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神が組織を持っておられるなら,それはどんな組織ですかものみの塔 1981 | 8月1日
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将来に臨むハルマゲドンでの「全能者なる神の大いなる日の戦争」で彼らを打ち砕く権利を持っておられるのです。(啓示 16:14-16)この「子」が一人の人間ではないのと同様,その母親である天の「女」も一個人ではありません。この象徴的な「女」は夫である神によって身ごもったのですから,神の霊的組織を表わしているに違いありません。この組織は天のこの王国の成員のすべて,つまりみ使いの頭であるミカエルとして行動すると思われる栄光を受けたイエス・キリストだけではなく,神の霊的組織の「兄弟たち」でもある霊的「兄弟たち」を備えます。―啓示 12:10,11。
20 神の霊的組織の「兄弟たち」の幾人かがまだ地上にいるかどうかについて,啓示 12章17節は何を示していますか。
20 苦悩に打ちひしがれたこの地上には,まだ霊的「兄弟たち」の残りの者がいます。啓示 12章17節は続けてこう述べています。「それで龍は女に向かって憤り,彼女の胤のうちの残っている者たち,すなわち,神のおきてを守り,イエスについての証しの業を持つ者たちと戦うために出て行った」。神の「女」の胤の一部として,彼らは王国の希望を抱いています。
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神の組織の目に見える部分ものみの塔 1981 | 8月1日
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神の組織の目に見える部分
1,2 (イ)エホバが夫として語られるのは目新しいことですか。(ロ)イザヤ書 54章1-5節,13節はその答えの正しさをどのように証明していますか。
聖書全体を読む人にとっては,神が夫として述べられていても,それは別段目新しいことではありません。イエス・キリストご自身が,「預言者たちの中に,『そして彼らはみなエホバに教えられるであろう』と書いてあります」(ヨハネ 6:45)と述べた際,イエスは,神を夫として述べている一つの預言から引用しておられました。それはイザヤ書 54章1-5節と13節の預言で,一部次のようになっています。
2 「子を産まなかった不妊の女よ,喜び叫べ!……あなたの偉大な造り主はあなたの夫たる所有者,その名は万軍のエホバである。イスラエルの聖なる方はあなたを買い戻す者。……そして,あなたの子らは皆エホバに教えられる者となり,あなたの子らの平和は満ちあふれるであろう」。
3 使徒パウロがガラテア 4章27節でイザヤの同じ預言から引用した時,パウロはどんな意味にせよ地上の実際の女のことを述べていたのですか。
3 使徒パウロはイザヤ書 54章の同じ預言から引用して次のように述べました。「というのは,こう書かれているからです。『喜べ,子を産まない不妊の女よ。声を上げて高らかに叫べ,産みの苦しみのない女よ。見捨てられた女の子どもらは,夫のいる女の子どもらより多いからである』」。(ガラテア 4:27)言うまでもなく,使徒パウロはここで文字通りの地上の女について語っていたのではありません。エホバ神は,予表的な意味であろうと象徴的な意味であろうと一人の女の夫になったことはないからです。神の比喩的な「妻」が表わしていたのは,もっと大きなものでした。
4 では,この「もっと大きなもの」とは何でしたか。
4 それは何でしたか。神の組織です。それは,神がご自分のために設けたものであり,神が利己的なうそつきであるなどと信じ込まされることの決してない組織です。夫のように,神は組織を産出的なものにし,その組織は「胤」つまり子を産み出します。神はその「胤」によって,サタンと,サタンがアダムとエバをもって始めた組織を滅ぼされるのです。
5 創世記 3章15節で述べられている「胤」の主要な者はいつ備えられましたか。どのようにですか。
5 神の「女」つまり「妻」の「胤」は,天の神の独り子という人間の形で備えられるようになりました。それはいつでしょうか。それまで天の霊の領域にあったその命が,ユダヤ人の処女マリアの胎に移され,マリアが西暦前2年に子供を身ごもった時です。したがってマリアは創世記 3章15節の「女」ではありませんでした。それにマリアは,啓示 12章17節で「彼女の胤のうちの残っている者たち」と呼ばれている人々の母でもありませんでした。―ガラテア 4:26-31もご覧ください。
6 (イ)完全な人間として地上におられた時,イエスはどんな組織の一部でしたか。(ロ)イエスの弟子たちが神の霊的組織の一部となったのはいつからですか。
6 地上の最初の人間アダムは,エデンの園にいて完全だった時,「神の子」であり,神の宇宙組織の一部でした。それと全く同様に,地上の完全な人間イエスは神の子たちから成る組織の目に見える部分でした。(ルカ 3:21-38)イエスは神への祈りの中で,ご自分と弟子たちについて「わたしが世のものでないのと同じように,彼らも世のものではありません」と言われました。(ヨハネ 17:14,16)後日イエスはローマ総督のポンテオ・ピラトに「わたしの王国はこの世のものではありません」と語っています。(ヨハネ 18:36)このように言うことができたのは,イエス・キリストが,神の霊的な組織つまり「女」の一部であったからです。イエスはその女の「胤」の主要な者でした。西暦33年のペンテコステの日以降,つまり天で栄光を受けたイエスがご自分の忠実な弟子たちに聖霊を注がれた時以降,これらの人々は神の「女」の「胤」の一部となったのです。彼らは神の霊的組織の目に見える部分を構成しました。世に住んではいても,世の一部ではありませんでした。―使徒 2:1-47。
7 将来夫となるイエス・キリストはどんな種類の「花嫁」を持っていますか。啓示 22章17節によれば,この花嫁はどんなことを言いますか。
7 前述の事柄を考えてみると,イエス・キリストでさえ将来「花嫁」となる人を持つ花婿として述べられていることが分かります。この花嫁はもちろん文字通りの一人の女性ではありません。そうでないとすればこの女性はだれでしょうか。それは多くの構成員から成る「花嫁」つまり複合の「花嫁」です。そして,将来花婿となる人の意志に従うと共にそれに見倣い,その意志を行なう組織です。望むなら,それをエクレシアとも,人々の集合体とも,会衆とも呼ぶことができます。(申命 4:10; 9:10; 18:16。ギリシャ語セプトゥアギンタ訳。使徒 7:38)聖書巻末の本は栄光を受けたキリストの将来の天的配偶者に言及し,啓示 22章17節で,「そして,霊と花嫁は,『来なさい!』と言いつづける」と述べています。
8 (イ)コリント第二 11章2節で,使徒パウロは当時のクリスチャン会衆を何になぞらえていますか。(ロ)パウロが詩篇 45篇から引用し,それをイエスと結び付けていることからすると,自分の主として,メシアである王のもとに連れて来られる女はだれでしょうか。
8 ギリシャのコリントにあったエクレシアつまり会衆に宛ててパウロは次のように書きました。「あなたがたを貞潔な処女としてキリストに差し出すため,わたし自身があなたがたをただひとりの夫に婚約させ(ました)」。(コリント第二 11:2)同使徒はヘブライ 1章8,9節で,詩篇 45篇を神の子であるイエス・キリストに適用しています。この預言的な詩篇は神のみ子を花婿になぞらえています。詩篇 45篇13-15節(新)はさらに次のように述べているからです。「王の娘は家の中で栄えかがやき,その衣服には金の織り込みが施されている。彼女は織り合わされた衣を着け,王のもとに連れて来られる。友としてこれに付き添う処女たちは,あなたのもとに連れられて来る。彼らは喜び楽しみ,喜びに満ちて連れて来られ,王の宮殿に入るのだ」。
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