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持っているものをわかち合う王国宣教 1971 | 5月
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いつも「信仰において……健全で」あるために,あらゆる手段を講じなさい
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あなたのための新しい畑?王国宣教 1971 | 5月
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あなたのための新しい畑?
1 何年間も手をつけられていない区域で働きたいとは思いませんか。そこが現在あなたの働いている地域より数倍も産出的であるという可能性が強く,会う人々が総じてはるかに良い反応を示し,かつ友好的であるようなら,そうした区域で働きたいとの欲望は一段と強まることでしょう。その区域では証言も非常に簡潔でよく,しかも話しやすいということを知っているなら,それにあなたは強くひかれませんか。そうした,いわば耕作を待っている畑が,ほとんど例外なく,あなた自身の会衆に割り当てられた区域内にあります。どこにですか。それは商店や事務所のある地域です。
2 それはほんとうに産出的な畑でしょうか。定期的にそうした地域で働くひとりの巡回のしもべはこう書いてきています。「商店や事務所のある区域で初めて働いたあと,ある兄弟は次のように言いましたが,それはいっしょに働いた多くの伝道者たちの感想をよく言い表わしたものだと思います。『末割り当て区域で働いているようでした』」。もうひとりはこう述べました。「先回のものみの塔運動の期間中,1週に1回午前中約2時間働くだけで,かるく100を越える予約を得ることができました」。
3 商店や事務所のある場所で奉仕する時,初めどのように感じますか。次のように語った伝道者と同じ感じをいだかれるかもしれません。「初めは不安な気持ちで,びくびくしました。商売や仕事をしている人々と話すのは,なんだかやりにくいように感じました。でも,店の人たちと話してみたあと,こうした畑での多くの祝福をえそこなっていたことに気づきました」。わたしたちが訪問すると,わたしたちがお客さんかもしれないと考えて,店の人はたいへん友好的に接してくれます。さらに,彼らは世界の状態や自分の住んでいる地域の問題によく通じています。商売が直接そういった事柄に影響されるからで,いろいろなことに詳しい彼らと話し合うのはとても興味深い場合がよくあります。
4 週の半ばや午前中の早い時間など,店や事務所が人であまり混んでいないときに訪問するのが最善の方法です。商店街の人々と話す時には,お客さんがいつはいってきて会話を中断しないともかぎりませんので,たいてい手短で簡単な話し方が最も効果的です。商店や事務所に近づいたら,中にはいるのに都合の良い時かどうかを判断します。お客さんが大ぜいいるようでしたら,メモに控えて数分後か,午前中のもっとおそい時間に訪問しなおすことができます。中にはいったら,責任者に会えるかどうか尋ねます。責任者に会えたら,次のような考えを思いにとどめておくと良いでしょう。
5 この区域で奉仕する際,ある時には最初に招待ビラ(その次には聖書研究のちらしでもよい)を提供し,自分がエホバの証人であることを述べます。もし反応がよくなければその時点で訪問を打ち切るのが一番良いでしょう。ちゅうちょしながら招待ビラを取ったにしても,特に反対もせず,いやがっている様子もなければ,雑誌だけを提供することもできます。しかし,相手の人は,たいていの場合いやな顔を見せずに,あたたかい態度で招待ビラを受け取ってくれることでしょうから,その月の文書を簡単に提供できます。
6 次のような提供方法を使えるかもしれません。「わたしたちはきょうこの区域の商店のかたや,専門の職業をお持ちのかたを訪問して〔招待ビラを渡す〕,…について注意を払っていただいております。お店にうかがいましたのは,仕事についているかたにそのかたのお宅でお会いすることがなかなかむずかしいためです。〔この説明を聞いて相手の人はたいがいほほえみます。〕でも,わたしたちはあなた個人に関係するとてもたいせつな音信を伝えており,それだからこそ,こうしてお伺いしているのです。ですから,わたしたちの音信がどんなものかだけでも調べていただきたいと思い,それをしていただくために,…をわずか…円のご寄付で提供しています。
7 このわざにあずかる前に,商店で働いているいろいろな人の代わりになって野外で出会ういくつかの場面を演じてくれるだれかを相手に,上記の提供の仕方やそれに似た方法を練習してみたいと思われるかもしれません。そうした練習を数回すると自信がつき,提供の仕方がより効果的になります。相手の人か関心を示したら,その人の住所を控えさせていただき,もう1度訪問する取り決めを設けることができるかもしれません。その人が他の会衆の区域に住んでいるなら,その名前と住所を該当する会衆のしもべに送ることができます。
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良いたよりを伝える ― 練習をして準備の整ったあと王国宣教 1971 | 5月
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良いたよりを伝える ― 練習をして準備の整ったあと
1 今日,家族全員を正しいわざへと動機づけるのにたいへん役だつのは,家庭での練習の機会です。ある巡回のしもべの報告によると,野外奉仕に関係ある討議や練習の機会を持つよう,いろいろな家族に勧めて良い結果を得ているとのことです。家族研究のあとの10分か15分間,家族のかしらの司会のもとにある週には雑誌の提供の仕方を討議したり練習したりできるでしょう。次の週には家から家の記録をきちんとつける方法,その次の週には伝道かばんの中に何を入れておくかを討議できます。(若い伝道者の中には伝道かばんを持っていない人もいますが,この巡回のしもべは,自分自身のかばんを持つことによってわざにもっと個人的な関心を持つようになる場合があるのに気づいたと話しています。)次には,奉仕のためにどのようにきちんとした服装をするかです。(クリスチャンの奉仕にふさわしくない服装をした子どもが時として見受けられます。10代の伝道者の服装や身なりに改善の余地の見られる場合があります。)それから,効果的にさまざまな反対に対処したり再訪問をしたりできるよう,実演をしたりして互いに助け合います。子どもたちはよく尋ねられるふつうの質問には答えができるように備えておくべきです。
2 協会は,野外で現実に出会う状況をもとにして練習するよう勧めます。そうすれば,野外で実際に直面する共通な反対にどう対処するかを学ぶわけですから,分別が大いに深まります。たとえばある練習では,「宗旨が違いますから,関心がありません」という反対に対して,次のような点が出てきました。伝道者は「そうですか」と答えてから,次のように言いました。「どの宗教に属しておられますか」。「あなたの宗教では,犯罪や汚染などといった増大する諸問題に対してどんな見方をしておられますか」。「現代の世界がどうなるかについて,あなたの宗教はなんと教えていますか」。そうした質問に対する人々の反応はたいていばく然としています。しかし相手の人の宗教について質問するならば,その人は自分の持っている反対をしばしば忘れてしまい,自分の宗教にわたしたちが関心を持っていることを知るようになり,その結果わたしたちも相手の人をどうすれば最もよく援助できるかがわかります。
3 わたしたちは家庭での練習の機会に,野外で良いたよりを効果的に提供する能力をつちかえます。あなたの家族でまだ行なっていないのでしたら,近いうちにそうした練習を始める計画を立ててはいかがですか。
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神権的ニュース王国宣教 1971 | 5月
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神権的ニュース
◆ 巡回大会が引き続き各地で開かれています。東京・板橋: 出席者879人。バプテスマを受けた人,28人。一ノ宮: 出席者791人。バプテスマを受けた人,18人。長野: 出席者538人,バプテスマを受けた人,37人。京都・上京: 出席者1059人,バプテスマを受けた人,61人。
◆ 市川会衆の,広々とした新しい王国会館の献堂式に151名が出席しました。
◆ 新しい会衆が札幌市の琴似,いわき,東京・落合,東村山市,横浜市・神奈川,福岡・六木松に設立されました。これで会衆の合計は263になりました。熱心な正規開拓者が五所川原市,塩釜市,広島・府中市,観音寺市の新しい区域で働いています。
◆ ブラジルは伝道者新最高数65,506人を報告しました。これは,昨年の平均の9%増加に当たります。香港は昨年の2倍の予約を得たことを報告しました。伝道者の平均時間は16.6時間,雑誌配布は平均41.4冊です。禁令下にあるにもかかわらず,マラウィは5か月の間に4番目の伝道者最高数19,766人を報告しました。わざは今なお禁令下にありますが,証人たちに危害を加えるものがあれば,警察は加害者を厳罰に処しています。
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質問箱王国宣教 1971 | 5月
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質問箱
● ある人を新しい伝道者として数えるべきかどうかを決めるには,どのような手順に従えばよいでしょうか。
ある人にエホバの証人の仲間として宣教に携わる資格があるかどうかを決めるための導きとして,「ともしび」の本の108ページには10の基本的な質問が載せられています。野外奉仕に同行するようだれかを招待する前に,それらの正しい条件をともに討議するのは賢明です。その討議はそうした問題が聖書研究の間に持ち上がった時,または別の適当な時に行なえます。それらは私生活をせんさくするためではなく,その人が資格にかない,公の宣教においてエホバの名前とその民を誤って代表することがないとの適当な保証を得るためです。新しい伝道者による野外奉仕の報告を受け取ると,会衆のしもべの補佐はそれを会衆のしもべに渡し,次いで会衆のしもべは個人的に当人と話をします。(「ともしび」の本の129ページ,2節をごらんください。)これはその人の遂げてきた進歩をあたたかくほめ,さらに,エホバの設けてくださった備えを十分に活用するよう励ます機会となります。その備えの中には個人研究,集会の出席,宣教のための訓練などがあります。
事情によって違いますが,監督はこの機会に,伝道者として数えられる前に満たさなければならない正義の資格について,必要と考える範囲で話し合いをします。その目的は,新しい人に自分が何か悪いことをしていると思わせるようなことがないようにしながら,神はご自分を代表して良いたよりを伝える者にはだれにでも一定の資格を要求しておられるという事実を当人が理解するよう助けることです。適切に取り扱われるなら,微妙だと思われる場合でも,ほとんど気まずい思いをしないで済みます。これはエホバのクリスチャン会衆が確かに質と規模とにおいて発展し,エホバに賛美をもたらすことに大いに貢献するでしょう。
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