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迷惑な訪問者を追い払う目ざめよ! 1981 | 4月22日
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ておくことです。エホバの証人の業が禁止されているある国の刑務所には,ゴキブリがうようよいました。そこに収容されていた証人たちは,宿舎をお湯で掃除する許可を求めました。お湯だけは与えられることを知っていたのです。証人たちは宿舎をすみからすみまでお湯で洗い流しました。刑務所の当局者たちは,こうした簡単な方法でこの問題が解決されたことに驚き,その後は衛生面で一層注意深い配慮を払うようになりました。
基本的に言って,昆虫は食べ物と水に加えて,邪魔の入らない静かな生活の場を必要としています。台所やふろ場のすき間や割れ目が虫を引き付ける理由はそこにあります。週に1回すみずみまで掃除することに加えて,そうした場所を毎日きれいにしておくなら,虫のすみかを荒らし,餌の供給を断つことになります。パンくずすべてを床から除くことはできないにしても,残飯は毎日家の外に出して,十分離れた所に置いておくべきです。使わない食べ物は,いつでももう一度よく包装しておく必要があります。
何年か前,ある大家族の息子の押し入れにガが発生しました。押し入れからナッツの袋を出して袋の口を開いたところ,問題は解決しました。中からガが群れをなして出て来たのです。以来,その家族は毎年春に大掃除を行なっています。家族の全員が押し入れと家具の中をからにして,念入りに掃除をします。このように定期的に家を大掃除することは,家に入り込む迷惑な訪問者の問題を少なくします。もちろん,虫の出ない家になるかどうかは,周囲の環境にも左右されることでしょう。
ネズミが問題になっている場合は,入念な掃除に加えて,ネズミが入り込めないようにその通路となりそうな所をすべてふさぐ必要があります。ネズミは幅5㍉余りのすき間からでも入り込めることを忘れないでください。ネズミ取りを買うか,殺そ剤をまくことにしたなら,それを壁沿いに置くようにしてください。ネズミは壁に沿って走る傾向があるからです。
一方,迷惑な訪問者を退治してくれる無害な動物がいるかもしれません。ネコを飼ってネズミの問題を解決した人は少なくありません。北米では,庭にツバメの巣を掛けると,蚊その他の虫の撃退に役立つことが知られています。「カラー版,アメリカの鳥」という本にはこう書かれています。「ツバメを庭に誘う人は,厄介な問題を解決してもらうという十分な報礼を受ける。ツバメは虫だけを餌にしている。一シーズンにおびただしい数の不快な虫をツバメの群れが食い尽くしてくれるというのはすばらしいことではないだろうか」。蚊に悩まされている場合は,家の中や周囲にあるたまり水をすべて排出するか,何かで覆うことが大切です。蚊はよどんだ水に卵を産むからです。
迷惑な訪問者を追い払うためにどんな方法を用いるにしても,同時に家を入念に掃除するなら,最大の成果をあげることができるでしょう。記事の冒頭で触れた事務員たちは残飯を毎日事務所の外に出すことにしました。また,食べ物は密封した容器に入れておくことにしました。ここの事務員たちは,これまで頻繁にやって来た“迷惑な”訪問者たちのほとんどが来なくなったことをとても喜んでいます。
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損なわれた意思の疎通目ざめよ! 1981 | 4月22日
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損なわれた意思の疎通
会話によるコミニュケーションの問題を研究しているある専門家は,何組もの“幸福”な夫婦を観察した結果,これらの夫婦が会話を交わすのは1週間に平均30分足らずであることが判明したとのことです。一方,それとは対照的に,多くの家庭では週にその100倍もの時間をテレビを見ることに充てています。マイアミ大学の同問題の専門家は,食事の際に家族で話し合う代わりに,「ワルター・クロンカイト[有名なニュース解説者]と一緒に食事をするのが一般的になっている」と語っています。
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