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  • 永遠に鼓動するよう作られている
    目ざめよ! 1979 | 5月8日
    • 系統も目をみはらせます。医師たちが,心臓は「人間がこれまでに考案したいかなる機械よりも効率的である」,と言ったのもうなずけます。心臓の,仕事を行なう膨大な能力を一べつすれば,驚きはさらに深まるに違いありません。

      心臓の能力

      大人の体内にある血液の量は約67㍑で,血管の総延長は毛細血管を含めると9万6,500㌔に上ります。心拍数が毎分およそ70回の正常な時に,心臓は毎分約6㍑の血液を送り出します。考えてみてください。心臓は,60秒足らずの間に,血液の全量を送り出し,体内を一巡させるのです。普通の状態の下で,心臓は血管を通して,毎日10㌧にも上る血液を送り出します。それでも,この率では少しも無理な働きをしてはいないのです。

      定期的な運動で鍛えられた,身体的に健康な人の心臓は,毎分30㍑かそれ以上の血液を送り出す能力を備えています。この率だと,心臓はおよそ10秒ごとに血液の全量を送り出し,体内を一巡させることになります。そうです,心臓はきわめて規則的に,また力強く血液を送り出すので,血液が毎日体内を数千回循環することが可能になるのです。

      このように驚嘆すべきしくみになっている器官について考えると,次のような疑問が生じるでしょう。人間はもともと,わずか七,八十年ばかり生き,それから死んでゆくことになっていたのだろうか。心臓はいつまでも鼓動し続けることができますか。

      永遠に鼓動するよう意図されていた

      心臓は,からだの他の器官と同様,人間製の機械とは造りがかなり異なっています。人間の設計した機械は,長持ちのする部品で作られていますが,言うまでもなくそれらの部品はやがて摩耗してしまいます。しかし,人体の造りはそれとは相当異なっています。幾年も前,当時,米国原子力委員会アイソトープ部長だったパウル・C・エーバーソルド博士は次のように説明しました。

      「医学者たちは,人体をエンジンのようなものと考え,食物や空気や水分を摂取するのは,主に,動き続けるための燃料にするためだと考えていた。エンジンの消耗した部分を取り替えるために用いられるのはごくわずかであると考えられていた。ところが,アイソトープを使った実験の結果,人体はむしろ,非常に流動性に富んだ連隊によく似ていることが明らかになった。その連隊の規模や形態や構成などは変わることなく一定に保たれるが,その内部の個々の人は,入隊,異なった部署への移動,昇格,格下げ,予備役としての服役,そしてやがては種々の服役期間に続く除隊などで絶えず変化している。

      「追跡子<トレーサー>による研究の示すところによると,我々の体内における原子の入れ換わりはかなり迅速で,相当徹底している。一,二週間のうちに,ナトリウム原子の半数は別のナトリウム原子と入れ換わるが,水素やリンについても同じことが言える。炭素原子も半数は,一,二か月のうちに入れ換わる。そして,ほとんどすべての元素について同じことが言える。……現在我々のからだの中にある原子の約98%は,一年以内に,我々が空気,食物,そして飲み物を通して摂取した他の原子に取って代わられる」。

      ですから,人が20歳,80歳,800歳,あるいは永遠に生きたとしても,その年齢とは関係なく,その人のからだを構成している要素のほとんどは一年を経ていないことになります。理論的には,細胞の交代があれば,からだは永遠に生き続けるはずです。医学研究者たちは,人間の死ぬ理由を説明するよりも,人間が永遠に生きられる理由を説明するほうが容易である点を指摘して,永遠に生きる可能性に注意を引いたことがあります。

      しかしながら,時たつうちに心臓もからだの他の器官同様,自らの細胞に欠陥が生じ死滅しないうちにその細胞を系統的に取り替える能力を保てなくなるのです。なぜでしょうか。細胞生物学者たちはさまざまな説を立てていますが,実際のところ,はっきりしたことは分かっていません。細胞内部の働きが最終的に何らかの点でうまくゆかなくなることは明らかです。そして,使い古され,死滅してゆく細胞が必ずしも細胞分裂によって新しい細胞と入れ換わるとは限りません。こうして人間は年を取り,死んでいくのです。

      もし事態を正すことができ,細胞の交代と再生のバランスを正しく保つなら,人間は永遠に生きることも可能です。しかし,人間にはその機能不全を治す力がありません。人間は,驚嘆すべき心臓を含め,人体を設計したわけではないのです。人間が永遠に生きてゆけるよう調整を施すことのできるのは,創造者であられるエホバ神だけです。そして,神のみ言葉,聖書の約束するとおり,神はやがてその調整を実際に行なわれます。例えば,ローマ 6章23節は,『神の賜物は永遠の命です』と述べています。また,詩篇 37篇29節(新)は次のように予告しています。「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住まう」。

      一方,驚くべく作られているわたしたちの心臓も,一般には,障害を起こしやすいものです。しかし,こうした病気の始まりを遅らせるため,またそれが起きたときにはその病気を抑えるために,打つべき手がたいていあるものです。

  • 心臓病に対処する
    目ざめよ! 1979 | 5月8日
    • 心臓病に対処する

      親族や友人や知人が心臓発作を起こした,という話を耳にするのは珍しくありません。米国だけでも,毎年,65万人ほどの人が心臓発作で死亡します。これは一分間に一人以上の割合です。そのうち,病院に担ぎ込まれる前に息を引き取る人が,35万人ほどいます。しかし,この病気にかかる人はほかの国々にもいます。西側諸国の男性のほぼ半数,そして女性の多くはこのわずか一つの病気 ― 心臓発作で ― 死んでいるのです。

      特に恐ろしいのは犠牲者の多くが,30代,40代,そして50代といった比較的若い人々であるということです。たいていの場合,それらの人たちの心臓には本質的に異状はないのです。では,どうして死が臨むのでしょうか。どこに問題があるのでしょうか。

      問題の根源

      問題の根源は,心臓の筋肉に血液が十分供給されない点にあります。『でも,どうしてそんなことがあるのでしょうか。心臓は文字通り血液に浸っているのではありませんか。毎日,何㌧もの血液が心臓内を通過するのではありませんか』とお尋ねになることでしょう。

      確かにそのとおりです。それで,問題の本質を知るために,心臓がどのようにして働くかをいくらか知る必要があります。心臓は中空の筋肉で,四つの房室,すなわち右心房と右心室,そして左心房と左心室に分かれています。酸素を取り入れた血液が肺から左心房に流れ込む間に,右心房はからだの各所から集まって来る,二酸化炭素をたくさん含む血液で満たされます。両心房が収縮すると,血液は弁を通って二つの心室へ押し出されます。それから,心臓の主なポンプ活動が起こります。両心室が力強く収縮し,酸素を取り入れた血液を大動脈を通してからだの各所へ送り,同時に,酸素の欠乏した血液を肺動脈を通して肺へ送ります。

      血液がこれらの房室の中を通るとき,心臓の筋肉そのものは,この生命を保たせる液体の恩恵には浴しません。これはガソリン輸送車と比べることができます。この輸送車は,顧客のところへ運ぶガソリンから動力を得ているのではありません。むしろ,ガソリンスタンドに立ち寄って給油した燃料で動いているのです。この燃料は,燃料管を通して輸送車のエンジンへ送られます。

      同様に,心臓に養分を与えているのは心臓の房室

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