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  • ペニシリン発見の特異ないきさつ
    目ざめよ! 1980 | 10月22日
    • が抵抗力を備えるようになり,それがまん延する危険があるからです。「抗生物質の乱用を続けてゆくなら,我々はその代償を支払うことになる」と,ワシントン大学の微生物学および医学の教授スタンリー・ファルコウ博士は語っています。同博士は,抗生物質に対して既に抵抗力を備えている数々の耐性菌について言及した際,「我々はいつでも代わりの薬を手に入れることができるわけではない」とも語りました。医師の中には必要な場合だけに限ってこれを処方する人がいます。そして本当に必要な場合というのはそれほど多くはありません。また,ペニシリンを最後の切り札として使う薬の一つに見なしている国もあります。医師の勧めがない限りこれを用いてはなりません。

      バクテリアは命取りになりかねない数々の病気を引き起こしますが,ペニシリンにはそのバクテリアを殺す強力な能力が備わっています。しかも人体の防御機能を損なうことなくその力を発揮します。この二つが相まって,ペニシリンは今日の特効薬の仲間入りをしました。人類がそれを偶然見つけた経緯は特異としか言いようがありません。本当のことを知っている人はだれもいないのです。

  • 一つ一つの細胞は城壁をめぐらした都市
    目ざめよ! 1980 | 10月22日
    • 一つ一つの細胞は城壁をめぐらした都市

      最近号のニューズウィーク誌上で,人間の細胞というミクロの世界の探検が行なわれました。筆者は,かくも極小の領域で果たされる機能が極めて多岐にわたることに驚きの声を上げました。「これら100兆個に及ぶ細胞の各々は,城壁をめぐらした都市と同じように機能している。発電所が細胞のエネルギーを供給する。工場が,化学的な取り引きを行なう上で重要な単位であるたんぱく質を生産する。複雑な輸送システムによって,特定の化学物質が細胞の内外を問わず,ある地点から別の地点へと運ばれる。バリケードに立つ見張りの者は輸出入の管理を行ない,危険な徴候がないかどうか外界を観察する。訓練の施された生物学的軍隊が侵入者と戦うべく控えている。中央集権的な遺伝子政府が秩序を保っている」。

      この小さな“政府”に関する目を奪う別の働きは,製造されたたんぱく質が細胞内の適正な目的地に到達するように図らう“郵便業務”です。「文字通りの郵便業務の場合と同様,細胞内にも郵便番号制度があるように思う」とロックフェラー大学の一科学者は述べています。細胞内のリボソームによって造られるたんぱく質は,20ないし50のアミノ酸による番号が付けられ,“あて名が書かれる”と考えられています。同科学者の話によれば,「正確な細胞内小器官の表面は,ビザを承認して国境を通過させる機関のように,そのあて名を識別してたんぱく質を中に入れる」とのことです。

      同誌は再三にわたり,細胞がどのようにその働きを遂行するかを科学はほとんど究めていない,と指摘しています。例えば,「異なった細胞内の特定の遺伝子にその働きをさせたり働きをやめさせたりして,さまざまな状況下で異なった仕事を行なわせる化学的メカニズムの不思議さに,研究者たちは当惑したままでいる」と述べられています。その記事は,ノーベル賞受賞者であるロックフェラー大学のクリスチャン・デ・ドゥーブの次の言葉も引用しています。「今日の我々は,細胞内で生じていることは表現できても,なぜそうなるかは理解していない」。

      この記事全体を通して,次のような表現が目につきます。「人間の細胞とその小器官つまりその内部にある構成要素は,まだ多くの秘密におおわれている」。「調節作用ほど生物学者の首をひねらせるものはない。例えば,すい臓と目の細胞は共にインシュリンを造り出せる遺伝子を有しているが,すい臓がインシュリンを製造するのに対して目の細胞は製造しない」。ある遺伝子は,その遺伝子が必要とされない細胞内では働かないよう化学的に固定されるかに見えますが,そのしくみについて同記事は「しっかり固定される遺伝子とそうでないものがあるのはなぜか。科学者はまだ答えを得ていない」と述べています。そしてこのような結論を下しています。「どんな答えも,細胞に関する新しい,より複雑な問題を提起するようだ。……微小で神秘的な細胞の世界で確かなことがあるとすれば,人間の細胞はその秘密のすべてを決して明らかにしないことだ」。

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