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あなたの食卓に香味料を供給する ― サラワクのこしょう栽培農家目ざめよ! 1978 | 1月22日
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で自分たちの貴重な産物を売るように心がけています。これを商人あるいは輸出業者に持って行くと,彼らはその日の相場で買い取るのです。
しかし遠隔の地に住んでこしょうを小規模に栽培している人々は,いちばん近い村の店に彼らの産物を売ることを余儀なくされています。時として農園に通ずる道は狭くて小型トラックが入らないため,重い袋を自転車に積んで一度に一袋ずつ,一番近い道まで運び出さねばならないこともあります。さらに,川を利用して産物を店に運ぶ農夫もいます。これらの場合,農夫が店に運んだこしょうとひきかえに,店の人は日用品,手道具,肥料などを農夫に供給します。栽培家はいつ売るかを店の人に指示します。この取引きの相手同士はたいてい誠意のある関係を保っていますが,店の人がこしょうの栽培家を食い物にした例もあることを,わたしは兄弟から聞いています。
父が自転車でこしょうを運んでいたのも,そう昔のことではありません。しかし時代が変わって今ではわたしどもは自家用小型トラックを所有しています。わたしどもはこしょうや他の産物をクチンのメイン・バザールに持って行きます。こうすると,輸出業者に売っていくらか余分のもうけを得ることができるのです。これら輸出業者のある者は海外の買い手と直接に取引きすることができます。
こしょうの実の大部分はほとんどと言ってもよいぐらいシンガポールに送られ,そこで,米国香味料業者組合のような重要な団体の規格に合うように香味料業者の手で格づけされます。
確かにわたしども,こしょうの栽培家は仕事に満足を覚えると共に快適な戸外生活を楽しんでいます。物質の持ち物という点でとうてい豊かとは言えませんが,わたしどもは薬味として格別優れたこの特別とも言える香味料を栽培することに喜びを見いだしているのです。今度あなたの料理にこしょうを振りかける時,わたしどものことを思ってください。あるいはそのこしょうは,サラワクのわたしどもの農園で栽培されたものでないとも限りません。
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胃の具合いが悪くなるのを防ぐ方法目ざめよ! 1978 | 1月22日
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胃の具合いが悪くなるのを防ぐ方法
だれでも時々胃を悪くして,その原因を色々考えてみます。あの三度目のお代りか,サラおばさんのあの香料のきいた料理か,それとも“あわてて”かき込んだ昼食でしょうか。医師はこうした事柄すべてが胃を悪くする原因になることを認めますが,ほかの原因もあげます。例えば,脂肪分の多い食べ物,緊張,ある種の薬品,喫煙,さらにはウエストの部分が締まりすぎる衣服の着用などです。
大抵の場合,問題は食べた物にありますが,時として食べ方が問題であることもあります。十分にかんでいない食物をかき込むと,胃はそれを消化するためにより多くの胃酸を分泌します。この胃酸と急いで物をのみ込む際に胃の中に“送り込まれる”余分の空気が,胃の内側を刺激するのです。こうした原因によって胃を悪くしないようにするため,食べ物を十分かまねばならないことは明らかです。
胃を悪くしないようにする別の方法は,胃に負担をかける,“余分”のお代りをする誘惑に抵抗することです。こしょう,玉ねぎ,にんにく,唐辛子などの香辛料は,控え目に使うのが最善です。また,おなかに相談するのも良いことです。胃の送り出す“メッセージ”を読み取るのです。ある料理を食べるたびに胃の具合いが悪くなるのに気づいたなら,その料理を全く口にしないようにするか,それを調理する方法を幾らか変えてみます。また,食事をするときには,気分を楽にして,その日の思いわずらいを考えないようにします。それは胃のためになるでしょう。
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