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    目ざめよ! 1974 | 3月8日
    • 病気を引き起こすものとして知られていました。現在では,かぜの原因となるビールスは百種以上あることが知られています。その中で最も広範囲に広がっているのは鼻腔ビールスです。しかし植物の世界には「フレンドリー・ビールス」というようなものもあります。これは種々の植物の中のある特性を理由づけるものです。

      ほかの要素もある?

      英国の有明な研究者たちによると,非常に多くの場合,かぜの原因はビールスだけでなく,たいていほかの要素が関係しています。たとえば医師や看護婦は,朝から晩まで,そして来る日も来る日もかぜのビールスにさらされているのでしょうが,かぜをひきません。これは,単にかぜのビールスにさらされることが,必ずしもかぜを引く原因とは言えないことを示しています。

      かぜをひくときには普通,ビールスに対するからだの細胞の抵抗力を弱めるものがなにかあります。事実,いくつかの要素が関係しています。空気の汚染,暑かったのが寒くなるとか,乾燥していたのが湿度が高くなるといった気候の急激な変化,身体の疲労や睡眠不足,感情の動揺,節度を欠いた飲食などがそれです。要するに,かぜをひくのは,からだ全体が疲労した状態にあるときです。たとえばある医師は,自分のからだの抵抗力がビールスに負けるのは,からだが疲れている時だけであると言います。

      したがって疲労していないかぎり,自分の前で人がくしゃみやせきをしても,心配する必要はないようです。しかし自分も,疲労している人やかぜをひきやすい人,あるいはかぜをひきかけていると感じている人の前に出ることがある以上,自分自身がかぜをひいている時には,用心するのが最善です。

      アメリカの一流栄養学者のひとりは特に食餌をかぜの原因としてあげます。この人は,甘い物やでんぷん食品,たんぱく質食品のような濃厚な食物を食べすぎる人たちのなかに,かぜをひく人が非常に多い,という考えを持っています。よく似た見方ですが,別の医師は,糖分と脂肪をとりすぎ,果物や野菜や完全穀物の製品を十分とらないことがかぜの原因になると言います。

      同様に,医学関係のことを書くある有名な著述家も,チョコレートやその他のねばっこい甘い物を食べることが,かぜのおもな原因である,と主張します。このような甘い物は,のどの粘膜を刺激するので,粘膜はいろいろなかぜのビールスに感染しやすくなる,とその人は考えています。そういうわけでこの人は,一般の場合とちがい,鼻腔ビールスよりも粘液ビールスをおもな原因と見ます。

      他の研究者は,ある人たちはコーヒーをたくさん飲むのでかぜに弱く,またアルコール飲料にふけったり,食卓塩をたくさん使ったり,(ミルクに過敏な人が)ミルクをたくさん飲んだりすると,かぜをひくことがある,と言います。そしてもちろん喫煙も重要な原因として登場します。喫煙者のかぜひきは,喫煙しない人より平均65%多く見られます。

      どう処置するか

      かぜの処置については,医師や他の人びとがいろいろな提案をしています。抗生物質はかぜには効果がなくかえって害があるということには,ほとんどの専門家の意見が一致しています。症状を軽くするのが目的であればアスピリンを使うほうが気分はよくなり,また他の薬品は呼吸をらくにするかもしれません。しかしそれらの薬剤はかぜをなおすものではなく,また実際に副作用があるので,そのことも考慮に入れておかねばならないでしょう。

      しなければならないことは,有害なビールスからからだを守るためにからだに備わっている多くの要素に協力することです。もし良い状態にあれば,それらの要素は普通のかぜのビールスのほとんどに勝つようです。それで常識を働かせて生活の速度を落すのが賢明でしょう。つまり普段より休息を多く取り,早く寝,過度のストレスや興奮を避けます。また食べる量をへらすのもよいかもしれません。

      しかし,よく引用されることわざに,「かぜに食わせて,熱を飢えさせよ」というのがあるではありませんか。たしかにあります。しかしある権威者によると,それは「かぜに食わせるなら,熱を飢えさせねばならなくなる」となるべきです。そうなると話はだいぶちがってきます。ですからこの人は,果物,野菜ジュース,肉や調味料のはいらないスープなど,無刺激性食餌をとることをすすめます。

      からだの抵抗力を強めるものは何でも,かぜの症状に打ち勝つ助けになり,からだがかぜのビールスと戦うのを助けます。ですから,脊柱指圧法,整骨療法,マッサージなど,手で行なう治療法が効果的であると言う人たちがいれば,かぜには熱いふろ,とくに足浴(ほんとうに熱くなければならない),サウナ(蒸しぶろ),かん腸などが何よりだと勧める人たちもいます。また一部の医師をも含め,熱い“トディ”,つまりウイスキーを混ぜた熱いレモネードを飲むとらくになると言う人たちもいます。「甲の薬は乙の毒」ということわざがありますが,遺伝子型に相違がある以上,それは十分言えることです。このことわざは,かぜをなおす方法の選択にも当てはまります。

      かぜの手当てとして広く宣伝されているビタミンCの価値はどうでしょうか。身体の正常な働きにとってビタミンCが不可欠な要素であることに疑問の余地はありません。そして望ましいのは,オレンジ,グレープフルーツ,トマト・ジュースの中や,あるいはバラの実とかアザロールの果実の形で存在するビタミンのように,自然の状態にあるビタミンです。しかし,人工ビタミンCの大量投与でかぜが直るかどうかということについて言えば,これは議論の的になる問題です。ビタミンCがたいへん役だったと言う人がいるのと同じように,ある人びとにはビタミンCの大量投与が逆効果を生んだことも報告されています。

      かぜの治療について見のがしてならない要素がもうひとつあります。これはかぜをひくこととも関係があります。それはわたしたちの感情です。ある新聞の評判のよい執筆者は年中かぜに悩まされていましたが,精神分析学者のところへ行って,隠れた緊張感があることを示されてから,初めてかぜをひかないようになりました。彼女は非常に感動し,そのことについて一冊の本を書いたほどでした。しかし,カール・メンニンガー博士が指摘したように,自分の実状を知るのに,精神分析学者のところへ行く必要はありません。

      神のことばを学び,自分自身について正直であるならば,かぜの原因が感情の混乱にあるかどうかを発見するのに役だつでしょう。またそのような問題において聖書の助言に従うなら,それは霊的にはもちろん肉体的にも助けになるでしょう。『たましいのうれいは骨を枯らす』と書かれているとおりです。―箴 17:22。

      かぜの原因と,その苦痛を軽くする方法とを知っていることも,かぜの予防に役だちます。ある医師は,「よく眠り,よく食べ,冷えないようにしなさい。自分を大事にしなさい。そうすればめったにかぜをひくようなことはない」と言います。なかなか良い助言ではありませんか。

  • 昔からの治療法
    目ざめよ! 1974 | 3月8日
    • 昔からの治療法

      「食品および薬としてのぶどう酒」という本の中で,サルバトーレ・P・ルシア博士はこう書いている。「急性の呼吸器系伝染病の治療にぶどう酒を用いることは古代から行なわれている。現代では,ぶどう酒は気管支炎……および他の同種の肺疾患に有効であることが証明されている。暖かいぶどう酒は,インフルエンザや他の呼吸器系伝染病にかかって悪寒を覚えている時に処方される。就寝時にぶどう酒を一杯飲むなら,ぶどう酒は発汗剤の役割を果たし,多くの場合かぜを防止できる」。

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