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楽園内の結婚ものみの塔 1961 | 3月1日
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のちゑあらんや」(エレミヤ 8:9)さらに悪いことは,彼女は自分の夫に影響をおよぼして,自分が持つと思った知恵のみちに従がわせようとしたことです!
25 (イ)アダムは最初の結婚問題にどう直面しましたか。(ロ)アダムはエバを離婚することができましたか。何がそのことを決定しましたか。
25 のちにアダムはエバといっしょになりました。アダムは,その前に知っていた女とはちがう女に会いました。この女は,分不相応にも自分をえらい者と考えていました。彼は,御父なる神に不従順な女の違反者に直面しました。彼女は,その禁じられた実を彼にすすめ,彼女の罪がたしかなことを証明しました。そのとき,アダムは最初の結婚問題に直面しました! 神はその場にいなかったので尋ねることができません。しかし,自分の妻が重い罪を犯して,「それを取って食べると,きっと死ぬであろう」と神が宣告した死刑をうける者になったとアダムは知りました。(創世 2:17,新口)この死刑は,美しい妻エバとアダムの結婚をとくかも知れません。アダムはエバを離婚する権威を持っていませんでした。彼女は彼の骨の骨,肉の肉でありました。彼女は彼と「ひとつの肉」であって,エホバ神によりむすばれた者です。
26,27 (イ)アダムはどのようにエバの罪にあずからずにすんだはずでしたか。それで,彼はどんな責任を行使したはずですか。(ロ)夫のかしらの地位とその力は,イスラエルの律法中にどのように述べられましたか。アダムは,どのように神の預言者の立場を保つことができましたか。
26 しかし,アダムはそのときエバの罪にあずからずにすんだはずです。彼はエバの手にのせられてすすめられた禁じられた実を拒絶することができたはずでした。たしかに彼らの神である天的な父は,次のように言われました,「それで人はその父と母を離れて,妻と結び合い,一体となるのである」。しかし,彼は自分の神を離れるべきではありません。アダムは,自分の妻と自分の神なる生命の与え主のうち,どちらの方を多く愛しましたか。アダムは,自分の妻に対する正しい処置をとるために,「園〔楽園〕の中に日のすずしきころ歩みたまふヱホバ神の声を」聞くまで待つ必要はありませんでした。彼は,そのときからずっと後の神の選民イスラエルの夫のように,結婚関係における神権的なかしらの地位を示すことができたはずです。イスラエル人たちは,仲保者である預言者モーセを通してむすばれた正式な契約により神と関係を持つようになりました。一方,アダムとエバは神の完全な子供として神との直接の関係を持ち,仲保者を必要としなかったのです。―創世 2:24,新口; 3:8。
27 イスラエルの女の場合,モーセを通して与えられた神の律法は次のように述べていました,「寡婦あるいは離縁された女の誓願,すべてその身〔彼女のかしらとしての夫がいない〕に断った物断ちは,それを守らなければならない。もし女が夫の家で誓願をかけ,またはその身に物断ちをしようと誓った時,夫がそれを聞いて,彼女に何も言わず,またそれに反対しないならば,その誓願はすべて行わなければならない。またその身に断った物断ちはすべて守らなければならない。しかし,もし夫がそれを聞いた日にそれを認めないならば,彼女の誓願,または身の物断ちについて,彼女が口で言った事は,すべてやめることができる。夫がそれを認めなかったのだから,主はその女をゆるされるであろう。すべての誓願およびすべてその身を悩ます物断ちの誓約は,夫がそれを守らせることができ,または夫がそれをやめさせることができる。しかし,もし夫がそれを聞き,あとになって,それを認めないならば,彼は妻の罪を負わなければならない」。(民数紀 30:9-13,15,新口)アダムが,妻の美しい手にのせられたその実を拒絶して,妻の罪を承認しなかったなら,彼は人間家族に対するエホバの預言者として存続することができたはずでした。彼は有罪感を持つ必要もなく,またエホバが日のすずしきころにアダムとエバに近づかれたとき,腰をおおうものを身につけてかくれる必要もなかったでしょう。
28 なぜアダムは,エバがすすめた実を正しい良心をもって食べることができませんでしたか。
28 この場合,妻が食事を準備して,夫が良心のゆえに何も質問しないで,自分の前に置かれたものを食べるということではありません。アダムの良心は働きはじめました。なぜなら,彼は食べるようにすすめられた実が何であるかを知っていたからです。それは彼らの神なるつくり主,楽園の所有者によって禁じられた実でした。
29 (イ)アダムは,自分のかしらの地位については,どのように失敗しましたか。(ロ)この罪において,誰の方が重い責任を持つとパウロは示していますか。
29 それは,アダムが結婚関係内で神権的なかしらの地位を行使すべき時でした。ところが彼は神が死刑を執行するときに自分の妻を失なうのではないかという恐れの考えを持って罠にかかってしまいました。彼は,自分の妻から神の最高至上の律法に対する不従順を教わりました。彼は,ずるがしこい偽りの蛇の話にあざむかれた有罪の妻に従ったのです。彼自身も禁じられた実を食べることにより,彼女の罪を確証しました。彼は家族を守る家のかしらとして結婚の義務を行なわなかったのです。アダムには,その家族でもって地をみたす権威が与えられていました。その結果,罪を持つこの夫婦のうち,家のかしらである彼はもっとも重い責任を持ちました。使徒パウロは,それと一致する言葉を次のように書いています,「女が教えたり,男の上に立ったりすることを,わたしは許さない。むしろ,静かにしているべきである。なぜなら,アダムがさきに造られ,それからエバが造られたからである。またアダムは惑わされなかったが,女は惑わされて,あやまちを犯した」。―テモテ前 2:12-14,新口。
30 神はこの結婚を破壊する主要な責任を誰に課しましたか。どんな刑罰が与えられますか。
30 神はこの有罪の夫婦をさばかれたとき,楽園内のこの結婚の破綻に対する主要な責任を,へびの背後にいた目に見えない霊者の反逆者に課しました。神はへびにこう告げました,「おまえは,この事を,した」。それから神はサタン悪魔が,神の天的な「女」あるいは「妻」のすえのくびすにふまれて将来ほろぼされると宣告しました。―創世 3:14,15,新口。
31,32 (イ)神は,その夫婦のうちのどちらの方に重い責任を課しましたか。(ロ)エバはどのように「男の栄光」としてかがやきませんでしたか。神はどんな刑罰を彼女に課しましたか。
31 しかし,人間夫婦については,エホバ神は夫のほうに重い責任を課しました。神は,夫のアダムに,死んで呪われた地の塵に解体するまで,楽園外の呪われた地の実を食べるように宣告しました。
32 妻のエバに対する神のさばきは,彼女が子供を産むときに苦しむということと,彼女の服従ということをあらかじめ告げただけでした。彼女は「男の栄光」彼女の完全な夫の栄光として輝きませんでした。彼女は預言者なる夫のかしらの地位を無視しました。そして神から与えられた警告に注意を払いませんでした。また神とその預言者の両方をそしった見知らぬ者のいつわりのさそいをうけて,彼女は最初に罪に落ちました。それで,彼女は夫のかしらの地位を知らねばなりません。神はそのさばきの言葉の中で妻であるエバにこう語りました,「あなたは夫を慕い,彼はあなたを治めるであろう」。(創世 3:16,新口)930歳になって死んだアダムが,彼女よりも長く生き延びていたなら,そのときから,死ぬときまで彼女は意識的に罪を犯して,神との関係を持たなくなった不完全な夫の支配を受けねばなりませんでした。
33 神がどんな手段を取ることにより,楽園内の結婚生活は終りましたか。この全部は何が原因ですか。
33 それで,その平和にみちたエデンの楽園内の結婚生活は終りました。それはみな罪のためでした。罪とは神の聖なる律法を破ることです。神は,罪人アダムとエバ ― 彼らには食べる権利がない ― によって,エデンの実が食べられるのをのぞみませんでした。アダムは,妻の影響と提案にしたがって,おそらくその実を食べようとするでしょう。「そしてエホバ神は言われた,『人間は私たちのひとりのようになって,善と悪を知るようになった。それで,人間が手を出して生命の木の実を取って食べ,永遠に生きることのないようにするため ―』そうエホバ神は言われて,人間をエデンの園〔楽園〕から追い出されて,地を開墾させた。人間は地から取り出されたものである。このようにして神は人間を追い出され,エデンの園の東にケルビムと剣の燃える刃とを置かれた。その剣の燃える刃は,生命の木への道を守るためにたえず自転していた」。―創世 3:22-24,新世。
34 楽園内の結婚は,間もないうちにどう実現しますか。そのとき,夫婦は結婚の創始者に対して,どんな特権を持ちますか。
34 それで楽園内の結婚は,夫と妻が神によって定められた互に対する関係を守らなかったため,悲惨な終りになりました。しかし,楽園内の結婚の理想は,間もない中にすばらしい実現を見るでしょう。そして,結婚の大創造主に賛美をもたらすでしょう。それは,愛人が死んで天に行き,天界の結婚生活でいっしょになるということではありません。それは,あまり遠くない将来のハルマゲドンの戦争を生きのこることによります。その宇宙的な戦争が今日地をほろぼしている者たちを滅ぼしてのち神の「女」のすえなるキリストによる神の御国は,この地に楽園を復興して,楽園を全地に拡大させるでしょう。生きのこる忠実な夫婦たちは,ハルマゲドン後にも結婚生活をつづけ,復興された楽園内にはいります。生きのこる独身者たちは,神権的な配偶者と結婚生活にはいる特権を楽しみ,サタン悪魔が束縛されている楽園の状態下で子供をそだてる幸福をいただくでしょう。これらの者は,楽園内の結婚生活が神により祝福されて円満なものと証明することにより,エホバ神を立証する特権を持つでしょう。
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楽園外の結婚ものみの塔 1961 | 3月1日
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楽園外の結婚
1 エデンの外で結婚生活がつづけられたことは,どんな結果をもたらしましたか。アダムのどの息子の子孫が,ノアの日の大洪水に生きのこりましたか。
追い出された夫婦アダムとエバはエデンの楽園外で結婚生活をつづけました。そのときから,それが平和にみちる結婚でなかったことはたしかです。両人はのろわれた地で罪を持つ子供たちを産みはじめました。子供たちは生まれたときから死にゆく状態でした。アダムは「男子と女子の父になった」。(創世 4:1; 5:4,新世)時たつ中に,新しい結婚が行なわれました。成熟したアダムの息子たちは,成熟したアダムの娘たちと結婚しました。それで,アダムとエバの長男であるカインは,後になって「その妻を知った。彼女はみごもってエノクを産んだ」と記録されています。聖書の中にはカインからの6代が記録されています。カイン自身は,「エデンの東,ノドの地に」住みました。(創世 4:16-24,新口)カインの弟はセツでした。今日の人間家族はセツの子孫であって,カインの子孫はみなノアの日の大洪水で滅んでしまいました。セツの子孫の中には,預言者エノクと箱舟を建てたノアがいました。8人の人々は,その箱舟の中にいて,あの全世界的な洪水に生きのこりました。―ペテロ前 3:20。ペテロ後 2:5。
2 誰が一夫多妻主義を紹介しましたか。不従順な「神の子たち」は,どのように人間の結婚にはいりましたか。
2 洪水前のノアの日について,イエス・キリスト自身は次のように述べています,「ノアが箱舟にはいる日まで,人々は食い,飲み,めとり,とつぎなどしていた」。(マタイ 24:38,新口)それらの結婚がどのように行なわれたかについては,聖書は述べていません。一夫多妻主義は,悪人カインの子孫レメクによって紹介されました。なぜなら,レメクはふたりの妻をめとったからです。(創世 4:19-24)その洪水前のノアの日に,天からの「神の子たち」は,化肉して地上にあらわれ,「人の娘たちのうち」の美しい者と結婚しました。これら不従順な「神の子たち」は,「自分の好む者を妻にめとって」その欲情をみたしたと伝えられています。彼らはネピリムと呼ばれる混血の子供たちを産ませました。ネピリムは,「昔の勇士であり,有名な人々であった」。欲情に駆られたこれらの「神の子」たちが,めいめい幾人の妻を選んだか,あるいは彼らが正しく結婚していた美貌の女をその正当な夫からひきはなしたかどうかについては,聖書は述べていません。―創世 6:1-4。
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