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キリスト教国の偶像崇拝は予影されていたものみの塔 1963 | 5月15日
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知性という太陽
まぼろしの最後の場面でエゼキエルは,25人の人が廊と祭壇との間で,その背中を宮に向け,太陽をおがんでいるのを見ました。(エゼキエル 8:15,16)これは何を表わすでしょうか。私たちは,太陽が光を与えることと,光が知識の象徴であることを知っています。なぜなら知識は,ちょうど太陽がからだに光を与えると同じように,心に光を与えるからです。しかし太陽は一つの被造物であって,地上の生命を支える役目を与えられてはいても崇拝に価するものではありません。太陽は無生物ですから神のつくられた法則に従っているにすぎません。
それでこの太陽崇拝は,現代の知識崇拝,哲学,心理学,牧師やその追随者たちの知性崇拝をよく象徴しています。それは知識そのものの崇拝または尊重です。カナダ聖公会のひとりの有名な会員はそのことについてこう述べています。『人間の知性が,世界を形成する原動力として神に取ってかわりつつある』。d
この傾向は,神の民と称する人々にとって常にわなでありました。キリスト前後の時代のユダヤ人はそのわなにかかりました。使徒たちが死の眠りについたあと,初期クリスチャン会衆はそのわなに陥って大いに背教し,三位一体とか,人間の霊魂不滅などの教理を受け入れました。現代ではそれはまた,存在論,すなわち「第一哲学」としても知られている「存在」の教義,完全に人間中心の知恵で,大部分が無神論的でさえある実存主義,禅とかその他の東洋や西洋の宗教でもてはやされている教えの討論という形をとっています。このように神の知恵よりも人間の知恵を好む人々はみな,エホバ神に対して不敬を示していることになり,そのために偶像崇拝の罪があります。
キリスト教国には偶像崇拝の罪がありますか。たしかにあります。多くの教会に飾られている偶像に加えてキリスト教国には,国連,進化論,宗教制度,知性などの偶像があります。エホバ神はこれらの偶像をどうされるでしょうか。エゼキエルの時代のイスラエル人の偶像崇拝を拭い去られたように,拭い去ってしまわれます。私たちの崇拝を受けるにふさわしい唯一のかたである真の神エホバの代りに偶像を崇拝してエホバを怒らせた者たちすべてに対し,エホバはハルマゲドンで再び怒りをもって行動されます。―エゼキエル 8:17,18。黙示 16:14,16。
今日の賢明な人々は,キリスト教国の偶像崇拝的行いを捨て,神の怒りの日にかくされることを望んで,『エホバを求め,公義を求め,けんそんを求め』なければなりません。―ゼパニヤ 2:1-3。
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魂を得るに至る信仰を行いにあらわすものみの塔 1963 | 5月15日
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魂を得るに至る信仰を行いにあらわす
香港
人口: 3,409,700人
最高伝道者数: 227人
比率: 15,021人に1人
香港のエホバの証者は,香港に家を持つ何百万という中国人および,中国からの脱出ルートとして香港を利用している難民の間でなすべき大きな仕事をもっていることをよく認識しています。この植民地では,かってないほどのわざが行なわれ,御国の良いおとずれを伝える伝道者たちは,昨年中,8万1486時間を宣教にささげました。御国伝道者の数はさほどの増加を見なかったにしても,伝道者はみな一生懸命奉仕してきました。彼らは,道の悪い丘の中腹にある小さな掘立て小屋におとずれを伝え,また広大な住宅区域に落ち着くことのできた比較的恵まれた人々をも定期的に伝道しました。そうした区域を伝道する時には,たくさんの子供たちがぞろぞろついてきて,証者が戸口で家の人に話すまえに,彼らが話していることを大声でわめき立てます。兄弟たちがいつもぶつかる困難の一つは集団精神です。これは,個人が御国の救いの音信を受け入れるのを防げる一つの障害となっています。しかし証者はそこで中止することなく,さらに高い標準の伝道を続けています。そして社会的に富裕な生活をしている人々にも,よいおとずれを聞く機会を提供しています。次に支部の僕から寄せられた二,三の経験をお伝えしましょう。
宣教者の姉妹は,ある若い婦人について書いています。この婦人は工場で働いていましたが,最初から非常な興味を示し,すぐに勉強を取りきめました。工場での勤務時間がいつもかわるので,集会に出席するのはむずかしいことでしたが,それにもかかわらず,グループの研究には定期的に出席し,奉仕のことを聞いたときには参加を希望しました。彼女のそういう行為に対して,先祖崇拝をする両親からさっそく反対の火の手があがりました。彼女は「それをやめるか家を出ていくか」という最後の通告を受けました。理由を説明しようにも相手にされません。彼女は悲しみましたが,信仰を守ることを決意して家を出ました。しかし一週間もたたぬうちに両親は,ぜひ帰ってきてくれとおがむように頼みました。そこで彼女は,自分に干渉しない,という約束をとって家に帰りました。もう一つのめんどうな問題が残っていました。以前両親は,彼女の結婚を取りきめ,すでに結納を受け取っていたのです。しかし相手の青年は真理に興味がなかったので,彼女は自分の貯金で結納を返済しました。これでなにもかもかたずいたので彼女は献身し,次の巡回大会で浸礼を受け,奉仕年度の終りごろには休暇開拓者としてよい働きをしました。これは特別の例ではありません。ほかにも数人が,エホバに自由に奉仕するために,家族の反対という障害を乗り越えて,真の決意と勇気を示しています。彼らには霊的富が最初に与えられました。
何年かまえ,ある特別開拓者が,雑誌活動で「ものみの塔」を一部,昼食中のくつ屋さん夫婦に配布したことがありました。よく尋ねてみたところそのご夫婦は救世軍の集会に出席していたことがわかりました。奥さんの方と聖書の研究をすることになりましたが,その後彼女は救世軍の集会へ出席するのをやめました。そしてまえの「教会」からの反対を乗り越え,たいへんな努力を重ねて集会に出席しました。ご主人と一緒に主になって働いていたし,くつ屋は働く時間が長いので,集会に出るにはよほど気を使わなければなりませんでした。特別開拓者は,町の外の区域で働くように任命されて,そこを去ることになりました。しかし,その間に,その興味を持った新しい人は,もうひとりの伝道者と一緒になり,進歩をつづけました。その特別開拓者は1年ほどまえ病気にかかり,入院して静養しなければなりませんでしたが,回復後また開拓者のリストにのりました。彼女は新しい区域に任命されてとても幸福でした。こんどのパートナーはだれだったでしょうか。以前一部の雑誌を求めたくつ屋さんの奥さんでした。
香港の住民はいつも移動しています。興味を持つ新しい人々に,多くの努力と注意をかたむけて援助したあと,その人々が海外にいってしまって,また新しい研究と代わる,というようなことは宣教者や特別開拓者がしばしば経験するところです。ですからここの古い兄弟たちが,勇敢にわざを続行し,また事務所や大会や会衆でよく責任を果たしている中国人の兄弟姉妹に喜びを持ち感謝しているのは当然のことです。
台湾
人口: 11,000,000人
最高伝道者数: 2,271人
比率: 4,844人に1人
1962年の年の聖句は,全世界の兄弟にとって適切であったと同じく,台湾の兄弟にも確かに適切なものでした。彼らは勇気を必要とし,エホバに望みを置かなければなりませんでした。彼らは神に導きと力を求めなければなりませんでした。というのは,台湾の兄弟たちはひとり残らず,組織の浄化と人物崇拝排除に関連したむずかしい問題に悩まされていたからです。ひとりの人間が,真理を教えてきた組織を破壊しようとする力は驚くべきものです。人々が人物を崇拝しはじめ,そしてその人物が間違った道に陥った時は,彼は多くの人々を神の御言葉から引き離します。もちろんそれは神に滅ぼされることを意味します。台湾の伝道者の数は著しく減少しました。そして多くの兄弟たちは,自分の命を守るための激しい戦いをしなければなりませんでした。最後まで耐えしのんだ
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