその言を信ぜざりしが,今見るにその半も我に聞えざりしなり。汝の知恵と栄えは,わが聞たる風聞に越ゆ。常に汝の前に立ちて汝の知恵を聞くこれらの人汝の臣僕は幸福なるかな。』大切なことは彼女の称賛の言葉よりも,彼女が見たことに関してヱホバに賛美を捧げたことです。『汝の神ヱホバは賛むべきかな。ヱホバ汝を悦び汝をイスラエルの位に上らせ給えり。ヱホバ永久にイスラエルを愛し給うに因て汝を王となして公道と義を行わしめ給うなり。』― 列王上 10:7-9。

      ヱホバが賛美を受けられるのは当然のことでした。ソロモンが持つていたすべてのものは,みな神からの賜物であつたからです。ソロモンがまだ経験の浅い若者であつた頃,彼はヱホバにむかつて『聞き別る心を僕に与えて汝の民を裁かしめ,我をして善悪を弁別ることを得さしめたまえ』と願いました。ヱホバの答えは次のようです,『見よ……我汝に賢明く聰慧き心を与う……また汝の求めざるもの即ち富と貴とをも汝に与うれば,汝の先には汝の如き者なく,汝の後にも汝の如き者あらざるべし。』― 列王上 3:9,12,13。

      ソロモンよりも偉大な者

      ソロモンは偉大でした。しかしそれよりも更に偉大な者がいます。キリスト・イエスこそその方で,新しい世界の政治は彼の双肩にかかつています。イエスは,最高の神から与えられた才能の故に,『ソロモンにまさる者』また『地の王たちのうち最もたかき者』として話されているのです。彼の政治は,従順なすべての人類に永遠の幸福をもたらします。事実ソロモンの賢明で正しい施政は,キリスト・イエスによる新しい世界の完全な政治の輝きを前もつてかすかにひらめかしたにすぎません。―マタイ 12:42。詩 89:27。イザヤ 9:6,7。

      キリスト・イエスは知恵の権化であります。『キリストのうちには,知恵と知識との宝が,『いつさい隠されている。』ヱホバは新しい世界の支配者のすぐれた特質を予告して言われました,『エツサイの株より一つの芽いで,その根より一つの枝はえて実をむすばん。その上にヱホバの霊とどまらん,これ知恵聰明の霊,謀略才能の霊,知識の霊,ヱホバをおそるるの霊なり。かれはヱホバをおそるるをもて歓楽とし,また目みるところによりて審判をなさず,耳きくところによりて断定をなさず,正義をもて貧しき者をさばき,公平をもて国のうちの卑しき者のために断定をなし』― コロサイ 2:3。イザヤ 11:1-4。

      1914年ヱホバはキリスト・イエスを王位に即かせ,敵のまつただ中で支配するよう権限を与えられることにより,新しい世界の政治を開始されました。その時からすぐ後に,新しい世の政治の有益な影響が地上にも感じ始められました。1919年,キリストの体の成員の地上にいた残れる者は,悪魔の世界的組識である現代的『バビロン』の霊的束縛から解放されました。彼らは一つの清い奉仕組織に形成され,幸福をもたらす神の言葉を広く宣べ伝えるため送り出されました。ヱホバは御自身の御約束通りに,唯一つの奉仕組織,適切に命名された『忠実な思慮深い僕』を使われます。今日,ヱホバの目に見える組織制度の霊的繁栄は,僕級が,王の『持ち物』を思慮深く管理しているという十分な証拠です。―詩 110:2。イザヤ 48:20; 6:5-12; 52:11-13。マタイ 24:45。

      賢明な準備

      真実の幸福の前提となるものは,正確な知識と真の知恵です。『知恵を求め得る人および聰明をうる人は幸福なり,そは知恵を獲るは銀を獲るにまさり,その利は精金よりも善ければなり。知恵は真珠よりも貴し,汝の凡ての財宝も之と比ぶるに足らず。その右の手には長寿あり,その左の手には富と尊貴とあり。その途は楽しき途なり,その径すじは悉く平康し。これを執る者には生命の樹なり,之を持つ者は幸福なり。』(シンゲン 3:13-18)新しい世の政府は,人類が知恵を得るために,十分の準備をととのえました。その知恵はソロモンの知恵よりも更に偉大なものです。目に見える代表者『忠実な思慮深い僕』の級を通して,この政府は現在ある最良の二つの雑誌,「ものみの塔」と「目ざめよ!」を準備しました。これらの雑誌は,新しい世の知恵を含んでいます。それを読んで研究することにより新しい世の幸福を得ることができます。他のどのような雑誌も,あらゆる苦しみのない新しい世における幸福と生命への確かな保証と,そのような希望を湧き立たせることはできません。

      新しい世の政府の他の賢明な準備は集会です。そこでは,霊的知識と知恵の宝が,出席者全部に自由に分け与えられます。これらの集会は,御国会館や,ヱホバの証者の家庭で開かれます。真に知恵を欲している人は家に閉ぢこもつていません。彼らは家で読んだり,聞いたりすることだけでは満足しません。彼らはシバの女王のようです。シバの女王は,自分の国でソロモンの知恵のことを聞きましたが,それだけでは満足しませんでした。聞いたことが真実であるかどうか自分で出かけて行つて確かめることを彼女は望んだのです。自分で調べて見てから女王は,自分が聞いた評判は,真実の半分でしかなかつたことを悟りました。現在でも,家で聞くだけでは満足しない人々について同じことが言えます。そのような人々は,神聖な知恵の源にでき得るかぎり接近して更に深く研究します。彼らは自分の家の近くにある御国会館すなわち集会所に行つて,『忠実な思慮深い僕』級と親しく交わります。そこで彼らは,それまでは学ぶべきことの「半分」しか聞いていなかつたことを悟ります。その場所で彼らは,神に対する更に多くの知識を得,益々幸福になります。そしてヱホバが,ソロモンよりも偉大な者キリスト・イエスの管理下にある唯一つの奉仕組織を通して解明される新しい事柄に常に驚嘆します。

      1955年,北アメリカとヨーロッパ全域にわたつて開催されたヱホバの証者の『勝利の御国』大会に出席した何十万という人々は,新しい世界の知恵が幸福をもたらすという一番大きな証拠です。ペンシルバニヤの「ものみの塔聖書冊子協会」によつて製作された『幸福な新世社会』という映画はその証拠を記録するものです。現在,このような幸福を享受している他の国際的団体は世界のどこにもありません。すべての誉と栄光は,卓越した能力を以つて支配し幸福をもたらす御子に新しい世の政府の王位を与えられたヱホバに帰します。

      しかしながら,新しい世界の支配下における最大の幸福は,神の知恵を,ただ聞いたり受けいれたりすることのみから来るのではありません。それよりもまだ大きな幸福があります。このことについて,パウロは,エペソの会衆の円熟した人たちに次のように言いました,『あなたがたも……弱い者を助けなければならないこと,また,『受けるよりは与える方が,さいわいである』と言われた主イエスの言葉を記憶しているべきこと。』そうです,その方法こそ幸福を申し分なくみたすものです。これが真実であることを知つておられる王キリスト・イエスは,与えられたと同じく自由に神の知恵を分け与えるよう地上にいる御自分の追随者すべてを導かれています。彼らは,『それで,行つてすべての国の人々を弟子とし,』悲しみに満ちた古い世の真中で幸福を拡大しています。彼らは,一致した一つの奉仕者団体である新世社会を構成します。そして彼らは霊的に言つて美しい暁のようなさわやかな季節に住んでいます。『日の出の朝の光のごとく雲なき朝のごとし。』― 使行 20:35。マタイ 28:19,新世。サムエル後 23:4。

  • 世の終りに備える
    ものみの塔 1958 | 4月15日
    • 世の終りに備える

      なぜヱホバは世を滅ぼされますか。世はどんな行いをしたために当然の滅びを受けますか。私たちはその滅びを逃れることができますか。

      『万物の終りが近づいている。だから,心を確かにし,身を慎んで,努めて祈りなさい。』霊感を受けた使徒ペテロは,この重大な警告を書きました。一体どのような『もの』の,どのような『終り』を意味するのだろうと尋ねる人々のために,同使徒は更に次のように説明してこの問題を明確にしています,『しかし,ヱホバの日は盗人のように来るであろう。その時,天は鳴り轟く音と共に過ぎ去り,非常に熱した諸要素は溶けさり,地とその中にある業は暴露されるであろう。』近づいているものは,現在の悪い世の完全な終りです。私たちは一体どうすれば良いでしようか。どのような行動をとるべきでしようか。どこに保護を見出しどのように保護されるのでしようか。滅びをのがれることができるでしようか。なぜヱホバは世界を滅ぼされるのでしようか。世界は何をしたからそのような最期をとげなければならないのでしようか。この悪い世界の完全な終りが近づいたという事実が一度人の心を打つと,多くの疑問が急速に湧き上つて来ます。―ペテロ前 4:7,新口。ペテロ後 3:10,新世。

      多くの人々はヱホバの証者の出版物を読んで,その音信の中に指摘されている地上の災や,ハルマゲドンの大いなる戦いが近づいていることや,現在地上にはびこつている甚しい悪について,多くのことを悟ります。それについて何か発表されていようとなかろうと,困難はすでに起つています。それはヱホバの民がもたらしたのではありません。それが存在しているのは彼らのせいでもなければ,それをいつ終らせるかを決定するのも彼らの責任ではありません。

      しかしながらヱホバの民は自分の時間,体力,金銭を使つてその意味するところを他の人々に告げ知らせます。これはある利己的な意図のためでなく,ある組織制度に利益をもたらすためでもなくて,彼らの同胞を援助し,神の聖旨を遂行するために行われます。此の世の終りが,もし予告なしに,また逃げる用意をする機会もなく,突然にやつて来たとしたらどんなにひどいものであるか,あなたは考えたことがあり

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