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  • 全時間奉仕者に関して裁定を下した,西ドイツの高等裁判所
    目ざめよ! 1971 | 3月22日
    • で宗務をゆだねるかに関する決定を,大きな教会の指名された聖職者がそれをゆだねる場合と同様,あらゆる宗教団体の宗教的確信と教理にまかせている」。

      宗教上の確信に関する自由を擁護する,ドイツの高等裁判所の下した今回の確固とした判決は賞賛に値するとともに,個人の権利を高く評価する他の国々が下した,注目すべき種々の判決に匹敵するものである。

      とは言え,エホバの証人は今回の判決が下されるずっと以前から,自分たちはまさしく,至上者なる神エホバの,任命された奉仕者であることを立証してきたのである。彼らの熱心な奉仕のわざはドイツ全土にわたり,多年知られており,その活動によって,正義を愛する幾万人ものドイツ人が,神のみことばである聖書の知識を得,自分たちの創造者に仕えることができるようになったのである。

      それにしても,ドイツの裁判所の下した今回の判決は,エホバのそれら全時間奉仕者が神からの任命を受けた者であることを正式に認める,すぐれた判例であると言わねばならない。

  • 家を建てたいなら
    目ざめよ! 1971 | 3月22日
    • 家を建てたいなら

      メキシコの「目ざめよ!」通信員

      住居を備えることは,人間にとって最も差し迫った問題の一つである。住む家のない人が幾百万人もいる。また,さらに幾百万もの人々はすし詰めの家に住んでいる。したがって,家の建て方を知るのは,きわめて有益なことである。

      身近に入手できる材料で家を建てることは,遠い昔から広く一般に行なわれてきた。古代のエジプト人やバビロニア人は,アドービれんがで家を建てた。今日でもなお,この材料が用いられている土地がある。たとえば,メキシコやアメリカ南西部でアドービれんが造りの家はめずらしくない。事実,メキシコのいなかで一番よく使われる建築材料はアドービれんがである。

      アドービれんが造りの家は長持ちし,中には何世紀も耐えた家がある。また,夏は涼しく,冬は暖かい。アドービれんが造りの家の建て方は土地によって異なるが,メキシコで普通に用いられている方法を紹介してみよう。

      アドービれんがを作る

      まず,良質の粘土を選ぶ。石が混じっておらず,砂もできるだけ少ないものが良い。粘土に含まれている砂が多過ぎると,アドービれんがは非常にもろい。

      次に,土を掘って,粘土を得る。そして,粘土をこね,水を十分に加えて,堅めの粘土の泥を作る。それから,干し草・わら・松葉あるいは動物の毛を混ぜる。それらは粘土のつなぎの役をするが,そうした添加物が,できあがったれんがの20%を越えないように注意しなくてはならない。

      アドービれんがを形作るには,ガッリッラスと呼ばれる木製の型が使われる。メキシコで最も普通に用いられている,そうした木型の大きさは,長さ40センチ,幅30センチ,厚さ7センチである。

      アドービれんがくっつかないようにするため,木型を水でぬらしてから,用意した混合物を流し込む。混合物はやわらかで,扱いやすい。それを手で押しつけたり,ならしたりしながら,木型のすみずみに行き渡るように詰める。

      れんがは,乾燥するまで木型に入れたままにしてはおかない。かなり堅くなりしだい,木型を取りはずし,れんがは地面に放置する。れんがは十分堅くなるまで,地面に伏せたままにしておくが,その後,れんがを起こして縦に立て,乾燥を速めさせると,できあがる。乾燥には2週間ないし3週間かかる。こうして乾燥したアドービれんがは今や建築材料となるのである。

      アドービれんが造りの家を建てる

      まず最初に,巻き尺や下げ振りを含め,建築工事に必要な道具類を集める。また,れんがをまっすぐ並べるための規準として使う一巻きの糸やこて,モルタルを入れる木製の箱もしくはふねなども必要である。

      長持ちのするアドービれんが造りの家を建てる際に重要な要素となるのは土台である。土台は石で作らねばならない。というのは,石の土台は,湿気が壁づたいに上方に伝わって,れんがを弱めるのを防ぐからである。石は家のすみに用いるのに格好な材料で,建物を補強し,強圧や損耗から建物を守るものとなる。

      石の土台をすえたあと,その最上層部の石にアスファルトで防水処置を施す。こうすると,水がアドービれんがにしみ込むのを防ぐことができる。湿気は壁をくずれさせる原因となる。アドービれんがが寒い地方や湿気の多い土地の建築材料として不向きなのはそのためである。

      壁の土台が完成すれば,今度はアドービれんがを積む番である。その積み方は普通のれんがの場合と全く同じであるが,れんがとれんがの間隔を3センチ以上あけないように注意して積む。また,垂直に一直線に重ならないようにするため,れんがの一部が互いに重なり合うよう注意して積む。

      れんが全体をしっかり押えるのに用いるモルタルは,アドービ粘土である。つまり,れんがそのものと同質のやわらかで扱いやすい,作りたてのアドービ粘土にほかならない。じゃりをモルタルに混ぜる。そうしたモルタルで壁を補強し,保護するのである。

      れんがを積んで壁を作る際,壁が垂直かどうかを絶えず確かめる。また,水平に積まれているかどうかにも気をつける。曲った壁を作らないようにするための規準としては,糸を取り付けた簡単な木の枠を使う。

      壁ができあがると,その内外にアドービ粘土のモルタルを塗る。こうすると,壁が一続きの堅い材料でできているように見える。

      こうして,短期間に,建築が完成に近づく。その家は,考えられないほどしっかりしたものである。そのあと,石灰,すなわち白い石こうの上塗りを施して,家の見ばえをよくする。

      もちろん,屋根も必要である。わたしたちが作るのは,典型的ないなか風の造りの家によく似合う屋根で,木の骨組みを組み,焼いた粘土のかわらをふくのである。わらぶきの屋根を作ってもよい。ひさしがかなり突き出た屋根を作るのをならわしにしている土地も多い。そうした屋根は,アドービれんが造りの壁を雨から守る。雨はアドービれんがの壁をいためるのだ。

      さて,これでできた。家は完成したのである。それは,アドービれんが造り独特の,簡素でロマンチックなふんいきを漂わせている。

      読者もいつの日か家を建てたいと考えられるであろう。アドービれんがで作れば,ご自分で,しかも,たいへん安い費用で家を建てることができよう。

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