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南極大陸,世界最大の“冷蔵庫”目ざめよ! 1977 | 7月8日
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学者や生物物理学者,氷河学者,地球物理学者などがこうした地域を訪れ研究を続けています。
南極観測基地は数か国によって建設されてきました。南極条約に調印している12か国のうちの10か国は冬期にも基地を開設しています。ソ連は南極半島にベリングスハウゼン基地を設置しています。米国観測隊は太平洋側にあるマクマード基地を中心に活動しています。そこには原子力発電所が建設されていて,夏期には平均900人,冬期には200人が働いています。米国は南極点と南極半島にも常時隊員の滞在する小規模な基地を保有しています。中には,南極を危険なところのように思っている人がいるかもしれませんが,そこは実際には将来の観光保養地として期待されているほどです。現在でさえ,観光客が科学基地やペンギンの営巣地を訪れています。そしてもちろん,ここはスキーヤーにとってパラダイスと言えるでしょう。
この大陸の“冷蔵庫”から,今後どんな“宝庫”が出現するかだれも予想できません。これからも多くの調査や実験が行なわれることでしょう。今後,豊富な鉱物資源を利用する技術が開発されてゆくに違いありません。また,大気の状態や周辺の海洋の研究が進むにつれて,科学者は地球全域の気象をより正確に理解する助けを得ることでしょう。わたしたちが自分の家の冷蔵庫を重宝しているのと同様に,今やわたしたちの前に開かれた南極大陸という“冷蔵庫”は,時の経過とともに,ますます高く評価されるに違いありません。
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「小さな砂粒」のような存在目ざめよ! 1977 | 7月8日
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「小さな砂粒」のような存在
● 原子は極めて小さなものですが,その中はほとんどがうつろな空間になっています。ハインツ・ハーバー博士はこう書いています。「あなたの座っているどっしりしたいす,あなたの家,地球全体など,わたしたちの周囲にあるすべての物は,実際にはそのほとんどがうつろな空間であり,その空間を孤独な原子核や電子が散在しているにすぎない。もし,人間の体から空間の部分すべてを取り除くなら,つまり原子核と電子のすべてをぎっしり詰めて一つの物体にするなら,人間の体は,指先でかろうじて感じられる程度の小さな砂粒ほどの大きさに縮んでしまうだろう」― ウォルト・ディズニー物語: 人間の友である原子。
人間の力で人体をそのように縮小させることはできませんが,このことは創造者に比べて人間がいかに小さな存在であるかをわたしたちに銘記させます。また,聖書の読者は,エホバ神にとって,「もろもろの国民は,おけの一しずくのように,はかりの上のちりのよう」であるという事実を思い起こすことでしょう。(イザヤ 40:15,口)事実,神の観点からすれば,諸国民は取るに足りない存在です。それにもかかわらず,「父がその子供をあわれむように,[エホバ,新]はおのれを恐れる者をあわれ」んでくださいます。エホバは「われらの造られたさまを知り,われらのちりであることを覚えていられる」からです。―詩 103:13,14,口。創世 2:7。
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